kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

医学と芸術展~生命と愛の未来を探る@森美術館

2010-01-17 | 日記
この展覧会で印象的だったもの。

一見石膏に見えるシリコンの若い女性の首の彫刻。30秒ほど観ていると、それがあっと言う間にしわくちゃのおばあさんに変わる。中に硬い素材のおばあさん顔の彫刻が入ってて、外側にシリコンの若い女性の彫刻を被せ、30秒ごとに空気を入れたり抜いたりしてるんだね。

人間の解剖図の立体小型おもちゃがいっぱい。

一番印象に残ったのがこれ。病気などでもうじき亡くなるであろう方本人の了承をとって、生前の顔のアップの写真を撮り、そのあと亡くなった直後に同じくその方の写真を撮り、その2枚を並べた作品。亡くなった直後は、まるで眠っているようにも見える。ものすごく色々なことを受け取ったり読み取ったりできる、すごくいい作品だった。

本編とは別に、不満を歌にする合唱団活動を世界各地で行っている映像を観た。こりゃ、いいや。ロシアなんて、国の批判とかまでしてすごくそれがウィットにとんでいる、というか、皮肉を越えて、笑けてくる。それにくらべて東京バージョンは、ちょっと物足りなかった。面白いフレーズもあった。「俺の仕事を自分の手柄にするな」とか。でもそれ以外の大体は、文句として弱いというか、文句が中途半端に自分勝手なものが多くて、共感しづらい。途中西洋人の女の子が「公演でタバコ吸うひと嫌い」と言ったのはすごくよかった。なんだろうな、日本人は文句言うのがヘタなんだな。というか、なんていうのかな、責任回避するような文句じゃあ、面白くないよね。「俺の仕事を自分の手柄にするな」とか、自分の発言に責任とろうという感じがすごくあるというか、すごくよく伝わるもの。

展覧会見終わって、倒れた。美術館の温度湿度が、kananagaには難しかった。あと、ちょっとスケジュールきつすぎたなー。わきの下32.1度、うわー、なんだこの体温!舌下は35.8度はある。でも、舌下でこれは低いな。にしても、一体どこで滞ってしまっているんだ!あうー、あうー。吐けないで苦しんでたら、そのうち吐けた。夜にはなんとか回復。