気まぐれ玩具の日々

手持ちの玩具を自由気ままに紹介するブログ

MG 1/100 WD-01∀ガンダム

2011-12-07 05:51:22 | プラモデル(MG、PG)
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今回は栃木にいる友人のリクにお応えして脱線。MG∀ガンダムをご紹介。定価3990円。

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正式な型番はSystemー∀99。旧時代において太陽系外の勢力(一説には太陽系外に出たスペースノイドの末裔とも)に対し建造したとも、人類の科学技術をリセットするために作られたとも言われているが、ターンXと同時代にあったこと以外の詳細は現在でも全く不明。現状わかるのはこの機体が通常兵器に求められる「機能の特化」を無視した「単機での作戦行動」が出来るだけのその性能であり、ほぼ永久機関である動力炉「DHGCP」、対物にも効果が及ぶ「Iフィールド」、変形無しで大気圏内
はおろか、単機での大気圏離脱が可能な推力、自己修復機能を持つ装甲「ナノスキン」など、本来の能力の半分も発揮されていないとされる本編中での状態でさえ他のMSと一線を画す性能なのは言うまでもない。とまぁ、解説はとりあえずここで止めて。記念すべきMG100体目として発売されました、∀ガンダムでございます。今回は珍しく今までの「現在の方法論にのっとったリデザイン」ではなく、デザイナー、シド・ミードが興したデザイン画や劇中での作画を基に、カトキハジメ氏が解析、造形の指示を出すという、MGシリーズの中でもかなり面白いアプローチになっています。それ故、シド・ミードのデザインの妙を楽しめる内容に。なお今回、自分の独断と偏見で∀デザインの特色を解説したいと思いますが面倒だったら聞き流してください。

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頭部はヘルメット部分とフェイス部分のバランスが取れているTV版をベースにしている模様(シド・ミード版は瞳部分の比率が小さい)。完成度がそこそこ高かった放映当時のプラモでイマイチだった“ヒゲ”の角度や実はほぼ真円というヘルメット部分の造形もほぼ完璧。
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頭部の可動は横ロールのほか、首基部が引き出し式の関節になっており、上方に引っ張ることで上下などのボールジョイント可動が可能。
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また劇中での頭部を外していたシーンの再現の為、頭部を外しても違和感のないように新型の関節ジョイントになってます。ですが前述の引き出し式関節を引き出すときに関節が出てくる前に頭部がポロッと取れることがかなりの頻度でおきるので一長一短なところ。
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胴体部は胸部部分でボールジョイント接続、腰で横ロール可動。腰は360度ロール回転が可能。これはシド・ミードがデザインした段階で腹部を円柱状の形状としていたものによるもので、元々可動と前提としたデザインになっているあたり、工業デザイナーの方法論が三次元的で面白いと思います(アニメデザイナーだとプラモ用にリデザインしないとここまで動かない、という比較の意味で)。
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腕部は基部の前後スイング、肩縦ロール、上腕で45度程の横ロール、肘二重関節、手首でボールジョイントとオーソドックスな作りですが、特筆すべきは肩アーマー。前部と後部が実は分割されており、腕を前に出すときに肩関節にかかる重量を軽減できるような作りに。旧プラモでも再現されていましたが、今回は横方向、後方への可動のため、パネルの数が増えています。これにより、後述するビームサーベルラックが背中側から肩側に設置できるようになり、持たせる際の説得力が向上している気がします。
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手首は可動指のほか、ディテールのキッチリはいった、平手が左右分付属。
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腰の各種アーマーもちゃんと可動、サイドアーマーがボールジョイントの径があっていないのか少々緩い印象です。
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脚部も股関節基部で縦横ロール、腿中央部で45度の横ロール、膝二重関節足首部ボールジョイント、爪先が縦スイングとやはりスタンダードな物に、脛中央に若干ではありますが前方スイングが入りました。これは歩行/走行時に重心部分の移動を容易にするための措置かと。また、個人的に膝アーマーが帯状になっており、関節の裏側まで付いているのがポイントかと。二重関節の中央に配置することで関節の剛性を高めているのと思われます(人でもそうですが走行時に一番負担が掛る場所の為)。地味ながら膝関節に重量が集中するように、または地面に分散されるように構成された曲線と直線の複合したライン取りはかなり素敵。
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胸部にあるペイロードスペースにあるマルチパーパスサイロ(多目的武器庫)は各ハッチの開閉の他、MGになって初めてサイロ部分の取り外しが可能に。設定上では戦術毎に内装デバイスを換装することが可能であり、ビーム・ドライブ・ユニット、ミサイルシステム、マシンガンなど近接戦闘用の装備や補助動力装置を収納可能ですが、本編では代わりのユニットが無いため、元々あったサイロ内にミサイルを補充して使用してたほか、宇宙に廃棄するために手に入れた核弾頭を収納していました。
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全開放状態。今回のMGでは本編では49話と最終話直前に登場したサイロ下にある腹部ビームキャノン(スパロボではこれをビーム・ドライブ・ユニットとしているため、諸説あり)も展開が可能。ビームなのにIフィールドに打ち消されない凶悪な(笑)広域拡散ビーム兵器で、ターンXの背部ウェポンプラットホームを破壊するなどかなり活躍していた装備だけに再現されたのは嬉しい限り。
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腰部フロントアーマーにある、コアファイターも完全変形で再現。コクピットにはパイロットのロランが造形されてますが今回はパイロットフィギュアがなく、コクピットに直接造形されているのでグレー一色に。白を塗るのが面倒なので自分塗ってません(爆)
これ単体では戦闘力は皆無ですが実は小説版設定では機体が破壊されてもコアファイターさえ残っていればそれを中心に数百年単位でこそあるものの、ナノスキンの再生力で∀の完全復元が可能とか。えぇ・・・
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見た目の美しさに反して、人工物全てを砂に分解するナノマシンを散布する∀の最大の装備である月光蝶の背部射出口を各部ハッチの展開で再現。極小のヒンジで可動しているので毎回動かすたびにヒヤヒヤします。ただ残念ながら月光蝶のエフェクトは無いので正面から見ても変化がなくて地味・・。

