試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ207 更新車 晩年仕様 回着 (TNカプラーSP化,グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ換装)

2018-01-23 21:45:00 | 京成線
無瑕。

TOMYTEC製京成200形206Fの第一次整備はモハ206への動力ユニット搭載決定が絡み出遅れた。
山側の[モハ206]標記印刷乱れ発覚が遅れ作業を押す大きな原因になってしまった。
今回入場させるモハ207では先に各部の確認を行い重大な問題が無い事を確認している。


京成200形モハ207 更新車 晩年仕様。

確認の結果貫通幌の成形に甘さが見られた以外に気になる箇所は無かった。
現状で成田寄先頭車に起用しても見劣りする点は見当たらない。
一気に竣工させる手段も採れる。
しかし晩年仕様をプロトタイプに据えた関係で誘導無線アンテナ取付が欠かせない。
よって下廻りを中心とする第一次整備に留めた。
これには運転台側TNカプラーSPの嵌合調整に時間を要すると思われたためである。


入工中のモハ207。

モハ206は運転台側TNカプラーSP嵌合確認時に固定式パンタグラフが邪魔となり撤去した。
敢えて固定式パンタグラフに戻す理由は無くグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフへ換装した。
これに倣いモハ207の工程にもグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ換装が追加されている。
先ず3H-67非動力台車のTNカプラーSP対応化から着手する予定を組んでいた。
ところがモハ207は側面窓セルの嵌合が甘くこの修正から整備を開始した。


傾斜する側面窓セル。

側面窓セルは下段窓側が車内側に傾いていた。
しかも軽く押すだけでは直ぐに再発してしまう。
再確認すると連結面側端部の側面窓セルが妻面窓セルの押えに嵌まっていなかった。
症状は海側に激しく現れていたが山側を含め入念に全体を押し込み修正を図っている。


TNカプラーSPを仮装着した床板一式。

第二次整備では誘導無線アンテナ取付を行うに際し分解を要する。
走行用部品(TT-03R)装着はTOMYTEC製品で共通項目である座席部品と台枠の一体化を図る。
一体化は流し込み接着剤での溶着が主で極力着脱回数を減らすべく先送りにしている。
3H-67非動力台車はカプラーボケット台座を切除しTNカプラーSP対応化を行った。
運転台側にはモハ206で中断されたカバー細工途中のTNカプラーSPを転用している。


運転台側台枠に沿って整形したTNカプラーSPカバー。

ここから課題の運転台側TNカプラーSPの整形に入る。
カバーは大凡の形に至っていたがモハ207用台枠とは運転台側の前端が揃わない。
個体差を考え作業を中断した判断は当たったらしい。
車体裾と支障するカバー部の整形はTNカプラーSPを台枠に取り付けた状態で行った。
クラフトナイフ先端を台枠の折妻成形に当てカバーを削るように作業を進めた。
最終形態に仕上がった運転台側用TNカプラーSPはジャンパ連結器基部を保持している。
この整形であればジャンパ連結器の脱落は生じないと思う。


車体との支障部が減少した運転台側TNカプラーSP。

運転台側用TNカプラーSPの整形を終え車体と床板を嵌合させた。
まだ床板一体化を施しておらず運転台側台枠には下垂が見られる。
しかし原形のTNカプラーSPを装着したモハ206に比べ明らかにその幅は縮小された。
事前にカバー整形を進めた効果は作業時間短縮として現れている。
最後に固定式パンタグラフからグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフへ換装した。




モハ206と貫通幌を交換したモハ207。

成形の甘かった貫通幌は修正を図るつもりでいた。
しかしモハ206は4両編成化時に中間組込車へ変わるため両車で交換を行っている。
貫通幌は幌吊を含めた一体成形品だった。
上下2点の嵌合爪式で容易に取り外せる。
相互交換は不都合無く完了した。
なおモハ206に装着した貫通幌は簡易的な整形を施しバリを目立たなくするよう改めた。




モハ207(グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ換装)。


モハ206(運転台側TNカプラーSP未加工車)。

2日に渡った206Fの第一次整備が完了した。
モハ207はグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフへ換装しただけに見える。
ただモハ206とは異なり車体不等沈下が生じておらず運転台側TNカプラーSPへの加工効果が手に取れた。
この状態を維持できるかが第二次整備の鍵を握るだろう。




モハ206+モハ207 (TNカプラーSP化)。

200形の連結面側は切妻である。
車体との嵌合には不都合無くTNカプラーSPは原形のままとした。
モハ207の作業終了後にモハ206も側面窓セル嵌合修正を行った。
TNカプラーSP化とを併せ見附は確実に向上したと思う。
連結面側に貫通幌は設けられていない。
TOMYTEC製品で別途追設した編成は存在せず現状を保たせる方向である。




206F (第一次整備完了)。

第一次整備を終えた時点でのモハ206とモハ207では運転台側車体高差が大きく現れた。
取付位置基準はモハ207で動力ユニットを搭載させるモハ206も同等の仕上がりを目指す。
ただ第二次整備もどちらを先発させるか悩む。
モハ206では再び運転台側用TNカプラーSPのカバー整形が待つ。
一方のモハ207も誘導無線アンテナ設置のため屋根板撤去を要する。
両車ともそれなりの時間を要するに違いない。
第二次整備開始当日の気分次第で入場車が決まるだろう。

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