goo blog サービス終了のお知らせ 

TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

レイアウト

2007-06-11 23:55:02 | 映画
・「僕死に」はフルに書いてるのになぜか「パイレーツ3」

・シュウタ君が彼によろしく的な配置

・つかボールペンで「ー」書き足すくらいなら印刷し直せと

プレステージ

2007-06-10 23:58:51 | 映画
ミュータント vs ガン=カタ
公式サイト


「メメント」の監督クリストファー・ノーラン
「X-MEN」でウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマン
「リベリオン」で映画界の至宝「ガン=カタ」を体現したクリスチャン・ベイル

本作はこのクセの強そうな面々が放つ、意外と珍しい「マジック」の映画です。
最初に「結末は誰にも話さないで下さい」と出てくる通り、この映画は最後にどんでん返しが待ってますので、ネタバレのない程度に書きます。

えー話の大筋は派手系と緻密系の2人の手品師による復讐合戦。
派手系・アンジャー(ヒュー)の奥さんがマジックの最中に亡くなり、その原因であろう緻密系・ボーデン(ベイル)に復讐。
「やられたらやり返せ」のハムラビ法典に忠実な2人は、以後延々とマジックの最中にやってやられてを繰り返します。
途中ボーデンの奥さんやアンジャーの女助手による愛と憎悪のアレソレも絡みつつ、とうとう行き着くところまでイって取り返しのつかないことが…

と、ここで「マジック」という話の根幹までもが行き着くところまでイってしまいます。
つまり、マジック対決のハズの映画にトンデモ科学が割り込んできちゃいます。

そこに至るまでは「トンデモ」要素が入る雰囲気を全く見せなかっただけに、いざそれが出てきても受け入れていいのか惑うこと必死。
果たしてこのトンデモは本当にトンデモなのかトンデモに見せかけるマジックなのか、観ている方はSF部屋と現実部屋に半分ずつ身をおいた感じでムズムズしながら観ることになります。

これを作ったという設定のニコラ・テスラ(デヴィッド・ボウイ!)は、なんとエジソンと肩を並べる実在の科学者。
事前にコレを知ってるだけで作品の見方が変わりそうです。我は全然知らなかったよorz

そんなムズムズ感を抱きつつ、話は先述のどんでん返しへ。
ココは詳しくは書きませんが、作中でも語られるマジックの3構成をうまく使っていてなかなかGood。
反則だろという気持ちもなくはないですが、まぁ騙される快感は得られました。

正直中盤はダルいんですが、中盤の内容を覚えてないとラストの面白みが半減するというジレンマのある作品。
このジレンマと、あのトンデモを受け入れられるかどうか、
そこが本作を楽しめるか否かの境目になると思います。


あ、ちなみにオイラ別にバットマンビギンズが嫌いなわけじゃないですよ?


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

ハンニバル・ライジング

2007-05-03 23:56:28 | 映画
やっぱり「ニッポン」はこんな扱い。
<公式ページ>

ハンニバル・レクター博士と言えば、映画史上屈指の知的変態として名高い人食い野郎です。
本作は、このおっさんがいかにして、かようなロクでもない衝動を持つに至ったかを描く、まぁ最近つとに増えた”ビギニングもの”の一種です。

さて、実はわたくし「羊たちの沈黙」は人生ベスト5に入れるほど好きな映画ですが、「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」は色々あってまだ観てなかったりします。
そこんとこ踏まえたうえで読んで頂ければありがたいかと。


で、いきなり結論ですが、ハンニバルシリーズだと思わなければ面白かったです。

基本的なストーリーは”復讐劇”。
戦争で家族を失い、一人残った妹を壮絶にむごい経緯で失った少年レクター君。妹をあんなんしといてのうのうと生きてる兵士は許せねぇと長旅開始、日本と中国をミキサーにかけたような叔母の家に転がり込みます。
そこで剣道を仕込まれた彼はポン刀片手に右往左往。ターゲットの元・兵士どもを片っ端から片付けていきます。

