蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

漢字に関する色々なことを発信して行きます。中国語も有りますよ!

「魚介」

2009年08月13日 | 漢字ボラボラ話し~愚痴に近いぞ!
海産物を表す時に用いる言葉で「魚介」をなにけに使っています。   ハハァ~ン♪「魚貝」だなと察しは付きます。音が同じだからつかうのでしょう。
でも、「介」が「貝」と同様の意味で用いられる根拠が判らない。 早速、解字を調べてみましょう。

大修館発行「新・漢語林」の項では、「よろい(甲冑・鎧)の中に入った人の象形で、よろい・くぎる・なかだちするの意味を表す。」と載っています。

そう言えば、紀伊圀屋書店発売・DVD「白川静と漢字」の“白川静文字講話「人からはじまる漢字七十七話」の中でも、そのように言ってたした事を思い出します。
そこでは、戦争に赴く人の例えとして、防具を身に付けている漢字として取り上げられています。

「介」は「貝」のように、外側を“よろい”で取り巻き守られている形と理解出来ます。
(ハダカカメガイ(クリオネ)のように、軟らかい殻でないような“貝”も居たりしますが・・・)


(下面)
「貝」の多くは、「昆虫」でもないのに「虫ヘン」が付く漢字が多く有ります。
 例:蜆(しじみ)・蛤(はまぐり)・蜊(浅蜊:あさり)etc
 ●翻って言えば、得体の知れない存在の事なのかもしれません

「人」も「虫・蛇」の類いと書物で読んだことがあります。
 例:中国語で3人称を表す漢字
   かれ:他  かのじょ:她  もの:它(蛇の原字)

生物の根源は、同一であるという何かの思想が反映されているのだろうと思います。



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