![P1010283 P1010283](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/78/58f5610c274f04e2bf4f4e0114138bbc.jpg)
今回は栃木にいる友人のリクにお応えして脱線。MG∀ガンダムをご紹介。定価3990円。
![P1010284 P1010284](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b3/63e7468ef96ccfddea6f26f27f1ef843.jpg)
![P1010285 P1010285](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/1e/8dd68c05255704da3831e0afc68dc4f0.jpg)
正式な型番はSystemー∀99。旧時代において太陽系外の勢力(一説には太陽系外に出たスペースノイドの末裔とも)に対し建造したとも、人類の科学技術をリセットするために作られたとも言われているが、ターンXと同時代にあったこと以外の詳細は現在でも全く不明。現状わかるのはこの機体が通常兵器に求められる「機能の特化」を無視した「単機での作戦行動」が出来るだけのその性能であり、ほぼ永久機関である動力炉「DHGCP」、対物にも効果が及ぶ「Iフィールド」、変形無しで大気圏内
はおろか、単機での大気圏離脱が可能な推力、自己修復機能を持つ装甲「ナノスキン」など、本来の能力の半分も発揮されていないとされる本編中での状態でさえ他のMSと一線を画す性能なのは言うまでもない。とまぁ、解説はとりあえずここで止めて。記念すべきMG100体目として発売されました、∀ガンダムでございます。今回は珍しく今までの「現在の方法論にのっとったリデザイン」ではなく、デザイナー、シド・ミードが興したデザイン画や劇中での作画を基に、カトキハジメ氏が解析、造形の指示を出すという、MGシリーズの中でもかなり面白いアプローチになっています。それ故、シド・ミードのデザインの妙を楽しめる内容に。なお今回、自分の独断と偏見で∀デザインの特色を解説したいと思いますが面倒だったら聞き流してください。
![P1010286 P1010286](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/5a/b34f5565b3b5552a504b2e15d2d1073a.jpg)
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頭部はヘルメット部分とフェイス部分のバランスが取れているTV版をベースにしている模様(シド・ミード版は瞳部分の比率が小さい)。完成度がそこそこ高かった放映当時のプラモでイマイチだった“ヒゲ”の角度や実はほぼ真円というヘルメット部分の造形もほぼ完璧。
![P1010287 P1010287](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c4/96c90eef9bad8c07578b6a5c779a8f50.jpg)
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頭部の可動は横ロールのほか、首基部が引き出し式の関節になっており、上方に引っ張ることで上下などのボールジョイント可動が可能。
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また劇中での頭部を外していたシーンの再現の為、頭部を外しても違和感のないように新型の関節ジョイントになってます。ですが前述の引き出し式関節を引き出すときに関節が出てくる前に頭部がポロッと取れることがかなりの頻度でおきるので一長一短なところ。
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胴体部は胸部部分でボールジョイント接続、腰で横ロール可動。腰は360度ロール回転が可能。これはシド・ミードがデザインした段階で腹部を円柱状の形状としていたものによるもので、元々可動と前提としたデザインになっているあたり、工業デザイナーの方法論が三次元的で面白いと思います(アニメデザイナーだとプラモ用にリデザインしないとここまで動かない、という比較の意味で)。
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腕部は基部の前後スイング、肩縦ロール、上腕で45度程の横ロール、肘二重関節、手首でボールジョイントとオーソドックスな作りですが、特筆すべきは肩アーマー。前部と後部が実は分割されており、腕を前に出すときに肩関節にかかる重量を軽減できるような作りに。旧プラモでも再現されていましたが、今回は横方向、後方への可動のため、パネルの数が増えています。これにより、後述するビームサーベルラックが背中側から肩側に設置できるようになり、持たせる際の説得力が向上している気がします。
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手首は可動指のほか、ディテールのキッチリはいった、平手が左右分付属。
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腰の各種アーマーもちゃんと可動、サイドアーマーがボールジョイントの径があっていないのか少々緩い印象です。
