12月14日(月)に「不審者対応避難訓練」が実施されました。この訓練が始まったきっかけは2001年の大阪教大付属池田小学校の児童殺傷事件です。それまでは、学校は「開かれた学校」をキーワードに家庭地域等の様々な人の出入りを歓迎し、教育活動に関わってもらうという姿勢でしたが、この事件をきっかけに、校門の施錠、集団下校、防犯カメラ設置等不審者に対する対策が施されました。それから約20年、今は普通に防犯ブザーをつけ、子供100当番の家、スクールガードリーダー等の設置が行われるようになりました。この避難訓練もその一環です。
ALSOKの職員の方がこの日は指導員でした。
まずは「いかのおすし」という防犯に必要な行動をあらわした言葉を確認しました。
「いか」「の」「お」「す」「し」を5つに分け、各グループで考えさせて発表しました。「いか」は行かない。「の」は乗らない。「お」は大声を出す。「す」はすぐ逃げる。「し」は知らせる。子供たちは全員正解でした。
その後は実際に不審者が声をかけてきた場合の対応を子供たちに実演してもらい、解説を指導員の方からいただきました。
子供たちを下校させた後、教職員も「さすまた」の使い方の実習や護身術の方法を研修の中で指導していただきました。
神泉地区は人口が少ないから安全というわけではありません。逆に、人通りが少なく、街灯も少ないため暗がりや死角が多いです。「自分の所は大丈夫」という意識が大きな事件につながった例はいくらでもあります。子供たちに「自分たちならどうするか。」という当事者意識をこのような訓練を実施することで持たせたいと思っています。