鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

T先生実技試験対策(肩部痛・腰部痛)〜残りの部位〜

2017-07-19 04:29:54 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
本日、T先生の実技試験であるので、とりあえず「肩部痛」「腰部痛」の症例をまとめた。時間が取れれば、書き直す予定でいる。悪しからず……。

『肩部痛』
「問診:痛み、可動域制限の聴取」
右腕を上げると痛い。上がらない。

「患部の観察:圧痛、可動域確認」
外転挙上に少し可動域制限あり(180度まで上がらない)。肩甲骨上角付近に圧痛あり、肩甲挙筋に放散痛あり。肩甲胸郭関節の上方回旋を補助してやると180度まで挙上出来る。

「徒手検査」
ドロップアーム、インピンジメント、ともに陰性。

「損傷部の理解」
僧帽筋、大・小胸筋、前鋸筋、広背筋には緊張、圧痛無し。肩甲挙筋に緊張、圧痛あり。

「治療方針:肩甲胸郭関節」
肩甲胸郭関節の上方回旋を妨げる筋の緊張を刺鍼によってとる。


『腰部痛』
「問診:痛み、可動域制限の聴取」
右腰が痛い。身体を左にひねると右腰が痛い。

「患部の観察:圧痛、可動域確認」
右腰部、腰方形筋に圧痛。左回旋の制限。前屈の制限あり。

「徒手検査」
SLR陰性、座位前屈、立位前屈やや制限あり、立位回旋、左方回旋の制限あり。

「損傷部の理解」
右前脛骨筋、左外腹斜筋、右内腹斜筋に緊張あり、右腰方形筋に緊張と圧痛あり。

「治療方針:SPL」
右頚板状筋〜左大・小菱形筋〜左前鋸筋〜左外腹斜筋〜右内腹斜筋〜右大腿筋膜張筋〜右腸脛靭帯〜右前脛骨筋〜右長腓骨筋〜右大腿二頭筋〜仙結節靭帯〜仙腰筋膜・脊柱起立筋という筋・筋膜の繋がりを意識し、圧痛の強い部位に刺鍼して筋・筋膜の流れの緊張をとる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。