梁や柱がないコンクリート住宅と聞いて驚くのは住宅構造に詳しい方だと思います。日本でしたら「間違いなくそんな住宅なら地震に弱いだろう」と思うはずです。
ところが、ヨーロッパ特にドイツでは地震がほとんどないので壁式と言われる厚いコンクリート板をパタパタとクレーン車で運んで、積み木のように組み立ててマンションを建造してしまいます。日本のようにコンクリートを一階から打設してコンクリートが乾いたら、同様に上の階にコンクリートを打設する高級マンション建造方法はまず皆無です。
日本は地震の多い国ですから壁式構造などはまず不可能でしょう。地震がない国では採用されるかもしれませんが。
さてこの壁式構造についてシンシアリーが外壁崩落事故を踏まえて下記のように記述しています。
記
、韓国光州(クァンジュ)というところで、今年完成予定だった高層アパート団地で、建設中の外壁が崩れ落ちる事故、いや事件がありました。いつものこと、人災だそうです。それに関して、韓国の一部のネットコミュニティーで、「壁式」構造なのが、崩壊原因の一つではないのか、そんな話も出ています。
柱と梁で支えるのではなく、荷重を壁で支える構造のことです。今回の光州の事故と、壁式構造にどれだけの関連性があるのかは何とも言えませんが、日本のネットで即場で検索してみた結果だと、普通、5層ぐらいなら壁式で作るけど、高層では一般的ではない、とのことです。実は、2017年データで、韓国のアパート(共同住宅全体)は、98.5%が壁式で出来ています。(途中省略)
この光州事故で使用された壁材も薄っぺらい素材だったとの指摘もあります。同じ壁式工法を採用しているドイツではかなり重く頑丈なコンクリート壁を採用していました。10年以上前にフランクフルトを訪れた際、マンション建設工事現場を見て、このような重い頑丈なコンクリート壁は大型クレーンでしか持ち上がらないだろうと驚嘆したことを思い出しました。
同じ地震の少ない国でも住民の安全に配慮しているドイツだから強固な壁材を採用しているのでしょうか?ところで、地震の少ないドイツはいいなあと10年以上前に羨ましく感じたことも思い出しました。
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