お願い！

イラン人は本当にジョーク好きだ。


ネット上には政治ネタが飛び交うが、何でもジョークにしてしまう。
先日、報道を監視する委員会が、人気の高い改革派（非政府）系の新聞を閉鎖した。

市民にとってはかなり深刻なニュースもこの通り。



「委員会様、お願いです。ノールーズ（新年休み、３月21日から）が近づいているので、これ以上、新聞社をつぶさないでください。年末の大掃除の紙がなくなるから……」

敵国同士？

まもなく、同期の友人が「敵国」に赴任することになった。

数時間前、送別会の席に何度か電話をかけたけれど、なぜかつながらない。
ひょっとして既にどこかから警戒されていたりして……。



妙な縁だ。
20年前、大学の中国語のクラスがなぜか一緒。
どちらも中国語は全く成就しないまま、なぜか同じ中東に。
しかし、敵国同士は、残念ながら互いに入国できない。




一般のイラン人のイメージは、同じイスラム教の周辺アラブ諸国と仲良しで、欧米諸国やイスラエルは大嫌い……という感じだろう。

実際はかなり違う。
若い人を中心に欧米は大好きだし、どちらかといえばアラブ諸国は遅れたイメージであまり好きじゃない（キラキラしたドバイだけは買い物に便利だし好き）
イスラエルはといえば、パレスチナ問題を深刻に受け止めてはいるものの、それほど憎んでいる人もあまりいないようだ。


要は、敵対関係を煽っているのは一部の人たち。
イランは今月21日から新年に入り、長い休みに入る。
そんなめでたい時期に、まさか敵国から……？
暗い話は勘弁してほしい。