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脚部も股関節基部で縦横ロール、腿中央部で45度の横ロール、膝二重関節足首部ボールジョイント、爪先が縦スイングとやはりスタンダードな物に、脛中央に若干ではありますが前方スイングが入りました。これは歩行/走行時に重心部分の移動を容易にするための措置かと。また、個人的に膝アーマーが帯状になっており、関節の裏側まで付いているのがポイントかと。二重関節の中央に配置することで関節の剛性を高めているのと思われます(人でもそうですが走行時に一番負担が掛る場所の為)。地味ながら膝関節に重量が集中するように、または地面に分散されるように構成された曲線と直線の複合したライン取りはかなり素敵。
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胸部にあるペイロードスペースにあるマルチパーパスサイロ(多目的武器庫)は各ハッチの開閉の他、MGになって初めてサイロ部分の取り外しが可能に。設定上では戦術毎に内装デバイスを換装することが可能であり、ビーム・ドライブ・ユニット、ミサイルシステム、マシンガンなど近接戦闘用の装備や補助動力装置を収納可能ですが、本編では代わりのユニットが無いため、元々あったサイロ内にミサイルを補充して使用してたほか、宇宙に廃棄するために手に入れた核弾頭を収納していました。
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全開放状態。今回のMGでは本編では49話と最終話直前に登場したサイロ下にある腹部ビームキャノン(スパロボではこれをビーム・ドライブ・ユニットとしているため、諸説あり)も展開が可能。ビームなのにIフィールドに打ち消されない凶悪な(笑)広域拡散ビーム兵器で、ターンXの背部ウェポンプラットホームを破壊するなどかなり活躍していた装備だけに再現されたのは嬉しい限り。
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腰部フロントアーマーにある、コアファイターも完全変形で再現。コクピットにはパイロットのロランが造形されてますが今回はパイロットフィギュアがなく、コクピットに直接造形されているのでグレー一色に。白を塗るのが面倒なので自分塗ってません(爆)
これ単体では戦闘力は皆無ですが実は小説版設定では機体が破壊されてもコアファイターさえ残っていればそれを中心に数百年単位でこそあるものの、ナノスキンの再生力で∀の完全復元が可能とか。えぇ・・・
![P1010335 P1010335](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d2/1c528211ad8ac1a53c66a416f6566490.jpg)
見た目の美しさに反して、人工物全てを砂に分解するナノマシンを散布する∀の最大の装備である月光蝶の背部射出口を各部ハッチの展開で再現。極小のヒンジで可動しているので毎回動かすたびにヒヤヒヤします。ただ残念ながら月光蝶のエフェクトは無いので正面から見ても変化がなくて地味・・。
![P1010318_2 P1010318_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/26/fdf33c28e535d790c0e271364ba89b86.jpg)
付属品。ビームライフル、シールド、ビームサーベル用刀身×2、ライフル、シールド背部接続用パーツ各1、ガンダムハンマーのほか、同スケールのロラン、牛フィギュア、市販のアクションベース接続用の取り付けジョイント。
![P1010344 P1010344](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/51/7951ae103a9e49de613a86114c0e07fd.jpg)
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胸部マルチパーパスサイロを支える胸部の十字の支柱パーツはシド・ミードが描いていたホワイトバージョンと本編のブルーの選択式で取り付けが可能。
ビームライフル
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![P1010325 P1010325](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/89/b58db4734bc1ff793876ef357eca4295.jpg)
初登場で経年劣化で溶けたことで有名なライフル。巨大な宇宙戦艦との戦いを想定して作られた高出力のリフェーザー砲(共振粒子砲)。既存のシリーズの中でもかなりのハイスペックを持ったライフルで大気圏内や水中でも威力と射程の減退が無いというこれだけでもチート装備。グリップを収納し、カバーを引き出すことで収納状態に。この状態から銃床部分をスライドさせ、グリップを起こすことで最大出力モードに。
シールド
![P1010328 P1010328](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/80/6eba160dc4384dfe6391b6bedcdbf295.jpg)
![P1010327 P1010327](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/3d/15b23649e8f2171c52015a6d7da59b8b.jpg)
![P1010329 P1010329](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/d5/003b06895394179f819a6e8f8d70b104.jpg)
