K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

努力の軌跡

2009-04-23 14:12:16 | 活きる
これからちょっと大変になるけれども、一つこれだけは書いておきたいことがある。

努力の軌跡。

信念を固め、前をもっと見つめるために、今回だけは一度過去を振り返ってみたい。
(かなり自己満足な記事なので読み飛ばしてくれていいです)


***


俺が今の道を歩みだした原点は、多分高校2年の頃。

その前には夢とか道とか、そんなものはなかった。
ただ、ちょっと勉強できることだけが唯一の取り柄だった俺は、
親にそそのかされて、弁護士とかになろうかなと何となく考えていた。
資格を取れば、安定するし、儲かる。
そうすりゃ楽しい生活が送れるかなぁと、その時は漠然と思っていた。

そんな高校2年の頃、ある人の姿をテレビで見た。
緒方貞子さん。
当時、国連難民高等弁務官事務所の長官だった彼女が、
実際に難民発生した現地に行って状況を視察しているシーン。

衝撃だった・・・
その頃は社会のことなんてまるで知らなかった俺だけど、
心の中で何かがうずくのが分かった。

もっと国際的でダイナミックなことがしたいと思った。
もちろん具体的にどうするかなんて考える頭は当時の俺にはない。
ただ単に、そのためにレベルの高い大学に行こうと決意した。
それだけだった。

でも、それからだった。
俺は変わった。
がむしゃらに勉強するようになった。

俺の高校はとてもよい学校だと思うが、特別ハイレベルな進学校というわけじゃない。
だから、当時の友達たちは勉強って雰囲気じゃないし、
もし勉強するとしたら、一人で自分をコントロールしなきゃいけなかった。

だから、勉強だけに集中するために、何もかも捨てた。
捨てなきゃいけなかった。
少なくとも当時の俺は、そんな風に思った。
友達も恋人も部活も。
何もかも捨てて、すべてのエネルギーを勉強だけに注ぎ込んだ・・・


***


それから一年半、努力の甲斐あってか、俺は志望の大学に行けることになった。

けど、大学に行った後、勉強するのをプッツリやめた。
一つは受験の勉強があまりにもシビアだったことの反動と、
もう一つは、大学に行った後にどうするのかという道筋が分からなかったこと。
そんな無気力感と、若さゆえの遊びたさで、本当に勉強しなくなった。

大学一年、二年の時、俺は何をしていたんだろう。
今の自分に何か役に立つことをしたか、と問われたら、Noと言わざるを得ない。
自分の関心といったら、飲み会やバイトや女の子をひっかけることや、
そんなことしかなかった。

多分楽しかったんだと思う。
でも不思議なことに、この時期のことをあまり思い出せない。
何かをやり遂げるということが全くなかった。
腐っていた。

だからその意味で、この二年間は俺にとって「空白」だった。
そして今、この「空白の二年間」にすごく後悔している。
あの時もっと勉強しておけば、と思うことは今でも何度もある。


***


そして最大の転機は大学2年の最後に訪れた。

先生に出会った。

俺の大学では大学3年からゼミに入るため、
2年の最後にそのゼミを決めなきゃいけなかった。
でも当時、俺は先生のゼミに入ろうと思ってなかった。
ただミーハーだった俺は、先生のゼミが人気があることを知って、
試しに面接しに行ってみようと思った。

そしたら天の巡りあわせか何か知らないけど、うかった。

もしあの時、先生に出会っていなかったら今の俺はどうしていただろう。
ちょっと想像もつかない。
普通のサラリーマンとして働いているのだろうか。

いずれにしても、わがままで問題の多い人ではあるのは間違いないが、
先生に出会えたことで、だんだんと考える力が身について、
自分が何をすべきかということが次第に見えるようになってきた。

それからまた、勉強するようになった。
「空白の2年間」を取り戻して、そこからさらに上に行くために。


***


今は努力の重みというのが分かる。
努力をするということで、どれほどの効果が得られるのか。
逆に努力をしないことで、どれほどのものを失うのか。

今、このとき、ちょっと努力することが、
もしかしたらすごく大きな効果をもたらすかもしれない。
またちょっとサボることで、
すごく大きなものを失うかもしれない。


そう思ったら、やっぱり今は頑張らなきゃって思う。


いつか休息したいなって思いはあるけど、今はがむしゃらにやり遂げたい。
少なくともこっちにいる間は。
あと少し。ラストスパート。


見ててくれ。


俺はやり遂げる。

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