老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

常用漢字の混乱

2008-12-17 22:48:35 | Weblog
短歌の月刊雑誌「作風」を発行しているが、
「編集方針」には苦慮している。
特に、
漢字をどのような考え方で統一するかは、頭痛の種だ。

「コスモス」の仲間に聞くと、
「漢字は常用漢字。固有名詞でも旧字体はダメ。
全て新字体に統一」で割り切っているという。

「作風」では、
「JIS漢字」や固有名詞など一部で旧字体を許容。
一方「常用漢字表」にある漢字は
「常用漢字」を使用する事で統一してきた。
しかし、
「飼」は常用漢字だが「餌」は常用漢字に無いために、
同じ「食偏」なのに字体が異なる。
ところが会員はその区別がつかない。
そのために、このように校正をどれほどやってきたか。
もう、疲れてきた。

12月16日、
文化審議会国語分科会漢字小委員会が
「常用漢字表」に
新たに191字の読み方や字体案を纏めた。
が「餌」も「食偏」に統一するのかと思いきや、
「餌」のような「食偏」を認めるというものだ。
これにはガッカリ。

ますます「常用漢字」が漢字を乱す元凶になっている。