カボチャの部屋

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消費税増税の判断

2013年09月25日 | 経済
10月頭の消費税増税の判断が、安倍政権が長期政権を築くための最後の正念場だな。
ここまで来るまでにどれだけ障害があったんだって感じだけれど。
消費税増税を実行すれば、景気の悪化は避けられない。
それによる景気の悪化を補正予算でなんとかするって意見もあるけれど(これ自体が矛盾しているんだけどね。)、これはうまくいかないと思うなぁ。。。
たとえば、消費税増税によって増えた増収分を(これも増えない可能性が高いと考えているけれど。)すべて政府が支出したとする。
差引0で景気の悪化はなくなるかといえばそんなことはないと思うんだよな。
なぜかというと、予算はその年限りだけれど、消費税増税は毎年かかってくるものだからね。
たとえば、建設産業において、補正予算のおかげでその年の売上が増えたとしても、これから仕事が増えていくという見込みがなければ、その企業は新しい設備を導入せず、すでに古びた設備を使い伸ばすことになる目算が高い。
人員についても、新しい人を雇うことをせず、売上の悪化に備えて現状の人数でなんとかやりくりする。
それだと結局民間の投資が喚起されないし、それが消費にまで下りてくることもない。そうなればその結果は税収にも悪影響を及ぼす。
憲法改正、戦後レジームの脱却を果たしたいなら、日本国民全体を巻き添えにした増税の人柱になんかなってたら駄目ですなぁ。。。

教育について

2013年09月21日 | 社会
道徳の教科化:どう進める--下村博文・文科相インタビュー
http://mainichi.jp/feature/news/20130422ddm013100029000c.html

いじめについていえば、道徳教育によっていじめを防げるかといえば、それはちょっと違うんじゃないかなぁ、と思う。
なぜかっていうと、いじめをしている人間は、その行為が悪であることを知っていると思うんだよね。
いじめは悪だなんて初耳だ、という人がいるかもしれないけれど、小学生であってもほとんどすべての子供はいじめが悪だということを知っているんじゃないかと思う。
だから、道徳教育によって防げるとするのは違うんじゃないかと思うのよね。
問題は、いじめを悪だと認識しつつなぜそれが蔓延してしまうのか、ってこと。
小学生の時に習った道徳の授業は、対して活かされていない気がするんだよなぁ・・・・・・。
まあ人によりけりなんだろうけど。

消費増税と税収&日本の負債残高

2013年09月11日 | 経済
単純に増税すれば、税収もその分だけ増えるって考えたら間違い。

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デフレ対策を怠った橋本首相自身、後に、「私は1997年から98年にかけて緊縮財政をやり、国民に迷惑をかけた。私の友人も自殺した。本当に申し訳なかった。国民に深くお詫びしたい」と語っている。  ※週刊ポスト2011年2月4日号
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麻生元総理の発言(麻生太郎の政経セミナー)を引用。
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なぜ僕が国債にこだわるかと言うと、増税は間違いなく人々の気持ちを冷やしますから。97年の橋本内閣、3%から5%に消費税を上げて、増税、社会保障を含めて9兆円上がるはずだったんだから。全然、上がりませんでした。増えたのは消費税、だけ。あとは軒並み減った。あれが、あの時の歴史ですよ。学んでもらわなきゃいかん。
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よく問題にされるのは債務残高のGDP比率が日本は突出しているということなんだけれど、これは日本が債務を各国に比べて急速に拡大させているわけじゃなくて、分母のGDPの方が日本だけひたすら横ばいだからなのよね。雑にいうと、税収=GDP*税率なんだけれど、97年の消費増税のときにはGDPの方が萎んじゃって、トータルでは減少してしまった。画像は順に①先進国の債務残高の推移②先進国の名目GDPの推移③先進国の債務残高のGDP比。どれも赤が日本ね。日本の債務残高が急激に増えてるわけじゃなく、日本のGDPが横ばいなのがわかると思う。




たまに「国の借金が増えていいのか?」っていう人がいるけど、どこの国にしても自国通貨建ての政府の債務を必死になって返してはいないのよね。何をやっているかというと、GDPを拡大させることで税収を増やし、かつ政府債務残高/GDPの分母を増やすことで、政府債務残高/GDPを縮小させているわけだね。政府が増収になって、結果的に政府債務残高が減少に転ずるのはよくあることだけれど、政府債務残高を減少させるためにGDPを犠牲にするのはいい手法とは言えないし、とくにデフレ期にそれをやって成功している国はないんじゃないかな。

オリンピック東京開催決定

2013年09月08日 | 時事ニュース
東京五輪決定! 「聖地」国立競技場を改築、五輪スタジアムに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130908-00000587-san-spo

アジアに初めて聖火がともった1964年東京五輪から半世紀以上。2020年東京五輪の開催計画は、中央区晴海に建設される選手村から半径8キロ圏内に85%の競技会場を配置するコンパクトさが持ち味だ。会期は7月24日から8月9日まで。東日本大震災からの「復興五輪」を掲げ、聖火リレーは被災地を縦断し、宮城県ではサッカーの1次リーグを実施する。マラソンコースは国立競技場を発着し、都心の観光名所を巡って浅草で折り返すルートが計画されている。

