東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

天人合一思想について~陰陽五行論検討の視点~

2015-06-22 07:59:07 | 鍼灸理論・東洋医学
天人合一思想。自然と人間は同じ法則性を持つという思想。ただし、狭義=起源においては、天帝と皇帝=為政者との関係であるが。


鍼灸の理論と実践において、そもそもが自然の法則性である陰陽五行論が有効性を持つ根拠は、天人合一思想である。

しかしながら、天人合一思想は、自然と人間の持つ法則性に共通性があるという意味では正しいが、その相違性をしっかりと論じていないのが誤りであると思える。

自然と人間を大雑把に見て、同じ法則性があるとするのは、始まりとしては良くても、そこに止まっていては実践的に対象に、人間に関わっていくための理論としては、役に立たないと思える。それゆえ天人合一論では無くて天人合一思想と称するのかもしれないが、、、。

南郷先生が弁証法について説(解)かれるごとくに、自然の法則性、社会の法則性、精神の法則性とした上での世界全体の法則性となっていかなければならないのではと思える。

そういう視点からも、陰陽五行論を検討する必要あると思える。
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