カボチャの部屋

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日本政府の問題は債務残高ではなく、名目GDPが増えないこと。

2012年10月31日 | 経済
日本の問題は債務残高ではなく、名目GDPが増えないこと。
少し古いデータだけど
http://blog.livedoor.jp/surnivers/archives/52834671.html

日本の債務残高は、他の先進国と比較して突出している訳ではないにも関わらず


日本の名目GDPのみが上昇していないため


債務残高対GDP比が突出して増加していることがわかると思う。


名目GDPを成長させることによって債務残高のGDP比を小さくしていくのが世界標準。
無駄を削るというのはもちろんやるといいですが(なにせ無駄なんですからw)、政府の支出もまたGDPの一部であることを考えなければならない。
GDPを増やすには基本的に民間の設備投資を増やすか、個人消費を増やすか、政府支出を増やすしかないだろう。
デフレ期には民間の設備投資、個人消費が伸び悩むため、政府支出を増やす他ないのではないか。
その使い方としては、企業の設備投資を促すように、あるいは雇用が創出されるように使うべきだろう。

個人金融資産と出生率

2012年10月30日 | 政治
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2009/01/post_4462.html


によると、2007年度の年代別個人金融資産残高(比率)は、60代以上で60%、50代以上では81%に達する。
若年層の消費が活性化しないのも、結婚が進まないのも、資産が高齢者に偏ってしまっていることが一因に挙げられる。
別に高齢者たたきをしたいわけじゃないんだけどね。
けれどもこの状態のまま出生率を増やしたいなら、高齢での出産を奨励するか、若い女性にお金のある中年男性との結婚を勧める他ないんじゃないかな。
若き男性、および彼らと結婚したい若き女性には残念なことに。。。

エコカー減税と名目GDP

2012年10月30日 | 経済
日本の財政の問題は、社会保障費が増大しつつあるにも関わらず、デフレによって税収が増えないことである。

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/174-zouzeiron
これの図1のグラフによると日本の名目GDPと税収はおおよそ比例している。


現在の状態で増税を強行した場合、名目GDPはさらに落ち込み、さらなる増税を繰り返す可能性が少なくない。
まずはデフレを脱却することが先決である。
エコカー減税は子供手当よりもGDPを押し上げる効果が高いと言えるだろう。
なぜならば、子供手当はそのまま銀行に預金されてしまうリスクがあり、そうなった場合にはGDPを押し上げることができないからだ。
一方エコカー減税の場合にはその財源が使われるときには必ず消費と連動する。
下請けなど裾野が広い産業であり、分配率が高い。
自動車は単価が高く、また旅行やメンテナンスなどの需要も生みやすい。
したがって、子供手当よりも、デフレ対策として優れた政策であるだろう。

日本とギリシャの違い

2012年10月30日 | 経済
日本の国債の保有の割合。
http://on-linetrpgsite.sakura.ne.jp/cat5/post_6.html

これによると、発行額の約94.8%が国内で消費されている。
それ以外の分についても円建てだから、ギリシャのようにデフォルトを起こすのは相当難しいだろう。
というのも、同グラフには中央銀行が9%含まれているように、日銀が国債を買い取れるから。
日銀は日本政府の子会社であり、日銀に金利を払っても連結決算で戻ってきてしまう。
償還義務もなくなるので、この部分は実質的に借金から除外して考えられる。
したがって、買いオペによって、民間の国債部分を日銀に移動させる、あるいは日銀が直接引き受けるなど、デフォルトを回避することが出来る。
それによって、インフレに傾くことはあるだろうが、政治家がある日本当におかしくなりだして、「デフレを脱却するくらいなら、デフォルトした方がましだ!」とでも考えない限り、デフォルトは起こせないだろう。
自分は自国通貨建ての国債でデフォルトした国を聞いたことがないのだが、どこかあるだろうか。
ちなみに、ギリシャはユーロ建てで借りており、通貨の発行権がない。
外貨建てまたは共通通貨建ての国債で、外貨を稼げない経済状態だとデフォルトリスクが高いと思われる。

享保の改革

2012年10月30日 | 歴史
徳川吉宗の享保の改革について。
教科書だと、幕府の緊縮財政のによって財政の健全化が達成できた、って書かれていることが多い。
けれど、実際には享保の改革によってデフレが深刻化し、農民は増税に苦しんだ。享保の大飢饉の影響もあり、農民一揆が頻発、さらには武士階級までもが米価下落で大ダメージを受け、社会に不穏な空気が広がったようだ。
デフレを脱却したのは、その後の元文の改鋳を行ったあとである。
元文の改鋳とは、要するに新通貨切り替えである。
新旧貨幣(要は小判)の切り替えの際に、「旧小判1両=新小判1.65両」になるように「増歩」を行った。それにより、人々は旧小判1両を交換所に持っていくだけで、65%の収益を上げることができた。
そのため、新小判への切り替えは一気に進み、国内の通貨供給量が増大した結果、日本は長期間継続したデフレから脱却。米価も無事に回復し、武士階級の不満も収まり、社会は安定に向かいましたとさ。めでたしめでたし。。。
南京大虐殺や従軍慰安婦など、歴史的に疑わしい史実もあるわけで、教科書をすべて統一させるっていうのはどうなんだろうな。
テストには便利なんだろうけど。

