スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’12 夏 プロヴァンス 21

2012年09月24日 | ’12 プロヴァンス

 

 

 

修道院付属聖堂

 

奥行 70mのラテン十字型 になっています。

手前側がロマネスク様式の身廊、奥の部分がゴシック様式の内陣になっています。

 

一旦ここを抜けて、中庭の方へ進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

50人の修道士や、多くの巡礼者を受け入れるためには、この規模の聖堂が必要だったそうです。

 

この岩山には元々平坦な場所が、あまりなかったようです。

ですので、下から層を重ねるように建設されていったそうです。

 

 

 

 

 

 

ここが ” 驚異 ”  ラ ・ メルヴェイユ と言われる場所です。

 

修道院の居住部分です。

1212年着工。

16年の歳月をかけて。1228年位完成しています。

 

 

 

 

 

 

断崖に建つ場所での工事としては、異例の短期間で建設されました。

 

この地が、 フランス国王の巡礼地 だったことと、

工費が フィリップ2世の寄進 によったものだったからだそうです。

 

 

 

 

 

 

回廊部分にたつ2層の柱です。

 

内側と外側の柱を少しずらして配置することによって、光が軟らかく入ってきています。

この回廊は、修道士の瞑想の場所になっていました。

そのためこの光の効果が、瞑想を手助けしていたようです。

 

 

 

 

 

 

上部の アーチ状の装飾 です。

 

リスボンにある ジェロニモス修道院もこんな装飾が施されていました。

ここのものは植物の装飾のようです。

 

 

 

 

 

 

天井は木製のアーチで構成されています。

上部の荷重を、減らす効果があったようです。

この辺りも、円錐形の岩山に建っているため3層の構造になっています。

 

もう少し、他の部分を見てみたいと思います。



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