台湾総統府
日本統治50年間で建築された最大の建築物です。
台北の日本人居住区であった城内のほぼ中央に位置しています。
高さが60mある中央塔からは、当時の台北の街がほぼ全体に見渡せたそうです。
塔には台湾初のエレベーターが設置されました。
総督府を建設するにあたり、1907年、日本政府による設計コンペが催されました。
審査員には辰野金吾、伊東忠太など建築界の大御所が名を連ねていたそうです。
1909年、審査の結果長野宇平治の作品が選ばれました。
しかし長野の作品は中央の塔が低く、外観の装飾が簡素であったために主催者側がその設計を不満であるとし、設計者を変更し森山松之助を起用しました。
長野の作品に大幅な修正を加え、現在の形になったそうです。
7年の建設期間を経て1919年竣工しました。
建物は東向き(日本の方向)に建っており、上から見ると”日”の字の構造になっています。
現在は、台湾総統のオフィスとして使用されています。
赤煉瓦に白い石を帯状にめぐらせるデザインは、ヴィクトリアン・ゴシックに影響を受けたもので、「辰野式」とも称されるデザインです。
中もゆっくりと見たかったのですが、平日の午前中にしか見ることができません。
またゆっくりと見学に訪れたいと思います。
正面の右側から回り込んできました。
この建物は、私が想像していたよりもかなり大きく感じます。
当時の日本軍による威光を示すために大きく作られたのでしょう。
現在も奇麗に維持されている感じです。
大通りに面して建っています。
このあたりまで来て、じっくり写真を撮ろうと思っているとアルバイトらしき人から注意されました。
言っていることがよくわからないのですが、正面の部分で立ち止まって写真を撮ってはいけないようです。
仕方なく、反対側の大通り側のカットです。
少し解りにくいのですが、正面の奥にうっすらと見えるのが台北101です。
かなり距離がありそうです。
道を渡って撮影しました。
二人いる監視の人は、後から来る人にも注意をしていました。
今回は残念ながら外観だけの見学でした。
またゆっくりと時間のある時に見てみたいと思います。
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