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KAMAKURA☆CHAMPROO

見る前に跳べ!「無計画に走るのは世の常」が座右の銘

秋風と手をつなぐ

2006-09-12 23:13:52 | 俳句
今日は気持ちいい、さわやかな朝でした。通勤途中、風が吹いてきて、道端の草花を揺らします。風は私の手を一回りして、吹き抜けていきました。まるで風と手をつないだような感触。春の風は頬に感じ、夏の風は額に感じるといった感じで、掌に感じる風というのは秋ならではなのかなと思いました。 そこで思い出した句は 間違へて秋風と手をつなぎゐし  後藤比奈夫 亡き妻と手をつないでいると錯覚したが、それは秋風が手 . . . 本文を読む

夏の句

2006-08-27 20:30:51 | 俳句
夏の句の習作です。 憂き想ひひめじよおんの三四本 仕事のことで憂鬱な気分になったときの作。風に揺れているヒメジョオンを見て、「所詮は道端の雑草みたいな気持ちだぜ」と思ったら気が楽になりました。 夏鴉ごみをあさりて嗤ひけり 出勤途中、道端の家庭ゴミを鴉どもが食い散らかしておりました。傍若無人で人間が近づいても逃げません。やつらこちらを見て、ニッと嗤ったような気がしました。嗤う姿はアメリカのア . . . 本文を読む

四月の習作

2006-05-07 13:31:48 | 俳句
四月の習作集 風一陣鶯勁く鳴きにけり 花蘂に億万の雨とどまりぬ 小雪舞う午後のまぼろし雪柳 苔むして満開の桜枝わずか 庭先のブロッコリー咲く日曜日 山笑いこちらに貌を近づける 隠れたる頂きの家山笑う ふぶかずにひそと散りにし桜かな やわらかし楓若葉に光さす 雨やみぬコニファーの先黄金かな 山笑う寺院の屋根の反射光 春爛漫犬横たわる土ぬくし 手と足と伐られし古木の孤独かな 汗ひんやり真夜中の帰路風 . . . 本文を読む

ハイクブログ集

2006-04-03 00:40:41 | 俳句
以前も書きましたが、最近俳句がMy Boomで、ライブドアのハイクブログに投句しています。 まったくの独学ではありますが、アンチョコは藤田湘子氏の「20週俳句入門―第一作のつくり方から」で、ここに書かれたことに忠実に、基礎を勉強するというスタンスでやってます。 同書に書かれていたことでありますが、 ①切れを大事にする ②季語を正しく使う。 ③韻文としてのたたずまい この3点を意識して習作を重 . . . 本文を読む

存在と・・・

2006-03-07 00:40:09 | 俳句
存在と時間とジンと晩夏光  角川春樹 ある本を読んでいて、この句が目に飛び込んできてグッと来てしまいました。 「存在と時間」という言葉はそれだけではすでに新鮮味のないものです。それが「晩夏光」と化合することで、そして「ジン」が触媒として働くことで、この十七文字は過激なものへと変貌し、目の当たりにした私を昏倒させました。 酒はGORDONのDRY GIN。少年はある作家が言った「GORDONを . . . 本文を読む

をりとりて・・・

2006-01-29 00:53:57 | 俳句
をりとりてはらりとおもきすすきかな 蛇笏 俳句関係の入門書を読んでいたらこの句が紹介されていました。 読んだ瞬間心臓がドクンと。未経験の感動を覚えました。内容的にはすすきを折ったら思いのほか重みを感じたと、それだけのことですが、とても新鮮な何かを感じました。 ①すべてひらがなの表記、特に「をりとりて」という表記の面白さ ②ら行の反復による前半のリズムと「おもき」、「すすき」のリズムの妙 ③風に . . . 本文を読む