K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

別れ

2009-06-16 12:53:53 | ヒト
「今まで一年どうもありがとう」

そう言って、笑顔でさらっと親友と別れた。
修士の学生でない場合や、修士でも論文を書かなくてよい場合は、
みんな大抵夏には帰郷をする。
だから、親友ともここでお別れってことだ。


別れってのは、出会いがあれば当り前のようにあるもので、
それを惜しむなんて意味がない。
そもそも英国に来たのは友達と遊ぶためじゃないんだし、
いちいちそんなことを考えていたくはない。
親友と別れたって俺のすることに変わりは全くない。


分かってる。
分かってるけど、でも・・・


溢れる感情を抑えることが、どうしてもできない・・・


だから別れってのは苦手だ。
辛気臭いのが苦手なKはいつも適当な笑顔を使ってごまかすけど、
今回もそうしたけど、
でも、
やっぱりつらい。


特に今回の場合は国籍が違う親友だから、
この先何年会えないか、もしくはずっと一生会えないのか、
そんな答えのない意味のない質問を心の中で繰り返していくうちに、

そして、一年っていう長くない期間だけど、
今まで一緒に過ごした楽しい日々を思い出せば思い出すほど、

溢れる感情と涙が制御できん。


なんだよ、ちくしょう。


こんな情けない俺は、絶対に他人には見せない。
見せちゃいけない。
そんな自分にはなりたくはないし、
何よりも俺は何物にも揺るがない信念をもって、
常に冷徹に道の向こうだけを見つめていたい。


分かってるよ!でもそんな完璧じゃねえんだよ!!


ばかたれ・・・


***


と、ここまで書いて、今、朝の五時半。
そろそろ親友が出発する時刻だから、
もう一度だけ別れを言おうと思って、
いたたまれずに寮を飛び出した。

でも、あいつの寮まで行って、やっぱりやめて帰ってきた。

なんか、いつものようにヘラヘラ笑っていられなくなる気がしたから。

男の別れに涙は禁物。
なぁ、おまえもそう思うだろ?



だから、遠い未来でも、次会うときは、
きっと俺はもっともっと前に進んで、胸張って自信を持っているよ。
だから、今の俺はそうなれるように頑張るよ。
そういう一時的な別れだから、「さよなら」なんて言わねえぞ!



今までありがとう。

最新の画像もっと見る