【きこり】
2002年、愛知の地でトヨタの肝いりにいりで行われた『愛地球博』のマスコットの「キッコリとモリゾウ」の「キッコリ」で聞こえたぐらいです。
都会生活の多い最近の家庭では、「まき、たきぎ」を使って“暖を取る・燃料にする”家庭は、まず無いのだろうと思います。
CO2だ・環境破壊だ・温室ガスだ、などと今日言われていますが、明治期から昭和中期ぐらいまで、日本各地の」都市部でも使われていて、山あいなどでは、今でも使われています。
後継者不足・人不足で、人の手が入らず、山は荒れ放題、木材産業も疲弊しています。
最近は、めっきり「きこり」「そまびと」という言葉は、聞かれなくなりました。
でも、漢字の世界では、厳然と残っています。
どのような文字かを、みて行きたいと思います。
●『大辞林Web版』を調べてみると、このように出ています。
<樵・樵夫>
〔動詞「樵(きこ)る」の連用形から〕山の樹木の伐採を業とする人。杣夫(そまふ)。
●訓読できる漢字には、これらが有ります。
<樵、蕘、杣、>
『新・漢語林』を繙くとこのように載っています。
<樵>
ショウ/ジョウ qiao2
きこり=<そまびと><たきぎ> こる <火ぜめにする><ものみやぐら>
0698/05661
<蕘>
ジョウ/ニョウ rao2
たきぎ(=細いたきぎ) きこり(=草刈り) <かぶら>
1132/10068
<杣>
*/* ***
そま <そまやま><そまき>、そまびと> きこり
0653/05096
<意味合いから:“採”もあります>
●個別にみて行きます。
<樵>
説文では、「たきぎ」の事とあり、「たきぎをとること」をいいます。
“焦”は、「こがす、こげる」と訓読します。
~(“灬”が、火を表しています)
これに木材の事を表す“木”を付けて、
「焦がす事に用いる木材=「たきぎ」、それを作る人=「木をコル人」「きこり」となる。
∴樵:「こる」
また、派生して、「火ぜめにする」や「ものみやぐら」の意味もある。
<蕘>
「垚:ギョウ」は、「土を高く積む」という意味です。
「兀:コツ」は、「台」のこと。
伐採されて草の根のようになった、台の上に土を盛るように高く積んだもの ⇒ たきぎ
そして、たきぎをつくる人のことをに「きこり」として用いました。
“たきぎ”大きさ~字統から
大きなもの=薪、小さなもの=蕘
<杣>
国字。「木をとる山」=“杣” ~そのまま
元は、「木を切り出す山」のことでしたが、木を切り出す人のこと=「きこり」をいうようになった。
●余談
25年ぐらい前でしょうか?仕事で奈良県香芝町(現在の香芝市)の農協に行った時の事です。
あいさつの為、赴くと、担当課長さんに出くわしました。
その方のお名前が忘れられません。
就是:『杣山(そまやま)さん』
(独り言:当時は、仕事で絞られましたぁ!、あぁ、これは失礼しました)
~蜻蛉独白~
そのものの取り方・方法・様子などを分けて、漢字というのは作られています。
今回のように複数の漢字のある“語句”を、ドンドン取り上げて行きたいと思います。
2002年、愛知の地でトヨタの肝いりにいりで行われた『愛地球博』のマスコットの「キッコリとモリゾウ」の「キッコリ」で聞こえたぐらいです。
都会生活の多い最近の家庭では、「まき、たきぎ」を使って“暖を取る・燃料にする”家庭は、まず無いのだろうと思います。
CO2だ・環境破壊だ・温室ガスだ、などと今日言われていますが、明治期から昭和中期ぐらいまで、日本各地の」都市部でも使われていて、山あいなどでは、今でも使われています。
後継者不足・人不足で、人の手が入らず、山は荒れ放題、木材産業も疲弊しています。
最近は、めっきり「きこり」「そまびと」という言葉は、聞かれなくなりました。
でも、漢字の世界では、厳然と残っています。
どのような文字かを、みて行きたいと思います。
●『大辞林Web版』を調べてみると、このように出ています。
<樵・樵夫>
〔動詞「樵(きこ)る」の連用形から〕山の樹木の伐採を業とする人。杣夫(そまふ)。
●訓読できる漢字には、これらが有ります。
<樵、蕘、杣、>
『新・漢語林』を繙くとこのように載っています。
<樵>
ショウ/ジョウ qiao2
きこり=<そまびと><たきぎ> こる <火ぜめにする><ものみやぐら>
0698/05661
<蕘>
ジョウ/ニョウ rao2
たきぎ(=細いたきぎ) きこり(=草刈り) <かぶら>
1132/10068
<杣>
*/* ***
そま <そまやま><そまき>、そまびと> きこり
0653/05096
<意味合いから:“採”もあります>
●個別にみて行きます。
<樵>
説文では、「たきぎ」の事とあり、「たきぎをとること」をいいます。
“焦”は、「こがす、こげる」と訓読します。
~(“灬”が、火を表しています)
これに木材の事を表す“木”を付けて、
「焦がす事に用いる木材=「たきぎ」、それを作る人=「木をコル人」「きこり」となる。
∴樵:「こる」
また、派生して、「火ぜめにする」や「ものみやぐら」の意味もある。
<蕘>
「垚:ギョウ」は、「土を高く積む」という意味です。
「兀:コツ」は、「台」のこと。
伐採されて草の根のようになった、台の上に土を盛るように高く積んだもの ⇒ たきぎ
そして、たきぎをつくる人のことをに「きこり」として用いました。
“たきぎ”大きさ~字統から
大きなもの=薪、小さなもの=蕘
<杣>
国字。「木をとる山」=“杣” ~そのまま
元は、「木を切り出す山」のことでしたが、木を切り出す人のこと=「きこり」をいうようになった。
●余談
25年ぐらい前でしょうか?仕事で奈良県香芝町(現在の香芝市)の農協に行った時の事です。
あいさつの為、赴くと、担当課長さんに出くわしました。
その方のお名前が忘れられません。
就是:『杣山(そまやま)さん』
(独り言:当時は、仕事で絞られましたぁ!、あぁ、これは失礼しました)
~蜻蛉独白~
そのものの取り方・方法・様子などを分けて、漢字というのは作られています。
今回のように複数の漢字のある“語句”を、ドンドン取り上げて行きたいと思います。