Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

1/29(月) 東京新聞杯の展望

2024-01-29 | 分析

 昨日の根岸Sは4歳勢が上位独占で、まったく的外れな予想になってしまいました。勝ったエンペラーワケアは強かったですが、ヘリオスが4着に粘り込んだあたり、ペースが緩くて先行勢には有利だったかもしれません。勝ち時計を見ても、1分24秒台はかつてなくかかっていますので、後方勢にはまったくいいところなしで終わってしまいました(ねらいのアルファマムは8着、タガノビューティーに至っては13着です)。ですから、GⅠフェブラリーSの前哨戦とはいえ、例年のようにこの結果がそのまま本番に結びつくと見るのは、ちょっと早計かも知れません。まあ、アルファマムは距離適性にやや疑問があるので、次は出てこないかも知れませんが、たとえばベルダーイメルとか、上がり脚の速い後方待機勢が本番でアッと言わせるシーンを考えておいた方がいい気がしてきました。また「的外れ」や「戯れ言」にならないことを祈りますが……。

 さて、今日は2月の東京恒例のマイル戦、東京新聞杯を検討してみます。去年は2着のナミュールが秋のマイルCSを制しましたが、今年もGⅠに手が届くような好メンバーがそろいました。

東京新聞杯【2024年2月4日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

東京新聞杯の過去10年データ、好走馬一覧(2024年2月4日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 では、過去10年の3着以内馬の傾向を見ていきましょう。

 

1)前走(ステップ)※( )内は今回該当する馬、〇数字は人気順です

 京都金杯     6 (トゥードジボン①3着 アヴェラーレ⑥4着 フリームファクシ⑤5着

                ダノンタッチダウン⑩8着 ドルチェモア⑯18着

 〇エリザベス女王杯 5 (※該当なし 

 〇マイルCS    3 (ジャスティンカフェ⑦3着

 〇阪神C      3 ※該当なし

 〇ニューイヤーS  2 (リューベック②8着 カルリーノ⑮10着

 〇キャピタルS   2 (アスクコンナモンダ④3着

 〇元町S      2 (※該当なし

  ちなみに、前走との間隔で一番多いのは中3週と中11週です。今回のメンバーで該当するのは、中3週がトゥードジボンアヴェラーレなどの正月の金杯組、中11週はいませんが、10週ならばマイルCSのジャスティンカフェが該当します。

 

2)性齢 ※頭数は延べ数

 4歳 13頭   〇5歳 10頭   〇6歳 6頭   〇7歳 1頭   

/◇牝馬 10頭   ◇騸馬 0頭

 4・5歳中心で、しかも牝馬が強いレースです。今年はGⅠで2着の実績のある4歳牝馬が3頭参戦し、5・6歳にも重賞実績のある牝馬がいますので、今年も牝馬が躍動するレースになりそうです。

 

3)血統

 去年はハービンジャー産駒が2頭馬券に絡みましたが、やや例外的で、全体的にはディープインパクトやハーツクライなどサンデー系の馬が走る傾向です。流行廃りがあるので難解ですが、ここではかつて東京の芝中距離と抜群の相性だったトニービンの血脈(ルーラーシップやドゥラメンテなど)をたどっておこうと思います。

 ・アヴェラーレ:父ドゥラメンテ(母曾祖父にトニービン)/母父はノーザンダンサー系

 ・サウンドビバーチェドゥラメンテ(母曾祖父にトニービン)/母父はノーザンダンサー曾孫

 ・ドルチェモアルーラーシップ(母祖父にトニービン)/母父ディープインパクト

 ・フリームファクシルーラーシップ(母祖父にトニービン)/母父スペシャルウィーク

 ・マスクトディーヴァルーラーシップ(母祖父にトニービン)/母父ディープインパクト

 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。

データ分析:東京新聞杯 今週の注目レース JRA

  ①GⅠからの臨戦 or op昇級初戦の馬に注目 

  ②前走大敗でも軽視禁物

  ③牝馬が活躍

  ④前年以降のマイル実績必要

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を挙げておきます。

 ・カルロヴェローチェ   2・1・0・2

 ・ダノンタッチダウン   1・2・0・4

 ・マスクトディーヴァ   3・1・0・1

  

6)結 論   

 実績的に無難なのは、マイルCS3着のジャスティンカフェと秋華賞2着のマスクトディーヴァの2頭でしょう。牝馬が活躍する傾向からは後者の方が一歩リードというところでしょうか。ただし、マイルは初めてなので、その点、懸念がないこともありません。前走大敗でも軽視禁物というJRAのデータに着目すれば、サウンドビバーチェはおもしろい存在です。牝馬限定とはいえ、GⅡでマイル勝ち、GⅠヴィクトリアMは5着ですので、前走の大敗で人気が下がるようなら、これはねらい目です。あとは、前年の覇者ウインカーネアリアンが7歳の今年も走るかどうか。リピーターの目につくレースですので可能性はあるとは思いますが。その他では、京都金杯3着の勢い続くトゥードジボン、4歳牝馬のウンブライルコナコーストの両GⅠ2着馬あたりでしょうか。二桁人気の馬が突っ込んでくるような波乱にはならないと見ていますが、どうなるでしょうか。

 明日は京都のきさらぎ賞を検討をしてみようと思います。まだGⅠは先ですが、月が替わってクラシックの足音が近づいてくる感じです。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も無事でありますように。

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