私が発行している月刊雑誌の同人に、
高橋静さんという102歳の女性歌人が居た。
102歳で歌を創るというだけでも立派だと思うのだが、
毎月6首きちんきちんと投稿してきて、
一度も欠詠する事がなかった。
しかし、さすがに103歳になった時に、
医者から
「体力的に無理だから、もう短歌を止めなさい」
と言われて悔しがっていた。
視力が衰えて原稿用紙の枠の線が見えないのだ。
普通の人なら
家族に代筆を頼むのが順当な事だと思うのだが、
高橋さんは、
最後まで自筆で歌を記す事に拘わった。
家族に原稿用紙の枠をボールペンで書いてもらって、
短歌を書いた。
一字一字、楷書で、丁寧に、心を込めて書いていた。
短歌が好きで、
自分の歌をとても大切にしている姿が伺えた。
風にのり金木犀の香りきて小春日和をたのしく生きむ
シクラメンのピンクの花咲く一鉢に部屋うるほひて心なごめり
100歳の歌だ。
高橋さんの生き方だ。
心して学びたいと思う。
高橋静さんという102歳の女性歌人が居た。
102歳で歌を創るというだけでも立派だと思うのだが、
毎月6首きちんきちんと投稿してきて、
一度も欠詠する事がなかった。
しかし、さすがに103歳になった時に、
医者から
「体力的に無理だから、もう短歌を止めなさい」
と言われて悔しがっていた。
視力が衰えて原稿用紙の枠の線が見えないのだ。
普通の人なら
家族に代筆を頼むのが順当な事だと思うのだが、
高橋さんは、
最後まで自筆で歌を記す事に拘わった。
家族に原稿用紙の枠をボールペンで書いてもらって、
短歌を書いた。
一字一字、楷書で、丁寧に、心を込めて書いていた。
短歌が好きで、
自分の歌をとても大切にしている姿が伺えた。
風にのり金木犀の香りきて小春日和をたのしく生きむ
シクラメンのピンクの花咲く一鉢に部屋うるほひて心なごめり
100歳の歌だ。
高橋さんの生き方だ。
心して学びたいと思う。