管理コスト

2012年10月30日 | 経済
一般的な話をすると、性悪説的な管理は金がかかるんだな。
防犯カメラを整備し、警備員を雇い、万引き防止用のゲートを設置し、・・・ってやっていくとコストがかかる。
だから、コストとの兼ね合いが大事だな。

EU通貨危機

2012年10月30日 | 経済
EUの通貨危機は、かなり長く引きずりそうだな。
アメリカのリーマンショックは、アメリカ政府がFRBにドルを刷らせて対応したりしたけれど、ECBが同様のことをするのは難しいんだな。
ドイツは歴史的にもインフレアレルギーがあるし、財政出動に賛同する気がない。
ギリシャはユーロから離脱するべきだったと思うけど、国民はそれをのぞんでいないみたいだね。
ユーロをやめさせる法が整備されていないから、やめさせるのも難しいんだな。
スペイン、ギリシャは失業率が20%超え、若年層に至っては50%を超えていたりするから、景気の悪化を覚悟して増税しても、失業者が増大し、税収の源泉となるGDPが減少してしまって、税収は増えそうにない。
ユーロ危機解消への見通しは暗い。

EUは設計にだいぶ問題があったな。
同じようなやり方でアジア連合をつくったりするとどうなるかのいい例になるな。

EUがとるべき選択肢は
ECBが通貨を大量に発行して財政出動を行うこと
債務不履行が確実な国はすみやかにEUから脱退すること
のどちらかだと思う。
どっちも実現が困難だけれど。

研究は一日して成らず

2012年10月30日 | 政治
日本はIMFへもODAへも多額の資金を拠出している。
ODAは、日本のお金でやった場合、日本の企業がそれにあたるのが普通だから、だした金額の一部は日本に戻ってくるんだな。
IMFは、ヤクザみたいな取り立てをするな。
内政干渉も甚だしいw
研究機関、教育機関への改革は、失敗に陥った部分が多いと思う。
基本的に何が行われたかというと、成果主義、市場原理主義が導入されたんだな。
そうなると、かろうじて成を出したと言われる論文が乱立して、根底をゆるがすような、世紀の論文や研究機関が減少した。
こういうのは、成果を出すまでによっぽど長い時間を要するし、研究している時点では何の役に立つのかわからなくなるからね。
研究とか教育は、数値ベースで評価しづらいし、したらその評価に忠実な研究者とか教育者が生まれるだけで、あまりいい成果が生まれなかった。
研究分野の発展を望むなら、その人間の情熱を信用して、お金をぽんと渡して後は関知しない、というような、牧歌的な研究環境が必要だと思う。
無能だったり、研究費にぶら下がるだけの研究者も抱えるだろうけど、性悪説的に研究者を監査しあう仕組みを作ろうとすると、とかく労力とコストがやたらとかかるんだな。

デフレ時の増税は減収になりうる

2012年10月27日 | 経済
橋本政権のときに増税をした結果、消費税は増えたけど所得税、法人税が激減して4兆円の減収になったんだな。
デフレ時に増税したら減収になりうる例だな。

データ出せ、っていわれたら、めんどくさいんだけどねw
増税についての失敗を示すものを。
増税を決断した橋本首相ご本人が後年語ったこと。
三橋さんのブログより引用。(ttp://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10779125616.html)
  -----引用
デフレ対策を怠った橋本首相自身、後に、「私は1997年から98年にかけて緊縮財政をやり、国民に迷惑をかけた。私の友人も自殺した。本当に申し訳なかった。国民に深くお詫びしたい」と語っている。
  ※週刊ポスト2011年2月4日号
  -----引用おわり

さらに別の日の記事から麻生総理の発言を引用。
ttp://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10984910472.html
  -----引用
なぜ僕が国債にこだわるかと言うと、増税は間違いなく人々の気持ちを冷やしますから。97年の橋本内閣、3%から5%に消費税を上げて、増税、社会保障を含めて9兆円上がるはずだったんだから。全然、上がりませんでした。増えたのは消費税、だけ。あとは軒並み減った。あれが、あの時の歴史ですよ。学んでもらわなきゃいかん。
  -----引用おわり