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付属品。ビームライフル、シールド、ビームサーベル用刀身×2、ライフル、シールド背部接続用パーツ各1、ガンダムハンマーのほか、同スケールのロラン、牛フィギュア、市販のアクションベース接続用の取り付けジョイント。

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胸部マルチパーパスサイロを支える胸部の十字の支柱パーツはシド・ミードが描いていたホワイトバージョンと本編のブルーの選択式で取り付けが可能。

ビームライフル
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初登場で経年劣化で溶けたことで有名なライフル。巨大な宇宙戦艦との戦いを想定して作られた高出力のリフェーザー砲(共振粒子砲)。既存のシリーズの中でもかなりのハイスペックを持ったライフルで大気圏内や水中でも威力と射程の減退が無いというこれだけでもチート装備。グリップを収納し、カバーを引き出すことで収納状態に。この状態から銃床部分をスライドさせ、グリップを起こすことで最大出力モードに。

シールド
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強力なIフィールドを発生し、大型機体のビーム砲も弾く大型シールドは手にグリップを持たせ、腕部ジョイントにピンを取り付ける方式。今回は裏側中央のレールに沿ってグリップ周りのパーツを上下にスライドさせる事が可能に。余談ですがシド・ミードは「貝殻の様な形」を想定していたそうですが当時クリンナップを起こしていた方はその設定画から読み取ることが出来ず、楕円形になったというエピソードが。
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ビームライフル、シールドは専用のアタッチメントを使用することで背中へ懸架が可能。

ビームサーベル
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ビームサーベルはラックの可動を当然再現。同じビームでもビームライフルが金属粒子を固有振動させて収束して発射するのに対し、サーベルはプラズマを電磁場で固定、対象物を「焼き切る」ものに。序盤の使用の際の演出は結構素晴らしく、「焼き切る」描写や、地球の磁場の影響で細く見える刀身など、既存のシリーズと違う演出がされていました。キットも序盤準拠で細い刀身が付属。

