スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’10 夏 アンダルシア 81

2010年11月12日 | ’10 アンダルシア

 

ナスル朝時代に作られた宮殿。

「 王は魔法を使って宮殿を完成させた。 」

と言われています。

そんな細かな細工がいたるところに見受けられます。

 

 

まず ” メスアールの間 ” から見学します。

メスアールとは ” 裁き ” という意味だそうです。

イスラムでは高貴な色とされる ブルー を使った壁面の細工です。

この面の細工だけでも、どれだけの時間をかけて造られたのか?

考えさせられるような細かさです。

 

 

天井面 です。

木製の浮かし彫りになっています。

シンメトリーに彫り込まれています。

 

 

壁のタイル張りです

タイルだけではなく上下には、細かな細工が添えられています。

セビーリャのアルカサルも素晴らしかったですが、ここのは1ランク違います。

先にセビーリャを見といて、良かった気がします。

 

 

こんな 丸窓 が、高い位置に設けられています。

太陽を象徴するような窓です。

天井面の浮かし彫りに奇麗に映り込んでいます。

 

 

床のタイル はこんな感じです。

長方形のタイルと正方形の小さなタイルの組み合わせです。

こんな貼り方は始めて見ました。

参考にさせていただきます。

 

 

少し解りにくいですが、壁一面に彫られています。

開口部の細工といい、窓廻りの細工といいため息が出ます。

この状態で保存されていることもさることながら、

13世紀にこれほどのものが作られていたことも驚きです。

 

 

外部に面した窓です。

切り取られた空間には、アルバイシンの街が見えます。

ピクチャー ・ ウインド として機能しています。

似たようなデザインを二つ重ねて、違うデザインを作り出しています。

こういったデザインがいたるところに見られます。

中庭の方へと進んでいきたいと思います。



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