福島県旅館ホテル従業員の苦悩？

福島市飯坂町の穴原温泉にある吉川屋従業員４名が新型コロナに感染したと新聞報道がありました。他の従業員49名のPCR検査を実施した結果、全員陰性だったそうです。この吉川屋は昭和天皇陛下夫妻が逗留したことでも有名です。数年前には私も日帰り温泉を一度利用しました（日帰り温泉費用も福島市では一番高い？）。かなり良質の温泉でのびのびできる広い湯舟が記憶に残っています。

県民宿泊割引などもあり、県民も多く利用している有名旅館から感染者が出たことに福島市民はショックを受けています。1月13日から16日までに旅館を利用した宿泊客に状況を説明したそうです。福島市保健所は感染者4名の聞き取り調査をして、この4名が接客業務をしていないことなどから宿泊客へのPCR検査をしないようだと聞き伝わっています。

しかし、他の従業員49名が陰性でも、陽性へ変わるケースもあります。PCR検査が１００％正しいわけではないのは皆様ご承知の通りです。陰性と診断されても高熱や咳がとまらないといった症状が数日続く場合はすぐに保健所へ連絡して欲しいと思います。

さて吉川屋の従業員は誰から感染したのでしょうか？最近、保健所が追跡調査もしているのかどうかの報道はありません。福島市内の感染者は数人で止まっていましたが、市内飲食店への指導は保健所が入念に行っていました。でも旅館ホテル従業員ほど県外宿泊客から感染する確率が高いのですから、日頃の無料PCR検査を彼らに実施していたのかどうか気になるところです。

ホテル経営者も従業員に医療マスク特にN９５マスクを支給するなど対策をしっかりして欲しいのです。市民が安心して県民宿泊割引きを利用できるよう感染対策を経営者が実施しなければ、福島市民の宿泊意欲をそいでしまいます。

吉川屋は今月末まで自主休業するそうです。従業員がコロナ感染しても公表しない旅館ホテルに比べると罹患事実を公表した経営陣に敬意を表します。

臭いものには蓋をして罹患事実を公表しない他企業に比べると、吉川屋は宿泊客の安全を第一に考える安心して利用できる一流のホテル旅館だと納得した次第です。

 

速報：本日、福島市の感染者は１２名だそうです。ついに二けたに突入。