平面上のラテン十字の交点近くにあるランプは、”ガリレオのランプ ”と呼ばれています。
ブロンズ製のランプで、ガリレオ・ガリレイがこのランプの揺れをみて振り子による「 等時性運動の理論 」を発見したと伝っています。
ピサ大学出身の彼は当時19歳でした。
この話はどうやら後世に作られた逸話ではないかと考えられています。
ランプの横に見える説教壇は、イタリア・ゴシック様式を代表する彫刻として知られているそうです。
ジョヴァンニ・ピサーノの作品だそうです。
寓意像の彫られた円柱と彫像が、上部の八角形のパネルから構成される説教壇を、支える構造になっています。
8枚のパネルはそれぞれ、聖書の場面が浮き彫りにされているそうです。
説教壇の奥に見える、コリント式の柱の上のアーチ部分には、明らかにイスラムの
香りが見て取れます。
説教壇を支える円柱と彫像は、こんな感じです。
入り口横のアラビアンな模様の壁にかかるレリーフが見えます。
このレリーフの上部には、メディチ家の紋章があります。
入り口の門の上部にはこのような紋章が見えます。
ピサは、14世紀以降はフィレンツェのメディチ家によって支配されました。
この建物豪華なはずです。
1600年代にこの大聖堂は火事で一部消失しますが、その後メディチ家により修復されたそうです。
ブロンズ製の扉を抜けて斜塔へと向かうことにします。
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