ガンダムハンマー
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劇中中盤にまさかの登場をし、∀の代名詞にもなったガンダムハンマーも付属。ちなみにこのハンマー、鉄球部分に推進用ロケットモーターは付いてるは、表面にIフィールド発生させて敵機体の駆動系に干渉するは、トゲの一つ一つが怍薬で爆発して敵の装甲にダメージを追随して与えるなど見た目に反してかなりえげつない性能をお持ちです。なおこのハンマーを見つけた場所には多数の∀専用の武器と思わしきものがありましたがハンマー1個除いて経年劣化で触れる前に崩壊しました(ハンマー自体も直後の戦闘でチェーンが劣化で切れてしまいました)。本体に合わせてナノスキンで作っとけよ・・・

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何と今回は同スケールの「牛」が付属。劇中の様に胸部サイロを外したスペースに入れておくことが可能。

以下、簡単に
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シド・ミードのデザイン画風に。こういった画から詳細の形状設定を起こしたスタッフはすごいと思います。
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ビームサーベル使用時は手首を高速回転させて防御したり(F91)、二本のビーム射出口を合わせて一本の太いビーム刃にしたり(V)と過去作品のオマージュと思われる使い方をしていたのが印象的でした。
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個人的にはスモーのコクピットも欲しかったかも。
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月光蝶(やっぱり正面からでは解りませんが・・・)。劇中ではその半分の性能も発揮していませんが、一度発動すれば間違いなくあらゆるものを砂に変えてしまうのでやっぱシリーズ最強機体だと思うんですわ・・・
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後期OP「CENTURY COLOR」は名曲だと思いますが、スパロボなどではいつも「ターンAターン」・・・曲はロックでも作品世界とリンクした歌詞なので是非多くの人に「アニメソングとはこういうものだ」聞いていただきたいものですが・・・というか富野監督の作詞はすごく心をえぐってきます。
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『Turns!』で』〆。MG∀ガンダムでした。MG100体目として作られた本作ですが、MG独自のアレンジを加えず、寧ろデザイン原画に対しての忠実な再現を試みた本作。その関節構造の再現、ギミック、プロポーション共に発売から4年たった今を経ても決定版といえるのではないでしょうか。惜しむらくは関節が全てABS素材なので長期間放置するといきなり動かしたときにパキッと逝く可能性があることと、月光蝶のナノマシンの羽が付属しないこと。特に後者は2年前に発売された「ROBOT魂」版ではウェブ限定とはいえ、発売されただけに是非今の時代に合わせて内容リニューアルをしていただきたいところ


ここから個人的な話。よく知り合いからは∀がダメな理由で∀のデザイン以外に「ロランがいい子過ぎてダメ」「肌黒銀髪が・・・」という意見も聴くのですが、よく考えたらこんな代物普通の主人公に持たせたら無双始めるか世界滅ぼすかしか無くなってしまうので、∀の主人公はロランでよかった、とは私は思います。だいいち、「地球人とムーンレイスの共存」を願い、それを叶える為に尽力してきた彼の行動は理屈が先行するだけで行動がイマイチ伴わない某吉良大和さんよりも、的確で、確実に結果を残しているだけに、しっかり主人公していると思うのですが。肌が色黒なのも恐らく監督が意図的に彼が容姿で皆から愛されているのでなく、やはりその人間性に魅かれている事を表現するための物ではないでしょうか。それと他人に自分の意見を押し付けず、今の世界をより良くつなごうとする彼の姿勢はファーストガンダム製作から20年が経ち、他の人たちの手によって拡がるガンダム世界を認められるようになった富野監督の心理によるものだと思えば、∀という作品は一層深みが増すのではないでしょうか。
富野監督の個人的な心理を作品に反映させるな、と思うかもしれません。ですが氏が「重戦機エルガイム」以来、15年に渡ってオリジナル作品が作れなかったこと、サンライズの上層部がバンダイの人間になったことで商業的な制約が大きくなったこと、当時のスタッフが作り上げた「ガンダム」に勝手に年表が加わってゆくことを考慮すると仕方のないことと自分では思っています。20年同じ作品に縛られていたんですから。(宮崎駿が20年ナウシカ作ってたらきっと同じことになりますよ?)それを、「ブレンパワード」経て氏が得た答えが「他作品をすべて包括する」という結果になったことは素敵なことだと思うのです。他の人が作った自分の世界を否定するよりも肯定するのは勇気がいるものですから(権利とか云々ではなく)、「今までの、そしてこれからの」ガンダム作品を包括するというのはスゴイ英断だと考えます。決して商業的に成功した作品ではありませんが、見る価値があるかどうかは別。あらゆる可能性を寛容したその黒歴史世界に触れて癒されて頂きたいものです。(サンライズ最後のセル画作品ということで各話の作画クオリティは結構高いですし)あと嫌いなら嫌いで良いのですが批判するなら批判するでちゃんと見てから文句を言いましょう、「○○が嫌だから見ない」は食わず嫌いで論争に出てくる権利はないと思いますよ?
余談ですが中学時代∀のデザインが公開されて次々と「これは・・・無いわ」と皆が言う中「最終的にいきつくガンダムがあれならなんかもうこれから出てくるガンダムなんでも許せそうだから俺は好き」と言った友達の意見はすごく大人に思いました。
以上、宮崎駿だけに注目する日本の世間の目はおかしいと思う人間の戯言でした。いや、宮崎作品好きですよ?ただ金を掛けてつくりゃ面白い、画が綺麗、というのは当たり前だと思います。みたいなことはいつも思ってますが(爆
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マスターグレード ガンダムアストレイレッドフレーム改

