去年の今頃は、{05年に日本で公開された外国映画興業トップ10}が発表されて韓国映画は2本も入っていた。(8位「私の頭の中の消しゴム」(ギャガ)約30億円 9位「四月の雪」(UIP) 約28億円)
本日は9日付の産経新聞(岡田敏一)「韓流 映画ブーム終焉へ ヒットなく本数も減少 」の記事を引用し、06年の韓国映画の現状を見据えてみる。
「韓流 映画ブーム終焉へ ヒットなく本数も減少 」
韓流ブーム、もう終焉(しゅうえん)!? 今年に入って韓国映画が急速に冷え込んでいる。公開本数こそ多いものの興行収入は低迷し、ヒット作が生まれていない。爆発的な“ヨン様”人気などを背景に、韓国映画の買い付けが高騰したことも一因で、「今までがバブルで、これが普通の状況」と関係者は平静を装う。
しかし、北朝鮮の核実験で韓国に対する距離感まで広がっているという見方もあり、韓流の先行きは不透明だ。
韓国の情報部員と北朝鮮の女性工作員の悲恋を描いた映画「シュリ」(日本公開2000年)が火付け役だった。日本で興行収入約18億5000万円の大ヒットを記録し、02年の日韓W杯直前ということもあり、韓国ブームが盛り上がった。
ブームを加速させたのが、テレビドラマ「冬のソナタ」。主人公のぺ・ヨンジュンさんは「ヨン様」「ほほ笑みの貴公子」と呼ばれて主婦層に人気を集め、社会現象にもなった。これを機に、韓国の人気俳優が出演する“韓流ドラマ”が相次いで日本に上陸した。
映画も「私の頭の中の消しゴム」(05年)が興収約30億円、ヨン様主演の「四月の雪」(同)が約27億5000万円の大ヒットに。公開本数も61本とフランス映画を追い抜き、ハリウッド映画に次ぐ地位を獲得した。
しかし今年になって状況が一転。「私の頭-」のチョン・ウソンら韓国の2大スターが共演した「デイジー」(5月公開)が約6億円と振るわず。この秋も、韓国で歴代興行記録を塗り替えた「グエムル-漢江の怪物-」が2億8000万円、昨年韓国で最もヒットした「トンマッコルへようこそ」も約3億円と予想を大きく下回る結果に。結局、今年は興収10億円を超えるヒットが出ていない。
「もうかると分かって粗製乱造気味の作品が増え、結局、飽きられる結果となった」。ある映画関係者は、作品の質の低下を指摘する。ただ、韓流ブームの影響で映画の買い付け価格が暴騰したことも影響したようだ。ちなみに「四月の雪」は約7億3500万円と韓国映画史上最高の買い付け価格を記録、その後も高止まりしたまま。現地の報道によると、「グエムル」は約5億4000万円で興収はその半分程度にとどまった。
価格高騰の影響で、韓国映画の公開本数も下降線をたどっている。00年の14本から昨年は61本と4倍以上に急増したが、今年は逆に34本に減少。“韓流バブル”の終わりを浮き彫りにした。
以上(岡田敏一2006’12月9日 産経新聞 引用)
韓国映画の日本での現状を記した興味深い内容となっているが、この記事には韓国映画の低迷が伝えられているが、良い意味での韓国映画が定着したことは伝えられていないのが残念である。
「北朝鮮の核実験で韓国に対する距離感まで広がっているという見方もあり、」と記事内にはあるが・・日本人は北朝鮮と韓国は同じ韓民族という事は理解するが、両国を同じように見る日本人はそう多くはいないと思うにだが・・どうだろうか?
大ゴケ「デイジー」は脚本段階の買い付け価格ぐらいしか興業成績が伸びず・・。
続いて「グエムル」「トンマッコルへようこそ」とこけ続け・・また「王の男」も同様の結果となる予感がするのである。
振り返れば「私の頭の中の消しゴム」(05年)のヒットは、スター人気だったのだろうか?チョン・ウソンは「四月の雪」のヨン様より最初から人気があったのであろうか?この作品のヒットは公開のタイミングや他要素があるかもしれないが、
「私の頭の中の消しゴム」は、日本人が日本人の為に書き下ろした日本ドラマの原作であり、映画館に足を運ぶ女性層のジャンルである、涙物の恋愛ストーリーと流行の韓国が合体した事による、当時ならではのクリーンヒットだと思うのだが・・いかがなものでしょうか?(スター映画ではない。内容重視の涙もの映画であった)
買い付け金額が高く・・お客さんが入っても喜べない^^。「デイジー」
チョン・ウソン「私の頭の中の消しゴム」+チョン・ジヒョンの「僕の彼女を紹介します」のヒット作の主演俳優出演の映画という事だけで「デイジー」を期待した映画配給会社の判断はどうだったのであろうか?
もちろん映画は公開しないと分からない部分が多く存在するが、アクションの要素が鼻につく本作に映画館に足を運ぶ女性層の支持が得れると考えたのであろうか?
このように書けるのも後の話だからではあるが・・・この韓流が女性層(30代上)に支えられている事を、理解すれば06’韓国映画「デイジー」「グエムル」「トンマッコルへようこそ」の内容からすれば・・高望みせず韓国史上最大のヒット作という言葉に惑わせられる事もなく、買い付け額も決定し損益的な成績も予想出来たのでは・・
韓国映画はある意味で衰退?(儲からないという意味で)だとは思うが、韓国映画としてのジャンルは確実に確立したのである。
衰退というマイナス面より、ジャンルが確立し定着した方に目を向けるべきではないだろうか?
昨日もお伝えした現在公開されている「王の男」の韓日共同配給協力のように、今後このような形を模索しながら息の長い文化経済交流となるように願うばかりなのである。
お堅い話はもうイイからさ~サンウはどうしたのよ?サンウは!? 明日ぐらいに書いてよ!
