K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

魂をこめて

2008-12-05 14:22:13 | 試練
俺は精神的にかなり安定している方だったと思う。


今まであまり浮き沈みもしなかったし、常に淡々としていた。
これは自分でも思うし、人からもよく言われた。


けど英国に来て、かなり変わった。
相当に精神を揺さぶられている。
自分でいうのも何だけど、相当に重い目標を立てているし、
周りからの刺激もかなり大きいからだと思う。



でも、その中でも今回のは一番こたえたかもしれん。



この前書いた2枚のレポートのこと。
そのうちの1枚は何とかクラストップをとることができたんだけど、
もう1枚はまるでダメ。
多分クラス平均か、それ以下かもしれない。
Kにとって慣れないトピックってのもあったけど(パブリック・マネジメントについて)、
論理の抜け穴があまりにも多すぎた。


たいしたことじゃないって思うかもしれないけど、俺にとってはすごく深刻な問題なのだ。


今回は精一杯やったつもりだった。
今までサボって出来なかったというのは何回もあったけど、
ここまで努力して、それでも出来ないというのは、もしかしたら初めての経験だった。


***


Kは心理学のことは詳しくないけど、人は何らかの脅威にさらされて自我が否定された時、
人間は無意識に自分を防衛しようとするらしい。
このメカニズムを「防衛機制(defence mechanism)」という。

防衛機制は人間の発達段階によって違うため、正確に分類することは難しいらしいのだけど、
とりあえず以下に俺が陥りやすいものをあげてみる。

1.抑圧
自分に受け入れられない感情や考えを否定し、なかったことにすること。
「このことはなかったことにして、何か別の楽しいことを考えよう。」
2.代理
自分の目標を無意識に違う目標に置き換える。
「今回このくらいだったから、最終的に~くらい達成できればよいかな。」
「語学頑張ればいっか。」
3.合理化
何かと理由をつけて自分自身を正当化したり、責任転嫁すること。
「これは自分が悪いんじゃなくて、先生の質に問題があるんだ。」
「このトピックが苦手だったから、今回の結果はしょうがないんだ。」
4.逃避
葛藤を起こすような状況から逃げ出すこと。
「面倒くさいから、もうこの授業きろう!」
5.補償
ある劣等感を他の優越感で補おうとすること。
「俺には類まれなるドライビングテクニックがあるから平気さ。」
「俺には可愛い彼女がいるから大丈夫!」(←いないけど笑)


防衛機制は心の安定を保つためのとても大事な機能だ。
だから防衛機制は避けるべきものではなくて、むしろ必要不可欠なものだ。
俺も本当は防衛機制を使いながら、いろいろと自分に言い訳したいのだ。

だけど、俺はこの1年だけ、そしてこの目標に関してだけは、
生身の自分で問題に立ち向かっていくと決めたのだ。

目の前にある問題を逃げずに受け止めて、
苦しみ、もがいて、挫折して、それでもまたもがいて、もがいて、もがいて、
その先にある何かを追い求めていきたいのだ。


もがけばもがくほど、精神がもっともっと揺さぶられるって分かってるけど、
それでも、もがかなきゃ、自分が自分でなくなる気がするのだ。

もがいても無理かもしれないってことくらい分かってるけど、
それでも、それ以外の選択肢はないのだ。

目をそらせば楽になることは分かっているけど、
自分の中にある何か-魂のようなもの-がそれを許してくれないのだ。


あ~あ、もっと器用に生きられれば、人生楽しめるんだろうけどなぁ。
でも、日本に帰ったらいつものテキトー人間に戻れるように今は頑張るか。
この試練を乗り越えとけば、また動じない人間に戻ると思うのでね。
いずれにしても、頑張るのは絶対この一年だけにしよ。(笑)


***


なのでブログを見てくれている人たちにはとても申し訳ないのだけど、
しばらく更新を中断させてください。

なぜ中断するかというと、自己をさらに管理・統制するのに若干の時間が必要だからです。
俺なりの自分へのけじめなのです。
リズムがつかめたら再開しようと思います。
多分2週間~1か月くらいで済むと思います。


それまでは、魂をこめて、自己と闘おうと思います。


ではまた再開する時になったらブログをよろしくね。

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