2011-11-03 01:32:46 | プラモデル(MG、PG)
久々の更新です。
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今回は自分がガンダムシリーズでもかなり好きなモビルスーツ、ガンダムアストレイレッドフレームの現状での最強形態、レッドフレーム改を紹介。
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まずは装備を外した本体部分のみで。ガンダムアストレイは元々連合軍に兵器開発に関する技術提供をしていた中立国、オーブが自国の自衛のため連合から盗用したデータで開発されたMSで、その開発経緯から「アストレイ」(道に迷って、堕落してという意)という名前が付けられた。元々オーブが技術的に優れていたビーム兵器の搭載は出来たものの、連合のガンダムタイプに搭載されたあらゆる実体弾攻撃を無効化する装甲「PS装甲」は連合でもトップシークレットの情報で、盗用出来なかったため、本機体は「じゃあ、敵の攻撃なんて当たらなきゃいいんじゃね?」という発想から装甲の大部分をそぎ落とし、あえてフレームを露出させることで機動力を高め、かつ関節の可動範囲を高めることで回避率を上げる設計になっている。(本機の赤い部分がフレームに相当)本機は計5機が製造され、それぞれフレームのカラーと特殊な装備が実験的に内蔵され、1号機(ゴールドフレーム)は掌に連合の武器が使用できるコネクタが搭載され、2号機である本機はナチュラルでも使用が可能なOSを(未完成ではあったが)搭載、3号機(ブルーフレーム)は様々な換装パーツのデータが内蔵、4号機(グリーンフレーム)は教育型コンピュータを搭載などである(5号機のミラージュフレームは本編に出てくる頃には改修された後で本来のカラー、機能が不明)。2号機である本機はブルーフレームとともに製造されたコロニーであるヘリオポリスの崩壊時に放棄されたところを、ナチュラルのジャンク屋であるロウ=ギュールに「拾われ」、以後彼の愛機として「ASTRY」全シリーズに登場することになる。その開発経緯、外伝ながらガンダムSEED本編との緻密なミッシングリンクなどで「種本編はダメだけどASTRYは好き」という旧作ファンには高い評価を得た作品。何分全編通してロウがジャンク屋として絡んでいるため、連合、ザフト、果てはマーシャン(火星の住民)の最新技術(機密も含め)に関ってたりで色々と装備には困らないようで今回の装備はその集大成ともいえる。というかこの設定、以前に発売されたブルーフレームセカンドリバイの金型流用するための言い訳にしか・・・素直に商品化を喜びマス。
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装備一覧。ガーベラ・ストレート、タイガーピアス、タクティカルアームズⅡL、タクティカルアームズアローモード用エフェクト、このほかアクションベース2が付属。MGにしては付属品自体は少なめですが、プレイバリューがすごいのでボリューム不足は感じません。
可動範囲
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頭部、首付け根にボールジョイント接続。二重関節化されてますが、下向きはともかく、上向きには意外にあまり可動しないのが残念。
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胴体部は上方に引き上げることで関節パーツが出てくる構造に。
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この状態でコクピットハッチが展開可能。また左右前後に大きくスイング可動出来るように。前後に可動させる際、背中のバックパック用のフレームが伸縮するのが芸コマ。
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腕部は肩関節基部で前後上下にスイング、肩接続部で上下にロール可動、肩部で横方向にスイング、上腕で横方向にロール、肘は一軸関節ですが、手首基部が上下スイングするようになっているので併用することで手首をほぼ肩アーマーまで密着させる事が出来るようになっています。手首は親指、人差し指が独立パーツ、中指以下は一体成形になってますが、カッターなどで分割することでバラバラに可動させることもできます。また、基部で外側方向に90度曲げることも可能。
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股関節はボールジョイントではなく、軸関節を利用したものになっているので横方向にほぼ90度開脚出来るようになってます。
腿との接続部で横ロール可動有。
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また、腰部に接続してあるフロントアーマーとサイドアーマーはフレームで接続されており、横方向に引っ張り外側に逃がすことで前後への開脚も90度ずつの可動が可能。
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膝関節は二重関節で160度ほど曲げることが出来ます。アンクルガード部分で横ロール回転、足首との接続はボールジョイントです。
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足首は爪先部分が70度位上方に可動。やはり装甲の少ないデザイン故か、今までのMGなどのフレーム使用のキットに比べると装甲がポロリしないので全体的にストレスなく動かせます。

