老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

OB(オービー)会

2009-02-28 07:01:19 | Weblog
会社にはOB(オービー)会という、
停年退職者を中心とした会社との親睦会がある。
私も親会社・子会社併せて5つのOB会に関与しているが、
そのOB会の開催 或いは
継続そのものが危なくなってきている。

経営状態の急激な悪化に伴って、
派遣切りやパート・有期契約社員、
更には正社員の人員削減が、
かつてない規模で進行しているし、
今後、残った社員もタイムシェアリング、
賞与・給料のカット等も予想されている。

続いて、コマーシャル等の広告宣伝費の削減、
スポーツ等の主催や支援からの撤退が多発するだろう。
企業年金も危ないかも知れない。
 
OB会もその渦に巻き込まれようとしている。
私が幹事をしているあるOB会が
昨年五月に開催出来なかった。
合併問題と人員整理のただ中にあったからだ。
しかし、
秋になれば開催される見通しがあった。

ところが、
合併問題のこじれで、
今年の五月へ順延されたのだが、
今度は、
その後の世界的な経済危機の影響で、
更に揺れは増幅している。

歌を忘れたカナリア

2009-02-27 07:27:21 | Weblog
「歌は愛だ」と作曲家の故・服部良一は言う。

「別れのブルース」「蘇州夜曲」「湖畔の宿」「青い山脈」など、
どれも歴史に残る名曲。
哀愁に満ちたポップス(軽音楽)曲が特徴的だ。

歌謡曲は、喜怒哀楽の情を歌うが、
どんな激しい怒りや深い哀しみの情も、
心底にしっかりとした「愛」がある。
それは、
他人に対する「愛」というよりも、
本質的な「人間愛」であり「自分愛」なのだ。
 
私は、童謡を歌っているが、
童謡は「心のふるさと」と言われている。
「ふるさと」ということは
「誰の心にもある」ということだ。
その証拠には、童謡を歌うと必ず
観客席の皆さんも一緒になって歌い出す。

最近、親が子を殺し、子が親を殺す。
大企業の派遣切りで
職と食・住を失った人達がいる。
荒んだ世の中になってしまったが、
人々の心に
「人間愛」や「自分愛」が薄くなってきている。
「心のふるさと」を見失ってきている。
歌を忘れたカナリアのように・・。

歌には、力がある。
今、歌が必要な人々が多い。
そうした人々に、歌わせてやりたい。

芸能祭

2009-02-26 06:51:48 | Weblog
彩の国いきがい大学熊谷学園校友会連絡協議会。
いかにもお役所的な長い名称で辟易するが、
その第16回芸能祭が、
昨日25日に熊谷市立文化会館大ホールで開催され、
64のグループや個人が日頃の練習の成果を披露した。

満員の観客は、
日頃の憂さを忘れて楽しんでいた。
と言えば聞こえが良いが、
一番楽しんでいたのは、
出演者自身のようだ。

私は、
いきいき童謡クラブとハーモニカ愛好会に出演、
同級生からは、社交ダンスやフラダンスなど
計7組が出演した。

ダンスや舞踊が出演者全体の3分の2を占める中で、
器楽合奏の2組と歌+寸劇の2組とが異彩を放っていた。
特に、
私達のハーモニカ愛好会の「森の小人」には、
会場から手拍子が起こった。

また、歌と寸劇では
仲間のハイキングクラブの「熊谷学園29期の歌」や
一年後輩の歌謡クラブの「橋場の渡し」には盛大な拍手があり、
今後、
このような芸能部門の出演が増えて来るような予感がした。  

ピン札

2009-02-25 06:29:51 | Weblog
二千円札に遇った。

二十年ぶりに高校のクラスメイトに
遇ったような気分だった。
以前、
具合の良くない噂は聞いていたので
「まだ、生きていたんだ」と思った。

その人は、
五千円の会費を支払うに際して、
一枚だけ
「これ、二千円ですけど」と言った。
そういえば、
二千円札を使う時に
いつも交わされる会話のような気がする。
「これ、二千円なんですけど」
 
ピン札6枚差し出した人もいた。
新品の紙幣は数え辛い。
まして高齢者の指は乾いているから、
財布からピン札を5枚数えて出そうとしても
容易なことではない。
その爲に、数え間違いしたのだろう。
 
財布に
ピン札と使い古されたお札が混ざったあった場合、
私は、古いお札から使う。
ピン札は何故か使うのが勿体ないような気がする。
但し、
レジで咄嗟にピン札を除けて支払うのは、
少しばかりの勇気と技術が要る。

それが駆使出来た時は、
ひとり微かな喜びに浸る。

苦しみの基準

2009-02-24 07:05:41 | Weblog
苦しみの強さは、
基準の置き方で大きく変わると思う。

例えば、
利き腕を骨折したので、字が書けないという。
いらいらしていて、
歌も出来なくなってしまったという。
甘えも甚だしい。左手がある。
左手で一字一字書く方が短歌のスピードに合っている。

また、
視力が弱ってしまって、字が見づらくなってきた、
という。
「作風」も読む気がしなくなったから退会したい、
という。

それは、辛いだろう。
しかし、
もっともっと目の不自由な人もいる。
それでも、
奥さんの協力あってのことだが、
毎月欠詠をしたことがないばかりか、
二冊目の歌集を出した人もいる。

例えば、
二千円持っていた人が千円紛失してしまったとする。

「二千円あったなら」とぐじぐじ思っていては、
絶望の餌食になり、不幸が待っているだけだ。
「千円もある」というところから考えを始めれば、
希望の光が差し、幸せが待っている。

