光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

HMS 三昧な一週間!?

2007年02月21日 00時12分47秒 | バイクあれこれ

みなさんこんにちは~。

前回の更新から一週間あいてしまいましたが、この間に3回、異なるスクールで練習して参りました。もうすぐバイクシーズンも開幕です。今年は本当に暖冬ですから、ライダーの冬眠が明けるのも早そうですね。

(1) 2/14(水):浜名湖 HMS ・バレンタインスペシャル

 バレンタイン・デーといえばチョコレート。その「チョコ」にちなんで 『パイロンをふんだんに使ったチョコマカしたコース』を中心にしたスペシャルな 練習の一日でした。この日は朝からしっかりとした雨。おまけに午後には「春一番」と認定された強風も吹く、といったあいにくのコンディションでした。 そんな天気にもまったく怖じけずに、フルロックターン好きな7人が集まり、 もう、雨だか汗だかわからないくらいにびしょびしょになってコース走行を楽しみました。

 コース設定は日頃、HMS のイントラさんご自身が練習にお使いになるような厳しく長いものを模した、ということで、一瞬でも気をぬくとコースアウト必至の鬼コースです。

レッスン : バイクにはセルフステアの特性が備わるが、その切れ方を上回る速さで ハンドルを操舵しなければならない場合がある。このときのなめらかなアクセル操作 と適切なバンク角へ素早く持ち込む操作、そして、狙ったラインを外さない正確なコントロールを学ぶ。

路面は一面ウエットで、鏡のような状態です。さらに、タイトなセクションのつなぎの部分は、「しっかり加速し、しっかり減速する」必要があるために、特にここで、アクセルのラフな操作に起因するリアスライドが発生しやすくなります。そこで、この日は敢て降りつづく雨を奇貨として、「くさむら」や「未舗装路」を走行し、意図的にアクセルを大きく開けて「スライド時の挙動をカラダで覚える」練習も加わりました。ここでほぼ全員が何らかのカタチでバイクをひっくり返し、あるいは泥まみれになり、もう、オンのスクールだかオフのスクールだかわからないくんずほぐれつ状態に突入です。でも皆、楽しくて笑顔です。

レッスン : くさむらは滑ります。バンクさせるのは厳禁。フロントからコケます。 特にクローバーの葉っぱは最高に滑りがいいようです。

最後はコーススラローム。飽きるほどロック to ロックの旋回を練習したあとではどのようなコーススラのターンも緩やかに思えます。知らず知らず蓄積する疲労と、少しずつ下ってきた路面温度のせいもあって、ハイサイドで飛ぶ者、前車の転倒を避けられず仲良くもらいコケする者もあらわれましたが、ひたすら8の字をかく者、しぶとくパイロンコースを攻略する者、などもいて、もはや自由練習の様相を呈したところで楽しい時間はお開きとなりました。

レッスン : 気温と路面温度が下がる雨の夕刻は要注意。貯金のかわりに疲労がいつしか貯まります。

(2) 2/17(土) : 埼玉 HMS ・バランスセカンド

 埼玉の HMS の低速バランス系の練習には、オンロード車を使うバランス・ファーストと、トライアル車 TLM220 を使うバランス・セカンドがあります。この二つは、難易度が違う、といった性格のものではなく、「バランス」というすべてのバイク操作に重要な共通のキーポイントを、それぞれ異なるアプローチで実際にカラダで覚えよう、というものです。

 立ち姿勢(スタンディング)のままで乗るトライアル車は、オンロード車とは全く別の乗り物に思われますが、実はまったくそんなことはなく、加速/減速や左右のターンの際のV字バランスを保つためのフォームは、実はそのままお尻をシートに下せば、これ即ち、オンロード車においても理想的な乗車フォームとなる奇跡のマジックだったりします。

レッスン : オン車の練習はトライアルに生き、トライアルの練習はオン車に生きる

 前後左右のバランスに加え、上下のバランスも加えて練習は進みます。フロントタイヤを上げながらもバランスを取る練習、斜面の登り下り、バンク走行、さらにはジャンプ後の姿勢制御。 いかなる場面でもボディアクションを取り入れ、バイクとライダーで形づくる全体の『軸』が安定したものであれば、転倒のおそれをミニマムにした走りが可能となります。

レッスン : いついかなるときもバイクの軸に乗る。もしくは自らのボディアクションで軸を作り出す。

最後はマーカーを路面に置き、ちょっとしたトライアル的なセクション走行。マーカーの設置は受講生に任され、ここで各々の性格が如実にあらわれます。甘めに設定する者。おそらく絶対に通過は無理なのに厳しく置こうとする者。土管越え2本を含むコースも、何度も失敗を重ねているうちにクリアのきっかけをつかみ、だんだんと慣れてみな調子が出てくる。敢て厳しいラインを選ぶ者、何度も安定したラインを好んで確実な操作を鍛える者。ラインいろいろ。人生いろいろ。

レッスン : 己の進路は己で決める。トライアル車は人生である。

(3) 2/18(日) : 埼玉 HMS・上級

  またまたあいにくの雨。狙ったように雨。走り終わるころにやむような皮肉な予報。しかしながら、大将と湖畔のSUさんにご担当いただき、いやがおうにもテンションが高まります。雨でウエットな路面でありながら、個人的にはバレンタインの日の続きの感触で走れるタイトなコース設定に、痺れました。

そう。これこれ。このターンの感触が快感なんです。

レッスン : 旋回の手前で速度を落としすぎない!バイクが立ってしまう。「寝たまま」「もっと速く!」

この日は3クラスで交互にセクションを交代しましたので、比較的広々と練習ができました。なかでも午後一の「ロック to ロック」! しっかり自分でハンドルを切って小さく回りこむ。失速してバイクが立たないよう、しっかりアクセル開けてやる! 雨でウエットでも荷重を載せてトラクションをかければ滑らない!

