6年生は今、「植物の体のつくり」と言う単元を勉強しています。前の単元の「動物の体のつくり」では「動物は食べ物を口から取り入れ、消化管を使って消化して細かくし、栄養分として小腸から吸収し、血液で全身に送っている」ことを押さえました。「では、植物はどうなっているのかな?」という疑問から、この単元は始まりました。「植物も栄養を送る血管のようなものがあるのかもしれない。」と予想を立てた児童がおり、さっそく実験してみました。食紅で染めた水にホウセンカを入れておき、ホウセンカはこの水を吸い上げていくのかという実験でした。
実験の内容です。
1日食紅の水につけているホウセンカです。
根や茎、葉をカッターで切ってみました。
結果は根から茎、葉までも食紅で赤くなった水が行き渡っていました。植物は根から水を吸収していることがよくわかりました。では、その水は「葉まで行くとどうなるのか?」という疑問で次の授業に続きました。「血液と同じようにぐるぐる回るのかな?」「動物の尿と同じように外に出て行ってしまうのかな?」子供たちの予想は様々です。実験をした結果、水は葉から出ていくことがわかりました。その水が出ていく場所が葉の裏にあり、唇のような形をした「気孔」という穴でした。ムラサキツユクサを使ってその気孔を顕微鏡で観察しました。子供たちは、目に映ったその姿に感動していました。
※実際はこの水を通す管は「道管」といいます。栄養分を根から吸い上げるものではなく、あくまでも水分を植物の体中に行き渡らせる管です。
子供たちは実験や観察が大好きです。これからも子供たちの興味関心を高められる授業を行っていきたいと思います。