![P1010330 P1010330](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/21/560ac44d0f410b1907072b4146ec86ef.jpg)
強力なIフィールドを発生し、大型機体のビーム砲も弾く大型シールドは手にグリップを持たせ、腕部ジョイントにピンを取り付ける方式。今回は裏側中央のレールに沿ってグリップ周りのパーツを上下にスライドさせる事が可能に。余談ですがシド・ミードは「貝殻の様な形」を想定していたそうですが当時クリンナップを起こしていた方はその設定画から読み取ることが出来ず、楕円形になったというエピソードが。
![P1010346 P1010346](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/67/86859476149cf1327b935fd109a2894b.jpg)
![P1010347 P1010347](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b5/cca04a0177d134ae8e317d2866efd9f6.jpg)
ビームライフル、シールドは専用のアタッチメントを使用することで背中へ懸架が可能。
ビームサーベル
![P1010319 P1010319](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/2d/ea282133a58b09a8b21aa22c64ea4d49.jpg)
![P1010320 P1010320](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/0f/3b4f75f910d2ea083e2929f883a73904.jpg)
ビームサーベルはラックの可動を当然再現。同じビームでもビームライフルが金属粒子を固有振動させて収束して発射するのに対し、サーベルはプラズマを電磁場で固定、対象物を「焼き切る」ものに。序盤の使用の際の演出は結構素晴らしく、「焼き切る」描写や、地球の磁場の影響で細く見える刀身など、既存のシリーズと違う演出がされていました。キットも序盤準拠で細い刀身が付属。
ガンダムハンマー
![P1010326 P1010326](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/3b/bcd58df204b397d46a324811b5c05821.jpg)
劇中中盤にまさかの登場をし、∀の代名詞にもなったガンダムハンマーも付属。ちなみにこのハンマー、鉄球部分に推進用ロケットモーターは付いてるは、表面にIフィールド発生させて敵機体の駆動系に干渉するは、トゲの一つ一つが怍薬で爆発して敵の装甲にダメージを追随して与えるなど見た目に反してかなりえげつない性能をお持ちです。なおこのハンマーを見つけた場所には多数の∀専用の武器と思わしきものがありましたがハンマー1個除いて経年劣化で触れる前に崩壊しました(ハンマー自体も直後の戦闘でチェーンが劣化で切れてしまいました)。本体に合わせてナノスキンで作っとけよ・・・
![P1010315 P1010315](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/77/92ff95e613a657ec27c1e0e56b9b839c.jpg)
何と今回は同スケールの「牛」が付属。劇中の様に胸部サイロを外したスペースに入れておくことが可能。
以下、簡単に
![P1010348 P1010348](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/40/8a85210b2db5d903bbcccb7a246f3a93.jpg)
![P1010350 P1010350](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/25/471f0feac6a4b9bd36a1a3063ada4edf.jpg)
![P1010349 P1010349](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/06/1126af53bf64cba780dbca77cee53efa.jpg)
シド・ミードのデザイン画風に。こういった画から詳細の形状設定を起こしたスタッフはすごいと思います。
![P1010331 P1010331](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/1b/efe2f4ea270d7ee77841c3e2d71c19e6.jpg)
![P1010332 P1010332](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f3/fd2328e3b5c2d12493bf53163b52110c.jpg)
![P1010338 P1010338](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2c/1c31f68ac6721c0e23b2c18555ab0caf.jpg)
![P1010339 P1010339](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/fa/fee7fef5857a407a84dfe7fb1083b764.jpg)
ビームサーベル使用時は手首を高速回転させて防御したり(F91)、二本のビーム射出口を合わせて一本の太いビーム刃にしたり(V)と過去作品のオマージュと思われる使い方をしていたのが印象的でした。
