イランの青

テヘランの朝はいつも爽快だ。

冬の間、北の方を向けばいつもきれいな雪山。
排ガスで汚れた空も、早朝だけは透明感がある。


ただ、この青色を写真で切り取るのは難しい。
絶妙な調整機能を持った人間の目のようには、なかなかいかない。




この国は青色が大好きだ。
モスクの壁面、細密な絵が描かれた皿やつぼ……。
この国に来るまで、青色の美しさ、深さに気がつかなかった。

水に対する執着がここまで美しい青を追求させるのだろうか。
エジプトなどアラブ世界には、これほどまで街中に青色はあふれていないらしい。



滞在中、なんとかうまくなりたい。
この青色の美しさを写真で、活字で切り取れるように。

時間切れ

久々に米西海岸に住むはとこからメール。

大手商社を辞めて飛び出し、常に新しいことに挑戦。
激しいビジネスの最先端でもがき続けている。

生まれてすぐに父親を亡くしながら、弱音や愚痴を聞いたことがない。
家族を持ちながらも今も「挑戦」を楽しんでいる。



１歳下ながら、どこか、普通じゃない。

「人生には時間切れがある」
という意識を父親からＤＮＡに刷り込まれているのではないか。
そんな気がする。


決して暗くなるわけじゃない。
けれど、時間切れを意識すれば、自然と言い訳は消えていくんだろう。


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東京マラソンに出た３年下の高校の後輩からもメール。

「２時間59分で走れた！」

社会人になっても長くトラックで活躍しながら引退。
今は週末だけの一市民ランナーでも「３時間切り」の意地があったらしい。




タレントの猫ひろしも「ダメなら改名」を賭けて、東京マラソンで３時間切りで走ったとか。
見かけで判断しちゃいけないけれど、なんともショック……。
今の自分じゃ考えられないスピード。

悔しさのあまりブログをのぞくと、結構練習してる。当然か……。
http://blog.oricon.co.jp/neko_hiroshi/

う～ん、やっぱり「時間切れ」って大事だな。