God is in the details

飛行機模型にまつわるあれこれ

最近の買い物

2009-02-23 18:58:31 | Weblog
訳あってちょっとボークスに興味がわき、ふらりとショールームに立ち寄った際に買った物。



セラミック製のカンナ(セラカンナ)。ネットで好意的な評価がされていたこともあったが、店頭のデモ品を試してみたら確かによく削れるので、3千円弱と少々値段がはったが購入に踏み切った。普段はMicro Markから買ったSeam Scraperを使用しているが、セラカンナの方が切れ味は上回っているように感じる。重さがずっと軽いのも使いやすい。その反面、セラミックというもろい素材の制限故に刃先が太めなので、細かいところには刃が入らない。両者を場所によって使い分けることになるかな。



次は100円ショップの商品。左はネールアート用の使い捨て細筆。細かい部分に溶きパテを盛る場合などに便利。使い捨てといいつつ、貧乏性なので洗って再利用してしまう。右はブラシ付きの瞬間接着剤。



最近パーツの固定に結束バンドを使い出したが、通常は輪の径を縮める方向にしか使えず、締めた後でゆるめることはできないが、左の写真のものはロックをはずせるようになっている。

右写真は、引越しグッズ特集コーナーにおかれていた、家具用仮止めテープ。適当な伸縮性もあり、糊も残らないので接着したパーツの保持に使ってみている。



次は、送料無料キャンペーン中のJBookから購入したFukuyaのスピットファイア用20mm機銃パーツ。挽き物で基部にはちゃんとテーパーがついている。右は円高差益還元一人祭り中の海外通販で入手した、Obscurecco社のP-47用ホイール。控えめな自重接地状態で、キットで消えかけているトレッドはくっきりはいっている。ホイールハブがないので最初とまどったが、キットのパーツを使用するようになっているようだ。確かにその方が塗装の便を考えるとbetterかも。

あと、小池繁夫の新画集もしっかりゲット。結局今年は機種のセレクションがいま一つで富士重工のカレンダーは買わなかったが、こうしていずれ画集に収録されるのであれば問題ない。それにしても来月のクレジット請求が怖い・・・

HAMP

2009-02-15 21:52:40 | Weblog
ここのところ家人が帝国海軍にハマっていて軍人の評伝など読んでいるので、コラボ企画ということで零戦を作った。スケール・アヴィエーションの前号で特集されて再評価の気運がある?32型をハセガワ1/48キットで。ちなみに、1/72で作るつもりはさらさらないので、付録のファインモールドキットはとっくに処分済み(^^;

2番目のきっかけは手持ちの画集にある小池繁夫さんの絵。画集前半部では戦前の複葉機や民間機など自分に興味のない機体が続くのだが、この零戦32型が現れたところでハッとするのだ。零戦はとりわけ好きな機体ではない、どころか面白みのない機体だと思っているが、このページをめくる度に興奮を覚える。



3番目のきっかけが、Moskitの零戦「32型用」の金属製排気管があったから。妙なことにこの製品、21型や22型に使って悪いはずはないと思うのだが、わざわざHAMP用と銘打ってある。(実は、以前この製品をワイルドキャットか何かに流用したこともある。)肉薄で実感満点で塗装いらずだが、組み込みに加工が必要で、カウルの該当部に穴を開けた。

右写真。カウル前面の空気取り入れ口や機銃孔などの凹部は、後でエアブラシするときに奥まで塗料が届きにくいので、あらかじめつや消し黒を筆塗りしておけば、自然にグラデーションがついて奥行き感が出る。いつもやり忘れて本塗装に入ってから気がつくのだが、今回は珍しくできた。



日の丸も塗装で仕上げる。胴体は白縁つきなので、マスキングテープから日の丸の大きさの円(A)と白縁用リング(B)をサークルカッターで切り出す。別途、AとBの中間の径の円(C)を切り出し、AとBが分離しないように上から重ねて貼って、まるごとカッティングマットからはがして白塗装を済ませた機体表面に移す。その後、CとAをはがせば、写真右のように白縁部をマスクするリングのみがゆがみなく残る。この状態で日の丸の赤を吹いて乾燥させてからCを貼ってマスクし、機体の全体塗装にうつる。

カウリング色の紺黒を吹くときに、ついでに同色でパネルラインをプリシェイディングし、日の丸の周囲の赤も押さえておく。

ライトグレー、暗緑色はともにガイアカラーの特色。一説によるとこの塗料は1/144用らしく明るめに調色されているが、ライトグレー(灰緑色)はさすがに暗すぎたので白を混ぜた。今回、日の丸の赤や主翼前縁の黄橙色もガイアカラーを使ったが、クレオスなどに比べて塗膜が平滑に美しく仕上がるようだ。

マーキングはイケメン撃墜王の谷水上飛曹機(昔、田宮の52丙型で作ったことがある)にした。胴体横に戦歴が記されているのが珍しい。キット箱絵から読み取ると、

昭和拾九年八月三十一日
高雄上空於航空戦参加
九月三日
同右参加 B二四弐機撃墜

と書かれているようだ。



座席はUltracastのレジン製品。軽め穴も最初からあいているし、シートベルトもモールドされている。

途中祝日や風邪による自宅療養があったとはいえ、1週間前の日曜に作り始めたのにもう完成してしまった。トムキャットに比べると、レシプロ単発機が楽に思えて仕方がない。完成品を家人に見せて「これなんだか分かる?誰でも知っている飛行機だけど?」ときいてみたら、「紫電改?」との答えが返ってきた(~_~;


トムキャット完成

2009-02-01 21:43:15 | Weblog


どうにかこうにか完成。自分にとってトムキャットといえば、デビュー当初70年代のVF-1か-2(もちろんハイビジ)。

まずはデカール。キット付属のものだが、古いせいで試しに国籍マークを水に浸してみたら割れてしまったので、全体にマイクロスケールのデカールフィルムをスプレー。これにより、全てのデカールがくっついてしまうので、以後トリミングは必須に。クレオスのマークセッターをモデル表面に塗っておき、貼ったデカールの上からさらにマイクロセットを塗ることにより、ばっちりモールドへなじんだ。白/ライトグレーなので隠ぺい力の低さはさほど問題にならない。



排気ノズルはAiresのレジンパーツで、左右それぞれオープンとクローズ状態。またしてもエッチングのアフターバーナー?のリングを入れ忘れてファンブレードを接着してしまったので、やむなくリングの外周部を切り落として後ろから挿入した。



アレスティングフックを受けるパーツは、基部をばっさり切り落としておかないとフックの角度がへんてこりんになってしまう。フック自体は後付けできるようにしておき、塗装後に長めに切ったプラ棒の軸を通して接着してから、軸の余分な部分を切り落として整形。プラ棒自体白いので、切断部をあえて白でリタッチ塗装したりはせず。



イジェクションシートのフェイスカーテンハンドルの虎縞は、黄色を塗装した上に細切りにしたメタルックの黒いストライプを巻きつけた。昔32でこの方法を用いたが、48ではちょっとしんどかった。ストライプの幅が一定になるのはいいのだが。

やはり48の(特にジェット機の)ボリューム感はいい。