海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

新たなブログを発行しています

2006年07月10日 14時03分07秒 | Weblog
「松阪議会通信」と銘打ちながら、つれづれな文章も書いております関係上、名称を「松阪市議会議員 海住恒幸 Report」と改めたブログを発行しています。 http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/

議会通信25号出来上がり!

2006年07月10日 09時18分28秒 | 議会
議会通信25号の完成です。
巻頭記事をご紹介します。


特集 市民(住民)がつくりたい議会をつくること!?

 市議会も変わりつつあるのだなあ、と思います。
 議員になる前、議会を傍聴したときのことです。ちょうど、一般質問の日で、ある議員は「松阪市に外国人指導助手(ALT)は何人いるのか」と質問していました。何も議会で質問しなくても、教育委員会に電話を掛ければわかるような話です。いま、さすがにこの種の質問は減りました。
 現在、主流は、事前に調べた課題を問題提起し、それについて行政としてどのような考え方で対応していくのか、ただしていくものです。毎回、質問している議員はいまもわたしだけですが、ほぼ毎回、質問する議員が増えてきました。昨年秋、会派への時間割り当て制から議員個人の持ち時間(答弁含め50分)に変更になったので、会派に縛られる時代でもなくなったのでしょう。特にケーブルテレビの中継も加わり、ひとりひとり、個力を競える条件がそろってきました。
 わたしは、今回の一般質問では、とてもカラフルな紙芝居風パネルを9枚も用意しました。海上アクセスに関するデータを表やグラフに表したものです。専門的技能を持つ市民に制作を依頼したものです。とても良い出来映えで、議会内でも評判になりました。議会での質問は、資料配付が行われないため、傍聴の市民にはわかりくいところがあります。それを少しでもわかりやすくする工夫が必要です。ケーブルテレビによる中継が始まったのだから視聴者にもわかりやすくする必要性はなおさら高まっています。そこで思いたったのが紙芝居風パネルだったのです。
 一方で、市民の方にとって議会はまだまだ馴染みの薄い所です。正味の質問や質疑の時間は短い割に、議事運営は非効率で長い時間を要します。何度も同じような議案の説明(説明というより、早口でわかりにくい朗読!)が延々と続きます。おそらくそれは、説明して理解してもらうためというよりは、議事録という記録に載せるという義務の形式をととのえることと、「説明はしておきましたよ」というアリバイをつくるために行われているような代物です。長らく続いている慣習主導で、傍聴に来られる市民は想定外の存在のようです。
 議員の個力で議会を臨場感があって関心の持てる場にしていける部分と、そうでない部分。後者の方は、議会の中の問題意識にもなっていないようです。
 先だって、わたしもメンバーの一員である「無党派・市民派 自治体議員と市民のネットワーク」が開催のお手伝いをしたシンポジウムが名古屋市で開催され、講師の前宮城県知事・浅野史郎氏は、「住民がつくりたい議会をつくっていくことから住民に必要な議会が生まれる」と話されました。
 現在の議会の制度のもとで運営されている議会の現状を市民にしっかり知ってもらったうえ、いまの議会をどう思うか、議会はどうあるべきかを問い掛け、市民が望む議会とはどんな議会かを、市民といっしょに論議していく必要を感じています。