晴朗無上

日々の出来事など

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2008-06-05 20:07:44 | Weblog
『文盲』

 アゴタ・クリストフの『文盲』を読んだ。
 スターリンが亡くなったときのことは、
 ヌレエフの言葉もあわせて、ちょっと興味深い。

 これを読むと、当時のハンガリーは、まるでソヴィエト連邦の中の
 ひとつの国のようだ。

 彼女は、スターリンが亡くなっても、何の変化もない国を捨て、
 オーストリアに亡命した。
 西側の人たちはみんな親切だったという。
 でも、しばらくは言葉が通じず、好きな本も読めず、辛かったという。

 かつて「東欧」と呼ばれ、ソヴィエトと仲が良いように見えた、
 国々も、早々にEUに加盟したのは、過去のいやな経験を
 くり返さない、という思いがあったから?