この辺の流れは「ニッポン」描写のトンチキ具合を除けば良く出来ていて、上記の叔母やレクターを疑う刑事(2人とも戦争被害者)などもうまく絡んでます。
殺人描写も、”人食いハンニバル”の片鱗を見せる悪趣味っぷりでなかなか良し。ギャスパー・ウリエルの涼しげな笑みが不気味さを底上げします。


が。

コレを”あの”ハンニバルの秘められた過去、と説明されてしまった途端、もの凄い違和感が頭の中に渦巻きます。
「羊たちの沈黙」のハンニバルは、人食いという異常衝動を「異常」と自覚しながらも、異常な自分を否定せず、むしろそんな自分を楽しんでさえいるようなキャラでした。
彼が「人を喰いたい」と思うのは「喰いたいから」であり、圧倒的な知性を持つ男がそういった衝動を持つ、このアンバランス性こそ彼の魅力だと思いました。

そこに「戦争被害者」という安易な設定がくっついた途端、「それじゃ仕方ないな…」みたいな同情心が芽生えてしまいます。
いくら復讐の中で”快楽殺人”に目覚めていったとは言え、それじゃダメなんですよ!
ハンニバルは、悲劇によって生み出されたキャラではなく、ただそうやって生きてきた、超然とした人物であって欲しかったんです!
主人公をただの殺人鬼と見れば楽しめますが、ハンニバルとは見れないんですよっ!!


…えー我ながらだいぶキモい思い入れを綴っておりますが、実際レクター博士のファンはがっかりする部分が大きいんじゃないでしょうか。
復讐が済んだあとも殺人衝動を持ち続ける根拠がよく分からないですし、ホプキンス演じる老レクターにはイマイチ繋がらない印象です。


R15にしては残酷描写が控えめでしたので、そういうのが苦手な人は入門用としてどうぞ。


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

ゲゲゲの鬼太郎

2007-04-30 23:50:13 | 映画
ウエンツのピンチにはガチャピン様が駆けつけると信じてたのに…!
<公式サイト>


まぁ予想通り、悪い意味で子ども向けでした。

大泉洋のねずみ男、室井滋の砂かけ婆、間寛平の子泣き爺など、脇の妖怪たちのキャスティングは神懸かり的なハマり具合。
妖怪ハウスの外観もアニメそのままで、見た目の再現度でかなり楽しませてくれます。

ウェンツの鬼太郎は気の抜けた演技(というか)でいかんともしがたい仕上がりでしたが、これは演出家が手抜きしたっぽいですねぇ…
外見的には、半ズボンからのぞく生足が妙にゴツいのが気になって気になって。
毛針全放出後の××姿は大笑いしましたが。さすが「笑いの為なら尻も出す」ウェンツ。(Wikiより)

猫娘の田中麗奈は決して悪くはなかったと思いますが、現行アニメがアレなだけに運が悪かったと言うか…
あとリボンがタワシにしか見えないのはどうにかしてほしかった。

フルCGで登場の目玉の親父は、異様に高い完成度。もちろん声はアニメと同じです。
更に今回、マトリックスばりのカメラワークで空中にて決めポーズをビシッ。おそらく鬼太郎史上最もCoolな親父の姿。その場面でポーズをキメる必然性が全くない点も含めて惚れます。

他、着ぐるみとCGをおりまぜた妖怪たちの姿は、ちゃんと鑑賞に耐え得るレベルでした。高望みし過ぎないのが楽しむコツと言えましょう。


そんな演技・美術面の頑張りを台無しにしてるのが、脚本・演出のどうしようもないユルさ。
自然破壊やら親子の絆やら数々の要素を盛り込みながら、1つ1つをお手軽に処理してなんとなーくお話終了。いいのかそれで。
見せ場らしい見せ場もなく、ムズムズ感たっぷりです。も少しメリハリつけようぜ…

