老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

NO.522泥を吐く

2009-06-06 07:25:15 | Weblog
子供の頃、
泥鰌掘りが大好きだった。
しかし、
食べるためには、
煮る前に必ず泥鰌に泥を吐かせる必要があった。

それにしても、
私が17年間も殺人犯扱いされ続けたとしたら、
どうだろうか。
きっと、
気が狂ってしまうだろう。

4日、無期懲役が確定していた
管家利和受刑者(62歳)が釈放された。
東京高検が無実の市民を、
強引に殺人犯に仕立てていた誤りを認めた。

密室の取調室で、
「吐けっ、吐くんだっ!」
「いいかげで吐いたらどうだ!」
等と、警察官が机を叩き、大声で脅迫する姿は、
テレビだけの作り物と思っていたが、・・・。

管家氏は
「当時の警察官を絶対に許せない」という。
そうだろう。

テレビでは、
警察の決定に疑念を持って、
他の誰かが真実を追求して行くが、
あれはTVドラマだけの正義だったようだ。

水をくんだ小桶に泥鰌を游がせておくと、
やがて、底に泥が溜まってくる。
泥鰌を脅迫したわけではない。
泥鰌が泥を吐いたのである。