「寅さん」を相馬弁で

「男はつらいよ　第３９作『寅次郎物語』」より

※大阪の駅の交番で警官に今夜の宿の相談をするシーン（警官はイッセー尾形）


【ほんとバージョン】
●寅さん：どっか安い宿せわしてくんないかい。今夜泊まるんだから。

○警官：ビジネスでよろしいな。

●寅さん：ダメだよ、俺ベッド駄目なの。小さい風呂、腰掛け便所、みんな駄目。
　狭くてもいいから、畳の部屋ないかな。

○警官：日本旅館ねえ。

●寅さん：一つだけ贅沢言わしてもらえれば、十時頃になると女中さんが、
　「私、パートだからこれで帰るよ」・・・ああゆうところはやめて欲しい。
　俺は熱燗でキューッと一杯やらなきゃ眠れないんだ。肴は塩辛か何かありゃいいんだ。寝巻きの上に色っぽい羽織をひっかけた女中さんがお盆片手に入って来て、
　「おまちどうさま」
　「すまなねえ、こんな遅く」
　「いいのよ、私　宵っ張りだから、お一つどうぞ」
　「お前もやらないかい」
　「そうね、いただいちゃおうかしら」・・・そんな感じで一泊千円のとこ、ねえかね、お巡りさん。

○警官：アハハハ、日本の現状を把握しとらんのとちゃうか、あんた。


　　　　　　　　　


【相馬弁バージョン】
●寅さん：どっか安い宿世話してもらわんにぇべが。今晩泊まんだげんちょ。

○警官：ビジネスでかまねが？

●寅さん：ダメだ。俺ベッドでは、わがんねんだ。あど、小んちぇ風呂だり腰掛け便所だりも、みんな駄目なんだ。
　狭こくてもかまねがら、畳゛の部屋ねぇ～べがな？

○警官：日本旅館゛がぁ～・・・。

●寅さん：1個、贅沢゛言わせでもらえばよ、十時からまりに、女中さんが、
「悪ィげんちょ、わだし、パートだがらヨ、帰っかんなハ！」・・・っつうようなドゴはダメだだがんな。
　オレは熱燗でキューッと一杯やんねごんじゃ眠らんにぇんだ。肴はイガのキリコミぐれで、さすけね。んで、寝巻きの上さ色っぽい羽織ひっかげだ女中さんが　お盆ごじら持って入って来て、、、
　「はいよ！」
　「あいや、なんだ、悪ィしたぁ～、こだ遅ぐ」
　「さすけねぇ～、わだし、宵っ張りだがらよ！」
　「んじゃ、オメも飲んだらいいべ！」
　「んだが。んじゃ、飲むが！」・・・ほんな感じで一泊千円ぐれんトゴ、ねぇ～がい？

○警官：カス語゛ってんでねぇーど、にしゃ！


※オレ、「寅さん」の、このテの超プラス思考の妄想、、大好ぎなんだよなぁ～。　


ほんじゃ！！(^o^)v-~~~


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【おまけ】

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