 「五輪スタジアム」に予定されるのは、日本スポーツの「聖地」と呼ばれる国立競技場。1964年東京五輪のメーン会場だった「遺産」を継承し、全面改築で現在の約5万4千人から開閉式屋根を備えた8万人収容の全天候型に生まれ変わる。招致委員会の竹田恒和理事長は「過去と未来をつなぐ五輪のシンボル」と位置付けた。

 流線形の斬新な外観で、スポーツの躍動感を打ち出した。開閉会式の舞台となり、陸上のトラックは9レーンを設置。観客席はサッカーやラグビーを実施する際はピッチ近くまでせり出す可動式となる。

 その他の会場は1964年東京五輪で使われた既存施設が集まる「ヘリテッジ(遺産)ゾーン」と、臨海部の「東京ベイゾーン」の2群に分かれる。臨海部には夢の島地区の「五輪水泳センター」をはじめ新会場の建設が数多く予定されている。2万人収容の同センターは競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングの舞台となる。

 バドミントンとバスケットボールの会場となる「夢の島ユースプラザ」も同地区に新設。「夢の島公園」ではアーチェリーを実施する計画だ。

 観光スポットのお台場に近い有明地区には、バレーボール会場となる1万5千人収容の「有明アリーナ」が誕生する。既存の「有明テニスの森公園」は改修工事で対応予定だ。

 カヌー・スプリントとボートを行う「海の森水上競技場」と、セーリング会場の「若洲五輪マリーナ」も新設され、新名所になった東京ゲートブリッジで結ばれる。

 約20会場が置かれる臨海部は建設ラッシュとなるが、東京都の担当者は「大規模なアリーナができれば20年以降も大会を誘致できる。都内に施設がなかった水上競技には普及の基盤になる」と、大会後の「五輪効果」を指摘した。葛西臨海公園に設置されるカヌー・スラローム会場は野鳥の生息地域と重なっており、自然環境保護との両立が求められる。

 また、東日本大震災の被災地も、熱戦の舞台となる。宮城県利府町の宮城スタジアムでサッカーの試合が計画されており、1次リーグの男子6試合、女子3試合が見込まれる。

 聖火リレーも、東北地方を縦断する計画がある。コースの詳細は未定だが、被害の大きかった地域から国内外にメッセージを発信する意味からも、できるだけ「沿岸部」をコースに組み込む方針だ。

 国内の五輪代表選考会や各国が出場枠を争う五輪予選も、積極的に東北に誘致するという。宮城県気仙沼市出身で、国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンテーションで招致成功に貢献したパラリンピック陸上女子走り幅跳びの佐藤真海は「東北の子供たちにもぜひ(大会を)生で見て、触れてほしい。同じ感動を共有したい」と7年後の大舞台を心待ちにしている。

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オリンピックに政治的効用を求めるべきじゃない、っていうのはあるけれど、政治屋さんが政治的効用という観点から書くのは仕方がないところがある。
読者にしても、政治的効果はどうなんだろうと思って読みに来るわけだしね。
マドリードと言えばスペインか。
スペインは失業率が26%、若年層ともなると50%越えというギリシャにも劣らない状況だからはじかれちゃったのかな。
たぶんこの数字、大恐慌期のアメリカを超えている気がするけどw

大阪とかも立候補していたはずなんだけれど、やっぱり大阪と東京とあったら、東京に食われてしまうのかねぇ。。。
しかしなぜこの三択になってしまったのか。
ネットに流れている風説によると(信じたらいかんなw)イスタンブールはシリアに近いから・・・、って声があったけれど実際はどうなんだろう。

沖縄基地

2013年09月05日 | 国防
倉山満さんの『嘘だらけの日米近現代史』の166ページに沖縄についての記述がある。
抜粋すると、
「 鳩山由紀夫首相は「米軍は沖縄から出て行け」「最低でも県外」と公約し、本当にアメリカにこれを突きつけました。おそらく退陣直前まで自分が言っている意味をわかっていなかったのでしょう。
 地球儀を取り出し、アリューシャン諸島~日本列島~沖縄~台湾~フィリピン~インドネシア~オーストラリアを縦線で結んでください。そのど真ん中が沖縄です。また、アメリカの同盟諸国はペルシャ湾から石油を輸入しています。ペルシャ湾から日本に向かうこの交通路の先には、ハワイ~アメリカ本土があります。この横の線と先の縦の線の十字路がまさに沖縄です。これだけの地域をアメリカは守っているのです。だからこそ世界の覇権国家なのです。そして最も重要な基地は沖縄です。
 つまり、鳩山首相が「米軍は沖縄から出ていけ」と言ったということは、「アメリカは世界の覇権を捨てよ」と迫ったのと同じなのです。」
との記述がある。米軍にとって沖縄基地は重要なのだろうと思っていたけれど、思っていたよりはるかに重要だったんだな。