ガーベラ・ストレート
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高威力だが燃費の悪いビーム兵器に替わる武器を探していたロウが、グレイブヤードと呼ばれる廃施設で蘊・奥(ウン・ノウ)という人物から得た巨大日本刀の製造技術を習得し、朽ち果てていた刀を打ち直しして蘇らせたもの。「重さで断つ」タイプの既存のMS用刀剣と違い対象物を「斬る」ことが可能な武器でかつ角度さえ合えばビームすらも切り裂くことが可能と、トンデモ装備がどんどん増えるSEED世界において、中々のチート武器。多分PS装甲も切れます(嘘)。
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ガーベラ・ストレートは鞘に収めた状態で腿に付けたコネクタに架けることが事が可能。上下の向きを好きに変えられるので、PG開発以降から一般的になった太刀架け(刃を下向きに)、旧設定の打刀架け(刃を上向きに)を選択できます。
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刀身はメッキ加工されており、非常に見栄えが良いのですが、鞘から出し入れすることを考慮するとトップコート推奨。また、鍔と柄の部分から引き抜けるようになっており、茎(なかご)には「菊一文字」の文字が刻印されてます。
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手首への保持は柄に空いた穴に掌のピンを差し込む形なので簡単に手元から落ちたりしません。元々のアストレイの可動範囲もあって両手持ちも比較的楽。

タイガーピアス
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改になった際に追加された装備。元々は蘊・奥が所有していたガーベラ・ストレートの対になる刀。旧設定では脇差の様な刀身が若干短いものでしたが今回はPG準拠でガーベラ・ストレートと同じサイズに。同様のラックを使用し右腿に装備します。
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茎には「虎徹」の文字が彫られてます。
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二刀流はやっぱり燃えますね。

タクティカルアームズⅡL
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ロウが開発した複合兵装。元々数年前に完成していたが、傭兵叢雲 劾(ムラクモ・ガイ)のアストレイブルーフレームを改修する際に譲ってしまったため、レッドフレームには装備されなかった。今回制式採用されるにあたってロウが持ちえた技術を詰め込んだトンデモ装備「ⅡL」として完成した本装備はブルーフレーム以上の変形形態を持つようになった。まずは基本形態の一つ、ソードフォーム。ブルーフレームとほぼ共通した形状です。外観上ではソードフォーム時の持ち手部分と刀身の間にある銃身がガトリングから変更になりました。
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当然持たせることは出来ますが、かなりの重さの為、今回のキットには長いアームを別に用意したアクションベース2が付属。タクティカルアームズに空いている穴に差し込むことで持ち上げる補助が出来るようになってます。これはかなり嬉しい配慮。
また背中のコネクタを差し替え、タクティカルアームズを取り付けることで背負わせることも可能。見た目はカッコ良いが機体バランスが悪いので、自慢用のモードだそうです(爆)。