苦しみもそれと同じだと思う。

米アカデミー賞

2009-02-23 14:00:57 | Weblog
20日に、
日本アカデミー賞を獲得したばかりの
映画「おくりびと」が、
さきほど23日午後1時、
映画界最大の祭典、
第81回米アカデミー賞の外国語映画賞を獲得した。
日本映画初の快挙だという。
日本人の宗教観・日本人の心が
アメリカ人にも理解されたのだろう。めでたい。
 
私は、
この映画を昨年の9月14日に観ている。
その日の映画館は、
最近の日本映画にしては珍しく混雑していた。
主演本木雅弘の迫真に迫った演技と
所作の美しさが印象的な映画だった。

それもそのはず、
15年もの間本木が温めていた構想であり、
納棺師と一緒に現場体験までしている
という熱の入れようなのだから。

現在でも上映中とかで、
観客動員数272万人、
興業収入31.5億円というから、
大ヒット作品だ。

同日午前、
同じ米アカデミー賞の短編アニメーション部門で、
日本の加藤久仁生(くにお)監督の
「つみきのいえ」が受賞。
同部門で日本映画初の栄冠に輝いた。
早速、これも観ておかなければ・・・。

冷めたコーヒー

2009-02-23 07:10:55 | Weblog
コーヒーが好きだ。

熊谷駅南口に180円コーヒー店があって、
常連客もついていたのだが、
昨年、閉鎖されてしまった。
以前、ここでコーヒーを飲んでいて、
駐車違反で15,000円の罰金を
払うはめになった事がある。

家にいる時は、
毎日2回のおやつ時に飲む。
一年を通して、ホットコーヒーだけ。
アイスコーヒーは飲まない。
コーヒー通ではないから、
メーカー・銘柄は選ばない。
インスタントコーヒーで満足している。

しかし、
コーヒーを飲むことを仕事としているわけではない。
仕事をしながらコーヒーを飲んでいるから、
飲み終わるまでに時間が掛かる。

従って、
最初の何口かはホットコーヒーだが、
その後は、冷めてしまうから、
量的には殆ど、
冷めたコーヒーを飲んでいることになる。
 
ホットコーヒーを飲むなら、
生温いものより、
最後まで温かいコーヒーを飲みたい。
まして、喫茶店では。
お店の方、よろしくお願いします。

お座りさん

2009-02-22 07:19:49 | Weblog
「鸚鵡返し」という言葉がある。
「人の言葉を、そっくりそのまま返答すること」
という意味の他に、
「和歌で、
他人のいいかけた和歌を一部だけ変えて
すぐさま返歌すること」
だと広辞苑が言う。
「鸚鵡返し」には、高度な知能が求められる。
 
「猿真似」という言葉もある。
「猿が人間の動作をまねるように、
本質を理解せずに、うわべだけまねること。
むやみに他人のまねをすることを軽蔑していう」
とある。
猿や犬・猫程度の知能が求められる。
 
「御回り」という言葉がある。
「犬に命じてぐるぐる回らせること」
また
「お回りさんの略で、あなどった言い方」。
しかし、
田舎のお巡りさんは交番から出ない。
まるで「御座りさん」だ。
たまにミニパトカーで「御回り」しているが、
自転車での「エコ・お巡りさん」が、
環境や住民にも優しく、もっとも親しみやすい。

嫌いな人

2009-02-21 09:04:16 | Weblog
「ざまあみろ」
という。女性の発言とは思えないが、
ある人の失敗を喜んでの事である。
そして、
胸のつっかえが取れて余程スッキリしたのだろう
「いいきびだ」
と続けて言った。
「良い気味だ」
という事だ。
 
「怨み骨髄に徹す」
という慣用句があるが、
人間は、感情の動物であるから、
怨み・辛み・妬みが強ければ強いほど、
その人間が失敗したり、負けたり、傷ついたりすると、
激しい快感に酔いしれることが出来る。
 
「相性が悪い」
という言葉を耳にする事がある。
「あんな奴とは、口をきくのもいやだ。」
と言う。
会社でそんな事で悩んでいた時期があった。
悩んでいたのは、
立場上、その人と仲良くしなければ
仕事が上手く運ばないからである。

 そんな悩みを打ち明けたところ、先輩が
「嫌いな人と仲良くする方法は、ただ一つ。
嫌いな人と最も長く一緒にいる事だ。」
と言い放った。
私は「それが出来るくらいなら・・・。」
と言いかけて、止めた。

童心

2009-02-20 06:47:38 | Weblog
「烏なぜ啼くの・・」
「赤い靴はいてた・・」
「青い眼をしたお人形は・・」
「シャボン玉飛んだ・・」
「雨降りお月さん・・」
「おれは河原の枯れすすき・・」
等いずれも馴染みの深い童謡だが、
作詞は童謡詩人の野口雨情。

北茨城市磯原の観光名所と言えば、
野口雨情記念館と雨情の生家及び併設された資料館。
ここも四回目の訪問になる。
但し、
遺族の手で資料館が建設されたのは10年位前だろう。

今では、
生家は覗く程度しか許されていないが、
二十年位前に来た時、資料は自宅に展示してあった。
野口不二子さんにその展示をご案内いただいて、
二階まであがらせていただいた。
国道6号線を挟んで眼下に太平洋が拡がり、
童謡の世界を思わせる風情があって、
雨情の作詞する姿を思い描いたものだった。
 
時代は流れ、
雨情の部屋から海は見えなくなってしまったが、
「童心」を失ってはならない
と、自分を戒めている。

「童謡は、童心より流れて、童心をうたう自然詩である。」
野口雨情の言葉である。