老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

NO.523思索する手

2009-06-07 05:52:07 | Weblog
庭は、赤紫の萩の小花が満開だった。

3日、群馬県立土屋文明記念文学館に行った。
今では、
箱物行政の批判をまともに受けて、
こんな立派な建物は建てられないだろう、
と思われるほど贅沢な建物だ。
美人ガイドさんの説明も嬉しい。

珍しい八角形の展示コーナーは、郷土「榛名山」・
歌集「ふゆくさ」の時代・「アララギ」・「万葉散策」・
歌集「山下水」の時代・青山の「復元書斎」・
「青南の日々」の他、「短歌の世界」や、
ゆったりしたビデオ鑑賞コーナーがある。

また、屋外には
東京南青山の文明宅から移植した樹木を観賞できる
「方竹の庭」がある。

「心のうち沈んだ時、
この庭を散策すると心が癒やされる」
と、方竹のようにスマートなガイド嬢は言った。

 思ひつつ文明の庭の方竹に手触れれば痛し刺にぞささる  貞雄
 
ロダンの考える人は、
頰杖をつく。
文明は思索する時に、
左の手の平を額にあてる。
私は、
頭の両脇を両手で挟み付けて、
絞り出す。