むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

謎の……

2010年03月21日 14時35分43秒 | Weblog
「サーレ・ノー・ムバラキ!」
(新年おめでとう)

イランは今日から1389年。
正確に言うと、太陽が黄道を通過した昨日午後9時2分30秒から。




イラン人はみんな家族で過ごすため、日本人の独り者仲間とテヘラン北部の中心街タジュリーシュへ。

なぜか、道路わきに人だかり。
よく見ると、顔を黒く塗ったサンタのような彫像がポツポツと立っていて、みんな喜んで写真を撮っている。
黒人サンタ? う~ん、謎だ。




イランの新年の家庭では、貨幣やニンニクや草など、頭文字にSがつく7つの縁起物(ハフト・シーン)や金魚を飾るなど、いろいろ風習がある。
ファッションや文化の欧米化は進んでいても、昔の伝統はがっちり守る。
なんだか、少し前の日本のようだ。


  ×   ×


サンタ?を見ながら、新年はイランにもっと明るいニュースが訪れればと願う。

けれど、現実には景気のいい話は全くない。
タクシーの運転手らと話しても、期待する声はまずない。
一方で、20年ほど前に激増したイラン人の「成功談」から、再び日本での出稼ぎを夢見る人たちが増えている。

現在はイラン人の入国は難しい上、「日本での夢物語はもう存在しないよ」と繰り返さなければいけないのが何ともつらい。