むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

天は何物でも……

2010年03月09日 03時39分19秒 | Weblog
8日は「世界女性の日」


優れた頭脳と美貌。
あまりにそろいすぎていると、どこか嫌みなもんだ。
でも、この人は偉そうなところもなく、そんな嫌みが全くなかった。
http://mainichi.jp/select/opinion/kakeru/news/20100308ddm004070031000c.html
エネルギーが詰まったドラマがおもしろい。
時に、天は何物でも与えるんだなあ……。

HRWブログ
http://hrw.asablo.jp/blog/


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イラン人で芥川賞候補になり話題になったシリン・ネザマフィさんもそんな「天は何物も……」の一人。

だいぶ前、「白い紙/サラム」(文藝春秋社)を読んだ。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163284101
日本語での人間描写、感情表現のうまさ……。
淡々と日常を描きながら、戦争や難民など社会的なテーマを織り込む巧みさもある。
イランに全く関心がない人でも、はまります。
おすすめです。


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日本語といえば、男女問わずイランでは、驚くほどの日本語使いが結構いる。

今日は、1週間後に日本の大阪府立大学に留学する男性Jさんの送別会を2人でやった。
テヘラン大、東京外大で日本語を学び、京大で「安部公房」をテーマに修士を取得。
今度は府立大で言語学を学び、博士を目指すという。

なぜか日本語がうまい人は、顔立ちの全く違うはずのイラン人でも、だんだん日本人に見えてくる。
言葉を学ぶうちに物腰や気遣いまで日本人に似てくるし……。


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帰り道、何軒かの雑貨店を買い物がてらに回った。
(テヘランの街中にはそこら中に雑貨店がある)

「イランに来て4カ月か。ペルシア語うまいじゃないか」

雑談は楽しいし、そんなひやかしもうれしい。
けれど、いい歳してそんなんで満足する自分が恥ずかしくなった。
はぁ。





本当は何歳からでも本気になれるはず。
けれど、だれでも失敗や嘲笑が怖くなり、言い訳探しに一生懸命。

バンクーバー五輪のおっさん越さんも言っていたよなあ。
本当は、いくつになっても挑戦できるって。