本日は9日付の産経新聞(岡田敏一)「韓流 映画ブーム終焉へ ヒットなく本数も減少 」の記事を引用し、06年の韓国映画の現状を見据えてみる。
「韓流 映画ブーム終焉へ ヒットなく本数も減少 」
韓流ブーム、もう終焉(しゅうえん)!? 今年に入って韓国映画が急速に冷え込んでいる。公開本数こそ多いものの興行収入は低迷し、ヒット作が生まれていない。爆発的な“ヨン様”人気などを背景に、韓国映画の買い付けが高騰したことも一因で、「今までがバブルで、これが普通の状況」と関係者は平静を装う。
しかし、北朝鮮の核実験で韓国に対する距離感まで広がっているという見方もあり、韓流の先行きは不透明だ。
韓国の情報部員と北朝鮮の女性工作員の悲恋を描いた映画「シュリ」(日本公開2000年)が火付け役だった。日本で興行収入約18億5000万円の大ヒットを記録し、02年の日韓W杯直前ということもあり、韓国ブームが盛り上がった。
ブームを加速させたのが、テレビドラマ「冬のソナタ」。主人公のぺ・ヨンジュンさんは「ヨン様」「ほほ笑みの貴公子」と呼ばれて主婦層に人気を集め、社会現象にもなった。これを機に、韓国の人気俳優が出演する“韓流ドラマ”が相次いで日本に上陸した。
映画も「私の頭の中の消しゴム」(05年)が興収約30億円、ヨン様主演の「四月の雪」(同)が約27億5000万円の大ヒットに。公開本数も61本とフランス映画を追い抜き、ハリウッド映画に次ぐ地位を獲得した。
しかし今年になって状況が一転。「私の頭-」のチョン・ウソンら韓国の2大スターが共演した「デイジー」(5月公開)が約6億円と振るわず。この秋も、韓国で歴代興行記録を塗り替えた「グエムル-漢江の怪物-」が2億8000万円、昨年韓国で最もヒットした「トンマッコルへようこそ」も約3億円と予想を大きく下回る結果に。結局、今年は興収10億円を超えるヒットが出ていない。
「もうかると分かって粗製乱造気味の作品が増え、結局、飽きられる結果となった」。ある映画関係者は、作品の質の低下を指摘する。ただ、韓流ブームの影響で映画の買い付け価格が暴騰したことも影響したようだ。ちなみに「四月の雪」は約7億3500万円と韓国映画史上最高の買い付け価格を記録、その後も高止まりしたまま。現地の報道によると、「グエムル」は約5億4000万円で興収はその半分程度にとどまった。
価格高騰の影響で、韓国映画の公開本数も下降線をたどっている。00年の14本から昨年は61本と4倍以上に急増したが、今年は逆に34本に減少。“韓流バブル”の終わりを浮き彫りにした。
以上(岡田敏一2006’12月9日 産経新聞 引用)
韓国映画の日本での現状を記した興味深い内容となっているが、この記事には韓国映画の低迷が伝えられているが、良い意味での韓国映画が定着したことは伝えられていないのが残念である。
「北朝鮮の核実験で韓国に対する距離感まで広がっているという見方もあり、」と記事内にはあるが・・日本人は北朝鮮と韓国は同じ韓民族という事は理解するが、両国を同じように見る日本人はそう多くはいないと思うにだが・・どうだろうか?
大ゴケ「デイジー」は脚本段階の買い付け価格ぐらいしか興業成績が伸びず・・。
続いて「グエムル」「トンマッコルへようこそ」とこけ続け・・また「王の男」も同様の結果となる予感がするのである。
振り返れば「私の頭の中の消しゴム」(05年)のヒットは、スター人気だったのだろうか?チョン・ウソンは「四月の雪」のヨン様より最初から人気があったのであろうか?この作品のヒットは公開のタイミングや他要素があるかもしれないが、
「私の頭の中の消しゴム」は、日本人が日本人の為に書き下ろした日本ドラマの原作であり、映画館に足を運ぶ女性層のジャンルである、涙物の恋愛ストーリーと流行の韓国が合体した事による、当時ならではのクリーンヒットだと思うのだが・・いかがなものでしょうか?(スター映画ではない。内容重視の涙もの映画であった)
買い付け金額が高く・・お客さんが入っても喜べない^^。「デイジー」
チョン・ウソン「私の頭の中の消しゴム」+チョン・ジヒョンの「僕の彼女を紹介します」のヒット作の主演俳優出演の映画という事だけで「デイジー」を期待した映画配給会社の判断はどうだったのであろうか?
もちろん映画は公開しないと分からない部分が多く存在するが、アクションの要素が鼻につく本作に映画館に足を運ぶ女性層の支持が得れると考えたのであろうか?
このように書けるのも後の話だからではあるが・・・この韓流が女性層(30代上)に支えられている事を、理解すれば06’韓国映画「デイジー」「グエムル」「トンマッコルへようこそ」の内容からすれば・・高望みせず韓国史上最大のヒット作という言葉に惑わせられる事もなく、買い付け額も決定し損益的な成績も予想出来たのでは・・
韓国映画はある意味で衰退?(儲からないという意味で)だとは思うが、韓国映画としてのジャンルは確実に確立したのである。
衰退というマイナス面より、ジャンルが確立し定着した方に目を向けるべきではないだろうか?
昨日もお伝えした現在公開されている「王の男」の韓日共同配給協力のように、今後このような形を模索しながら息の長い文化経済交流となるように願うばかりなのである。
お堅い話はもうイイからさ~サンウはどうしたのよ?サンウは!? 明日ぐらいに書いてよ!