これを観ると、同じようなネタの妖怪大戦争はやっぱりまとめ方上手かったんだなぁと強く実感いたします。ハイ。


まぁ小ネタはそこそこ楽しめたんで、気になる人は観てみる価値はまぁアリかと。


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

サンシャイン2057

2007-04-28 01:18:19 | 映画
アルマゲドンかと思ってたらディセントだった。
<公式サイト>


あらすじ:
もしも地球上のあらゆる生命の源である太陽が死滅したら……。今から50年後、滅亡の時が迫る人類の唯一の希望は、宇宙船“イカロス2号”に搭乗したエリートたち。日本人船長のカネダ(真田広之)以下、学者や医師らで構成される男女8人のエキスパート・チームは、可能な限り太陽に接近し、この光と灼熱の巨大な星を再生させるという極限のミッションに挑もうとしていた。

…という舞台設定が全然語られないままいきなり太陽目前でスタートするので、予習必須です。

さて、前半はSF的な恐怖を丁寧に描写。
いくら死にかけとは言え、腐っても数千度の熱を放ち続ける太陽様。えー数千度なんてゼットンの火球に比べればどってことないじゃーんと思いがちですが、油断すれば速攻宇宙の藻屑にさせられるわけで、僅かなミスも許されない、と。
そんなSF的背景と、映像と音をうまく使った太陽の威圧感、妙に良く出来た舞台セット、真田広之の圧倒的存在感などで、引き締まった緊張感が続きます。
「名前が『イカロス』って時点で失敗前提じゃね?」というツッコミも忘れ、不覚にも映画に没入してました。

これが中盤に入ってから急に方向性がネジれ、クルーが一人また一人と減っていくB級ホラー展開に突入。
予告でも出ている「謎の5人目」の正体からしてハッタリ全開のシロモノ(一応前半に伏線あり)で、前半を台無しにするような安っぽーい仕上がりとなりました。ちゃんちゃん。

このホラー展開へのネジくれが賛否両論の原因の一つになってるみたいですが、まぁオイラの場合は予めホラーになると知っていたうえ、「中途半端」との声が多い”太陽信仰”的要素もハナっから追う気がなかったので、単純に「わーいホラーになったー」とケラケラしておりました。
深く考えないというのも時に幸せを招くものです。

そんなわけで、一般的に見て高評価を下せるかと言うと「ウーン…」な感じですが、個人的には妙に好印象な作品でありました。
予告編の無駄な完成度も含めて「俺は好き」。です。


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

2007-04-24 23:45:01 | 映画
最初と最後は熱かった。
<公式サイト>


このポスターの戦国無双みたいな”多勢に無勢”っぷり。
公式サイトの無闇なむさ苦しさ。
そして予告編における千葉繁の激熱シャウト。
これらの要素から、「マッハ」の如き超絶熱血アクションを想像するのは当然のことと言えましょう。

実際、序盤に早速展開される大乱闘は、血と魂が沸騰必至の珠玉のデキ。数十人の悪人どもを超人的なド派手アクションでブッ飛ばしまくる、古き良き香港アクション。ここは本気で燃えました。

が、これが終わったら速攻息切れ、その後はたっるーいドラマ部分がもっさりと展開され、元々寝不足だったわたくしは眠気ゲージ大増量。
一応は合間合間にアクションが入るんですが、序盤の乱闘が凄すぎただけにどうしても見劣りします。
少年達の無茶な修業シーンは男塾みたいで笑えました。


そうこうしてる内に色々あってクライマックス、ラスボス登場と同時に突如盛り返す熱血度!
ボスはマントをバッサバッサ翻しながら闘うマスクのオッサン。この人既に主人公の師匠をガチンコで葬っており、「果たしてコイツに勝てるのか…」とジャンプ的ドキドキが止まらず!ただこの人が全編通してどういう悪事を働きたかったのかはサッパリ分かりません。

そんなラスボスと主人公3人による、超人的ガチンコバトル!壁や階段をブッ壊しながら死合う様子は、ビートの効いたBGMと相まってアドレナリン大放出!
技名が「ドラゴンドリル」とか「ゴールデンマスク」とか脱力必至なセンスなのはこの際目をつぶりましょう。

