トルコ原発受注へ:国内ジリ貧 輸出頼み
http://mainichi.jp/select/news/20130504k0000e020133000c.html
『 トルコの原発建設計画で、三菱重工業などの企業連合が優先交渉権を獲得した。今回の安倍晋三首相の中東歴訪では、アラブ首長国連邦(UAE)との原子力協定署名にこぎつけたほか、サウジアラビアとも同協定の交渉に入る方針を確認。福島第1原発事故後に停滞していた原発輸出に弾みがつく可能性があるが、国内では原発の安全性に対する不信感がなお強く、輸出拡大には国内外に説明を尽くす必要がある。【大久保渉、松倉佑輔】
トルコの原発計画は、黒海沿岸のシノップに4基を新設するもので、総事業費約220億ドル(約2.2兆円)、2020年代前半の稼働を目指す。トルコは23年までに3カ所で原発建設を計画しており、1カ所目はロシア企業が受注。シノップの受注を巡っては、日中韓とカナダが争っていた。首脳会談で優先交渉権を獲得したことで、政府内には「ほぼ受注は内定した」との安堵(あんど)感が広がった。
安倍政権が原発輸出を後押しするのは、原発ビジネスで経済を活性化するとともに、資源の安定調達につなげたいと考えるからだ。
新興国では人口増加と経済成長で電力需要が急増。中東諸国は原油輸出を外貨獲得の基幹に位置づけ、国内の電力は原発や再生可能エネルギーなどの普及でまかなう方針だ。
一方の日本は、原発輸出を成長戦略の柱に据えている。原発は1基数千億円の巨大ビジネス。民主党政権も成長戦略に掲げ官民一体の売り込みを進め、10年にはベトナムでの受注に成功した。しかし、11年3月の福島原発事故を境に脱原発にかじを切り、国による売り込みはストップ。原発プラントメーカーは自力での受注獲得に動いたが、日立製作所が11年に優先交渉権を得たリトアニアでは国民投票で建設計画への反対が6割を超え、東芝が13年に優先交渉権を得たフィンランドも計画変更の可能性が残る。
こうした中での首相の中東歴訪は、安倍政権が「原発ゼロ」路線を修正したことを内外にアピールし、原発輸出の推進力を復活させた。首相は3日の記者会見で「日本の最高水準の技術に強い関心が寄せられた」と述べ、日本の原発技術の安全性を強調した。
新興国を中心にエネルギー需要が増える中、政府には、原発の新増設で原油や天然ガスの消費拡大を抑え、輸入燃料費の上昇に歯止めをかけたいという思惑もある。』
トルコは確かユーロに入ってなかったんじゃなかったかな。
ユーロは経済面においていろいろ問題を抱えているけれど、安全保障という面で参加を望む国は多かった。
ギリシャもその一つ。
ギリシャはトルコと仲が悪くて、ずっと小競り合いをしているような状態だったのよね。
で、トルコに対して安全保障面で優位に立ちたいという思いもあって、ユーロに参加。
まあ、その結果、為替での強みが消えるから、ユーロには入れなかったトルコに観光客がながれたりしたわけだけどw
ちなみに、トルコがユーロには入れなかったのはギリシャのせいらしい。
ユーロ参加国にはそれぞれに拒否権があって、ギリシャはかたくなにトルコのユーロ参加を拒んでいるとw
で、これらの情報がどうこのニュースにつながってくるかというと、トルコは安全保障の安定化、エネルギーの安定した供給を必要としていて、それに日本の原発がうってつけだったということですな。
http://mainichi.jp/select/news/20130504k0000e020133000c.html
『 トルコの原発建設計画で、三菱重工業などの企業連合が優先交渉権を獲得した。今回の安倍晋三首相の中東歴訪では、アラブ首長国連邦(UAE)との原子力協定署名にこぎつけたほか、サウジアラビアとも同協定の交渉に入る方針を確認。福島第1原発事故後に停滞していた原発輸出に弾みがつく可能性があるが、国内では原発の安全性に対する不信感がなお強く、輸出拡大には国内外に説明を尽くす必要がある。【大久保渉、松倉佑輔】
トルコの原発計画は、黒海沿岸のシノップに4基を新設するもので、総事業費約220億ドル(約2.2兆円)、2020年代前半の稼働を目指す。トルコは23年までに3カ所で原発建設を計画しており、1カ所目はロシア企業が受注。シノップの受注を巡っては、日中韓とカナダが争っていた。首脳会談で優先交渉権を獲得したことで、政府内には「ほぼ受注は内定した」との安堵(あんど)感が広がった。
安倍政権が原発輸出を後押しするのは、原発ビジネスで経済を活性化するとともに、資源の安定調達につなげたいと考えるからだ。
新興国では人口増加と経済成長で電力需要が急増。中東諸国は原油輸出を外貨獲得の基幹に位置づけ、国内の電力は原発や再生可能エネルギーなどの普及でまかなう方針だ。
一方の日本は、原発輸出を成長戦略の柱に据えている。原発は1基数千億円の巨大ビジネス。民主党政権も成長戦略に掲げ官民一体の売り込みを進め、10年にはベトナムでの受注に成功した。しかし、11年3月の福島原発事故を境に脱原発にかじを切り、国による売り込みはストップ。原発プラントメーカーは自力での受注獲得に動いたが、日立製作所が11年に優先交渉権を得たリトアニアでは国民投票で建設計画への反対が6割を超え、東芝が13年に優先交渉権を得たフィンランドも計画変更の可能性が残る。
こうした中での首相の中東歴訪は、安倍政権が「原発ゼロ」路線を修正したことを内外にアピールし、原発輸出の推進力を復活させた。首相は3日の記者会見で「日本の最高水準の技術に強い関心が寄せられた」と述べ、日本の原発技術の安全性を強調した。
新興国を中心にエネルギー需要が増える中、政府には、原発の新増設で原油や天然ガスの消費拡大を抑え、輸入燃料費の上昇に歯止めをかけたいという思惑もある。』
トルコは確かユーロに入ってなかったんじゃなかったかな。
ユーロは経済面においていろいろ問題を抱えているけれど、安全保障という面で参加を望む国は多かった。
ギリシャもその一つ。
ギリシャはトルコと仲が悪くて、ずっと小競り合いをしているような状態だったのよね。
で、トルコに対して安全保障面で優位に立ちたいという思いもあって、ユーロに参加。
まあ、その結果、為替での強みが消えるから、ユーロには入れなかったトルコに観光客がながれたりしたわけだけどw
ちなみに、トルコがユーロには入れなかったのはギリシャのせいらしい。
ユーロ参加国にはそれぞれに拒否権があって、ギリシャはかたくなにトルコのユーロ参加を拒んでいるとw
で、これらの情報がどうこのニュースにつながってくるかというと、トルコは安全保障の安定化、エネルギーの安定した供給を必要としていて、それに日本の原発がうってつけだったということですな。