Vフォーム
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背中に装備する際の基本形態。ここから各形態へ瞬時に変形するそうです。
フライトフォーム
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機体に飛行滑空能力を与える形態。刀身が翼になっており、移動時に可変させることで変則的な機動が可能に。敵の射撃の狙いを付けにくくさせることが望めます。
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タクティカルアームズの先端パーツと翼になっている刀身パーツを変形させることでハイスピードモードに。最高速は出るものの、旋回時の安定性に欠けるためあまり使われないとのこと。説明書には載っておらず、電撃ホビーマガジン誌で発表されてました。
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アローフォーム。ブルーフレームでのガトリングフォームに相当する射撃モードで、正確には当然弓ではなく、二本のアームから展開するヴォワチュール・リュミエールにより、中央部から発射されるビームをコントロールが可能だそうで、この機能を使用すれば曲射はおろか、発射後の軌道変更も可能というチートスペック(ロウではすべての機能を発揮しきれないらしいですが)。発射口にビームパーツを取付出来ます。
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アームを広げることで長距離狙撃モードに。出力、射程距離が延びる代わりに連射性能が落ちるそうです。こちらも飾りにくいゆえか電撃ホビーマガジンでの公開形態。
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ビームトーチ&ワークフォーム。ジャンク屋であるロウらしい作業用モード。グリップ部分が分かれ溶接などに使用できるビームトーチに。出力調整をすればビームライフルにも。ワークフォームは大型の部材を持ち上げる際に使用されるフォーム。というか実は強化型パワーシリンダを小型化して内蔵しているのでパワードレッドの役目が全くなくなって涙目・・・
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デルタフォーム。次世代推進システムであるヴォワチュール・リュミエールを使用するための形態。逆三角形に特殊な光の膜を形成し、太陽風やパワービームを受け取ることで推進力を得ることが可能に。ただしその100%性能を発揮するには核動力を必要とするが、ロウ自身は今後採用するつもりは無いとのこと。なにその宝の持ち腐れとか言わない。『VS ASTRAY』ではミラージュコロイドを使用した敵に広域にヴォワチュール・リュミエールを使用するなど要所要所ではちゃんと活躍してます。

以下、アクション
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可動範囲はかなり驚異的で、設定画にあった拳法ポーズはほぼ再現できます。また負荷のかかりやすい足関節の軸パーツに一部ポリプロピレンが新採用されており、かかと落としの様なポーズでもあまりヘタレない強度は素晴らしいです。
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タクティカルアームズはブルーフレームと7割以上が共通なのでブルーフレームと同じくソードアームの再現も可能。劾が譲渡してもらって後から独自に採用したと思われるのでレッドで出来るのは少々不自然ですが、まぁプラモならではの遊びということで。
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二本のメッキ加工の刀と大型の変形武器と、武器、ギミック共にかなり豪華な内容。ノーマル仕様のものが欲しいファンの気持ちはわからないでもないですが、食わず嫌いせず触れるとその魅力に気付くはず。プロポーションも可動範囲と細身の体型との両立が一番表現しているかと思いますし、ゴールドフレーム天の為にも(笑)是非押さえて頂きたい逸品です。



~おまけ~
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でもやっぱりノーマルのバックパックが欲しかったので無印100分の1から拝借(笑)ビームライフル、シールドは無改造で取付できますが、バックパックは無改造では取付できないので無印のバックパックのフレームの軸をマスキングテープで太らせて背中の穴に差し込んでます。
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ビームライフルは一応持ててますが、掌のピンを差し込む方式に対応していないので逆にそのピンが干渉して落としがち。技術がある人ならグリップにピンの入るスペースを彫った方が良いかも。
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以上、本当に終わりです。

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