結局最後は80年代的結末に落ち着いて、爽やかに完。めでたし。めでたし。


えーそんなわけで、分かりやすいストーリーと凄まじいアクションで何も考えず楽しめる作品ではあったのですが、全編アクションで押し切るかのように思わせる予告やポスターは軽く詐欺だと思いました。以上。


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-22 23:57:53 | 映画
レオ様のお洒落アクションと思って観に行くとタイヘンなことに。
<公式サイト>


というわけで、想像以上に骨太な映画でした。
開始5分でいきなり凄まじい戦闘描写。平和な漁村に突如ゲリラが押し入って銃器片手に大虐殺、逃走者銃殺、生き残りの右腕切断、体力のありそうな者は拉致してダイヤ探しの奴隷にと、平和ボケの頭を覚醒させるに充分な壮絶な光景が飛び出します。

のっけからこんなシーンがあることから分かるように、本作は「紛争ダイヤ」を通して、アフリカの血生臭い現状を真正面から描きます。
先進国でのダイヤ消費が、一般市民まで巻き込む内戦を引き起こし、百万単位の難民を発生させ、少年たちが兵士として洗脳される…
それぞれの描写が巧く、ドキュメンタリー映像100本分の威力です。戦慄しました。

個人的な印象ですが、この映画の真のテーマは紛争ダイヤそのものじゃなくて、もっと広い意味での「資源搾取」(本編でも言及されていた象牙や石油等)なんじゃないかなと。
先進国による資源搾取が発展途上国を蝕んでいる、世界は負のスパイラルで繋がっている、というのが本当に気付くべきポイントであって、ダイヤばかりに目が行ってしまうとそれを見失いそうな気がします。


…などと書くと超社会派の重苦しい作品に見えますが、ストーリー構成は冒険モノの要素が強いので、必要以上に構えることはなし。話を追うだけで楽しめますし、それで本作の問題提起は充分読み取れるでしょう。
「娯楽性」と「社会派要素」を見事に両立させた良作です。

「それでもボクはやってない」にしてもそうでしたが、娯楽作だからこそ訴えることが出来るモノってありますね。映画という表現媒体が持つパワーを再認識させられました。

役者陣も好演。民族性の高い数々の音楽もお気に入り。強くオススメしたい作品です。


面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 

2007-04-05 23:55:36 | 映画
えー本作の監督であらせられる黒沢清という人は、昨今のJホラー(既に恥ずかしいなこの言葉)バブルの中でもヒトキワ異彩を放っている人物でして、画面全体から漂ってくるタダゴトでない陰鬱感は他の追随を許しません。
リングや呪怨の監督と比べるといまひとつマイナーな印象の人ですが、その分熱烈な信者を持つタイプのお方であります。
<公式サイト>


同監督の作品は「回路」を見たことがありますが、映像の凶悪さとストーリーの意味不明さの両方に打ちのめされ、誉めたいのか「わかんねー!」と叫びたいのか自分でも分からない複雑な気分になりました。

で、本作。
えもいわれぬ不安を煽りまくる独自の映像演出は健在、トラウマになりそうなシーンも随所に顔を出し、そこそこガクブル出来る作品でございました。
血色の悪い葉月里緒菜がまばたきせずに寄ってくる、というただそれだけの絵があそこまで怖いのは本当に何なんでしょう。特殊メイクとか一切してないのに。

もっとも、「回路」で強烈なトラウマを植えつけられた身からすると、今回はちょっと物足りない感有り。話の筋道がわりと通ってる辺りが逆にマイナスだった気がします。
トラウマ映像が乱発される一方、空を飛んで帰っていく葉月の動きが風に飛ばされた洗濯物のようでギャグ寸前だったりするのもちょっと。

まぁ最近のホラーの中では上位に位置する怖さだと思います。ホラー耐性のある人にはオススメ。



面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング