万博協会は「火消し」に躍起 万博のためならルールも破る？時間外労働の上限があるとパビリオン間に合わず

万博のためならルールも破る？　時間外労働の上限があるとパビリオン間に合わず　再来年開催なのに、現地は今
東京新聞TOKYO Web 2023年8月3日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/267433
＞しかし、上限規制は働き方改革のための重要なルール。国家的なイベントなら、例外にしても許されるというのか。（宮畑譲、山田祐一郎）
◆基本計画書を提出したのは韓国1カ国　準備に遅れ
◆万博協会「例外扱い要請の事実はない」が話には上がった
　しかしながら、働き方改革に逆行するアイデアのため、メディアやネット上では批判の声が噴出した。
　そのせいか、万博協会は「火消し」に躍起だ。2日、「こちら特報部」の取材に対し、「（残業上限の例外を）要請した事実はない」と答えた。
　一方で「さまざまな課題を洗い直す中で話には上がった」という。
◆発注代行、万博保険…なりふり構わぬ政府と万博協会
◆そもそも建設業界は「猶予期間」中
　実は、建設業は既に特別扱いされている。上限規制を定めた改正労働基準法は19年に施行されたが、建設業や運送・物流業には24年4月まで5年間の猶予期間が与えられたのだ。
　万博を上限規制から外せというのは、二重の特別扱いとなる。
◆「万博協会は長時間労働の禁止を掲げていたのに」
　21年開催の東京五輪・パラリンピックでは新国立競技場建設工事で長時間労働が続いた現場監督が自殺したほか、労災死亡事故が相次いだとし「今回の万博でも現場従事者の人権や労働条件確保について注視している」と指摘する。
　「万博協会は、自ら定めた調達コードで長時間労働の禁止を掲げているにもかかわらず、あっさり覆そうとしている。断固として認めることはできない」
◆「『いのち輝く』どころか『暗黒』」
　大阪の経済界は万博開催による経済効果に期待を寄せる。これに対し、西川氏は「大きな国家イベントのためには個人の犠牲をいとわないというのはおかしい。しわ寄せを受けるのは、きつい業務を断れない末端の労働者だ」と危ぶむ。
◆「開幕まであと1年半余で何も建っていないのは驚きだ」

万博協会は「まともなやり取りできぬ」…業界の懸念放置・事務総長は「秘密主義」
読売新聞ｵﾝﾗｲﾝ 2023/08/05
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230805-OYT1T50130/
＞大手ゼネコンが加盟する「日本建設業連合会」（東京）の幹部は昨年９月、万博協会を訪れ、「開幕に間に合わなくなりますよ」と遅れへの懸念を指摘していた。ところが、協会は「あくまで建設会社と各国の話」との姿勢を崩さず、積極的な関与を避けた。パビリオンの独自性に配慮して各国が計画を提示するのを待つ状態が続いた。協会が建設業者への発注代行という対策を参加国に提案したのは今年７月７日で、結果的に１０か月「放置」された。


時間外労働の上限に関するルール違反を
国主催でやってはまずいですね。

火消しに躍起になるのは当然ですが。

しかし、そうなるとしわ寄せは建設現場、特に末端の労働者です。

「万博協会」「日本建設業連合会」「末端労働者」３者の兼ね合いがどうなるかですが
ルール違反なしに間に合わせるのは無理っぽいですね。

チケットのノルマは捌いたようですが
買わされた側は果たして万博を見れるのでしょうか。
私の知ったことではないですが。