![P1010341 P1010341](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c9/6cada87cf0a9aee78337ca5b6feb9637.jpg)
![P1010313 P1010313](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/05/72cb7e8b03c9838cf7254b823d06806c.jpg)
個人的にはスモーのコクピットも欲しかったかも。
![P1010336 P1010336](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/7f/748d658ed1a36155248185c9a17ed076.jpg)
月光蝶(やっぱり正面からでは解りませんが・・・)。劇中ではその半分の性能も発揮していませんが、一度発動すれば間違いなくあらゆるものを砂に変えてしまうのでやっぱシリーズ最強機体だと思うんですわ・・・
![P1010342 P1010342](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/ba/51dca27fe0f468f7014422129dc064a9.jpg)
後期OP「CENTURY COLOR」は名曲だと思いますが、スパロボなどではいつも「ターンAターン」・・・曲はロックでも作品世界とリンクした歌詞なので是非多くの人に「アニメソングとはこういうものだ」聞いていただきたいものですが・・・というか富野監督の作詞はすごく心をえぐってきます。
![P1010343 P1010343](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/1e/2f3c45f167c067d28b3fb05314036a62.jpg)
『Turns!』で』〆。MG∀ガンダムでした。MG100体目として作られた本作ですが、MG独自のアレンジを加えず、寧ろデザイン原画に対しての忠実な再現を試みた本作。その関節構造の再現、ギミック、プロポーション共に発売から4年たった今を経ても決定版といえるのではないでしょうか。惜しむらくは関節が全てABS素材なので長期間放置するといきなり動かしたときにパキッと逝く可能性があることと、月光蝶のナノマシンの羽が付属しないこと。特に後者は2年前に発売された「ROBOT魂」版ではウェブ限定とはいえ、発売されただけに是非今の時代に合わせて内容リニューアルをしていただきたいところ
ここから個人的な話。よく知り合いからは∀がダメな理由で∀のデザイン以外に「ロランがいい子過ぎてダメ」「肌黒銀髪が・・・」という意見も聴くのですが、よく考えたらこんな代物普通の主人公に持たせたら無双始めるか世界滅ぼすかしか無くなってしまうので、∀の主人公はロランでよかった、とは私は思います。だいいち、「地球人とムーンレイスの共存」を願い、それを叶える為に尽力してきた彼の行動は理屈が先行するだけで行動がイマイチ伴わない某吉良大和さんよりも、的確で、確実に結果を残しているだけに、しっかり主人公していると思うのですが。肌が色黒なのも恐らく監督が意図的に彼が容姿で皆から愛されているのでなく、やはりその人間性に魅かれている事を表現するための物ではないでしょうか。それと他人に自分の意見を押し付けず、今の世界をより良くつなごうとする彼の姿勢はファーストガンダム製作から20年が経ち、他の人たちの手によって拡がるガンダム世界を認められるようになった富野監督の心理によるものだと思えば、∀という作品は一層深みが増すのではないでしょうか。
富野監督の個人的な心理を作品に反映させるな、と思うかもしれません。ですが氏が「重戦機エルガイム」以来、15年に渡ってオリジナル作品が作れなかったこと、サンライズの上層部がバンダイの人間になったことで商業的な制約が大きくなったこと、当時のスタッフが作り上げた「ガンダム」に勝手に年表が加わってゆくことを考慮すると仕方のないことと自分では思っています。20年同じ作品に縛られていたんですから。(宮崎駿が20年ナウシカ作ってたらきっと同じことになりますよ?)それを、「ブレンパワード」経て氏が得た答えが「他作品をすべて包括する」という結果になったことは素敵なことだと思うのです。他の人が作った自分の世界を否定するよりも肯定するのは勇気がいるものですから(権利とか云々ではなく)、「今までの、そしてこれからの」ガンダム作品を包括するというのはスゴイ英断だと考えます。決して商業的に成功した作品ではありませんが、見る価値があるかどうかは別。あらゆる可能性を寛容したその黒歴史世界に触れて癒されて頂きたいものです。(サンライズ最後のセル画作品ということで各話の作画クオリティは結構高いですし)あと嫌いなら嫌いで良いのですが批判するなら批判するでちゃんと見てから文句を言いましょう、「○○が嫌だから見ない」は食わず嫌いで論争に出てくる権利はないと思いますよ?
余談ですが中学時代∀のデザインが公開されて次々と「これは・・・無いわ」と皆が言う中「最終的にいきつくガンダムがあれならなんかもうこれから出てくるガンダムなんでも許せそうだから俺は好き」と言った友達の意見はすごく大人に思いました。
以上、宮崎駿だけに注目する日本の世間の目はおかしいと思う人間の戯言でした。いや、宮崎作品好きですよ?ただ金を掛けてつくりゃ面白い、画が綺麗、というのは当たり前だと思います。みたいなことはいつも思ってますが(爆
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