いやもう走りこみました。この時間帯で 1.5 Kg は痩せたな。

レッスン : 力任せのライディングは長続きしない。バイクのタイヤはちゃんと転がしてやる!

最後はおなじみバリアブルコース。なにも言うことはありません。雨が上がってドライコンディションとなったコースを、皆、黙々と、延々と走り続けます。午前の雨の感触が記憶に新しいうちに、大胆かつ繊細に。

レッスン : ウエット路面での丁寧さ、シルクのアクセルワークをドライでも生かす。

この日は走行64Kmだったかな。フルロックのわりには、たくさん走りました~。

      ***

オンロード、オフロード、トライアル…。他にもまだまだ、楽しみいろいろ。
何でも食べる子がよく育つように、いろんな走りに親しんで、幅の広い乗り方を自然に身につけたいと思います。長時間乗っても消耗しない、安定したステディなライディング。雨の日も風の日も、四季を通じた的確で優しいライディング。当たり前なようで、いちばん奥が深いようです。

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5 コメント

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楽しそうですね! (YOU)
2007-02-21 10:51:18
光Ginjiさん、こんにちは。
迷える子羊達を鍛えるのが楽しそうですね(笑)。
僕は18日に雨でも決行だとの噂で、砧の一般講習に出向きましたが結果、中止でした。折角、雨の中バイクを出してしまったので「東京マラソン」を見学してきました。

ところで4月17日に、ひたちなか市の安全運転中央研修所で講習を受ける事が決定しました。日頃、自車両では出来ない限界への挑戦を体験してきます。
たぶん僕の性格だと一回体験してしまったら、病み付きに為りHMSデビューが有るかもしれません?

それと、まだ引き摺ってしまいますが、例の事故がキッカケでボディープロテクターを購入しました。一人の人間の安全意識を高める効果が有った事だけは、心に留めて於いて下さい。
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Unknown (Unknown)
2007-02-21 19:32:43
光Ginjiさん、こんにちは~。
『クルクル』、Ginjiさんに感化されて、(まだまだ出来ないけど)、好きになってきそーですヨーー。
 湖畔のだと、「ブレーキSP.」っていうのもとっても良かった。ちょっと怖い気もしたけど、やっぱり愛車でと、ファイヤーストーム(センターのなのに、愛車のように大好き!)でさせていただいて、アクセルが少し開けられるようになりましたっ。ちょっとだけ!!
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kurukuru!! (m@TL×M)
2007-02-21 19:34:33
すみません、名前と、タイトル書き忘れました~。
(小学校1年生みたいだな~~)。
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HMS三昧 (おれんじ☆。.:*:・'°)
2007-02-21 19:59:09
お疲れ様でした
浜名湖バレンタインスペシャルにみえたんですか
ハードなコースだったことを先日参加した方から聞きました
あの日は確か・・・
『春1番』の吹き荒れた日では?
すさまじいトレーニングになったのでは・・・

私は18日に浜名湖に行ってきました
あれもコレも頭の中でグルグルとして
できないことばかりが気になって
納得のいかない1日に終わりました
やればやるほど、考えれば考えるほど
できなくなっていく自分に悲しくなりました
10日に参加した浜名湖でのトレーニングの映像を頂き
自宅に戻ってから旦那と見て
自分では気をつけているつもりだったのに全くできていない自分の姿を見ました
益々課題が山積になってしまいました。

旦那いわく
『ツーリングに出かけて同じお金を使うなら
HMSに行ってトレーニングしたほうがいい』
これからも二人で山積の課題を焦らず一つ一つクリアしていきたいと思います
次回はお雛様に参加予定です
お目にかかれることを楽しみにしています
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こんにちは (光Ginji)
2007-02-23 19:26:31
◎ YOU さん、様々な講習会を受けることは、それだけいろんなパターンの練習の経験を積むことになりますから、レンタル車輌のスクールも、自車輌のスクールもあれこれ参加されると良いと思います。

私は、自分自身が、「走ってお手本を見せられるスタッフ」で居たいので、まだまだ練習します。僕自身、いままでたくさんの指導員さんにお世話になりましたが、いちばん説得力があったご指導は、『目の前でやってみせてもらったこと』だからです。

◎ m@TL×M さん、トライアル系が好きな人は、オンロードにおいても、速度の乗る高速系よりも、正確さを求められるテクニカルな低速系が好きになるひとが多いようですよ。
浜名湖は、「スペシャルもの」が充実していて楽しいですよね。いい刺激になります。

◎おれんじ☆。.:*:・'°さん、はい。そのとおりです。十日前のバレンタインは、春一番の日でした。雨の中をあれだけ走り回りましたので、ウエット路面への恐怖心が薄らぎましたね。

「やればやるほどできなくなる」という感触は、いわゆる「プラトー(高原)」状態なんだそうです。心理学では。
これは、ネガティブにとらえず、たとえ進歩がないように感じられても、確実に進歩はしていますのでがっかりすることなく、「楽しい感触」を探りながら走り続ければ、そのうちぱっと視界が開ける瞬間が出てくると思います。
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