国立西洋美術館
先日、混乱のイスタンブールで、世界遺産登録が決まりました。
日本に5つある、国立博物館のうちの一つです。
上野公園の、中にある美術館。
1951年9月8日、サンフランシスコ平和条約が締結されました。
その際に日本側は、フランスに松方コレクションの返還を、要請したそうです。
日仏政府間の交渉の結果、フランス側は条件付きで、返還されることが決まりました。
その条件の中に、コレクションを展示する為の、専用の美術館を建設することがありました。
1954年、ル ・ コルビュジエ に、
設計を依頼することが決まりました。
近代建築の3大巨匠といわれた、コルビュジエ。
幾何学的なものの中に、有機的な曲線や素材を持ち込んだ彼の手法は、
その後の日本建築界に、大きな影響を及ぼしました。
2012年の夏に、マルセイユを訪れました。
ユニテ ・ ダビタシオン
戦災の復興住宅の一環として、計画されました。
337戸、1,600人が暮らすことができる、巨大なコミュニティとして建設されています。
屋上には、プールもありました。
郵便局や店舗までが、造り込まれています。
建設当時には、激しい批判のもとに、一時は住むことを禁じられた集合住宅です。
” 垂直な村を造る ” と言って建設されました。
コルビュジエこの建物で、レジオンドヌール勲章を受章しています。
ル ・ コルビュジエの建築作品 ― 近代建築運動への顕著な貢献 ―
3度目の推薦で、やっと世界文化遺産に登録されました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます