God is in the details

飛行機模型にまつわるあれこれ

Silver Eagles

2009-11-03 09:03:24 | Weblog
久々にハセガワの72ファントムを製作。パーツ分割が細かかったり、金型も痛んでいたりであんまり作っていて元気の出るキットではないが、あらゆるスケールを通じてもっともミスが目立たないキットであるという理由で、72とはいえ決別できないでいる。(たとえば田宮の32キットの方が、多少のミスはあってもキットとしての魅力は上かもしれない。)今回は、中古ショップで1000円の特価で買ったキット(もっとも同梱のデカールがヤフオクで1000円で売れたので、キット代は無料)に、モデルアート別冊の「トムキャットカラー」付属のデカールを用いてVMFA-115, Silver Eaglesで仕上げた。ただし、デカール指定そのままではなく、レドームが白の時期にしている。



胴体左右下部の合わせ目が若干上に反っているため、結果的に胴体幅が若干狭めになってしまう。これを補償するため、接着面に0.3mm厚程度のプラ板を挟んだ。Airesのレジン製ノズルを組み込むため、5mm程後部も切り欠いた。主翼下面と機首下部も先にツライチになるようダイモテープで押さえながら接着。主翼の方が胴体より広めになってしまうので、外側から押さえつけるようにクランプした。



今回はいつもとやり方を変えて、前後席キャノピー間の固定部を先に胴体に接着し、隙間段差を埋めてから改めて境界にスジボリを入れた。機首両脇下部のラムエアインテークも同様に仕上げている。背中のスジボリは、国内出版物に掲載されている図面とは異なっているので、図面の方が正しい保証はないがその通りに修正し、省略されている背面ライト用の取り付け穴も追加した。

スジボリを埋めるのに使ったのはスジボリ堂の光硬化パテ。紫外線ライトで数秒で固まり、ヒケもほとんどないすぐれもの。同様のパテは田宮からも出ているが、こちらの方がプラへの食いつきがよく、ペーパーがけをしてもぽろっととれたりしない。硬度も、ポリパテよりは硬いものの混ぜる手間や悪臭もないので、面をならす用途では、ほぼポリパテにとってかわってしまった。



主脚柱には、ロッドを0.3mmの金属線で追加。確かフジミの72キットには、オーバースケールではあるものの再現されていたように思う。サイドワインダーのランチャーは、基部の出っ張りを切り落とし、全体がパイロンに対して深くはまるように修正した。レール面は黒のストライプデカール。主翼下面の国籍マークだが、実機写真では、折りたたまれた主翼端の裏側部分にあってしかるべき国籍マークがない。内側下面部にはうっすらと国籍マークが見えるような気がするので、翼端部のみ交換した等の事情でこうなったのかもしれない。

射出座席はTrue Detailsのレジン製品。後席の床にはいつもどおり0.5mmのプラ板を敷いたが、さらに後席座席のみ基部に0.5mmプラ板を貼り増して、高さをかさ上げした。インパネなどは塗装済みエッチングパーツ。写真では取り付け前だが、AOAプローブには、虫ピンではなくHobby Decalの金属製品を使用した。

久々に、メインサイト(まだあった!?)のトップ画像も更新。Vapor trailsさんには及びませんが・・・