試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区115F [Mc144] 3+7クハ100形電装準備工事車組込編成 (クモハ101-144,クモハ100-174 車両更新) ※再生産品+旧製品

2016-09-19 21:35:13 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
最終章。

KATO製国鉄101系ツヌ115F(Mc144)がクモハ101-144,クモハ100-174の車両更新を終え再出場した。
両先頭車両が旧製品車両から再生産品車両へ置き換わり前面見附は大幅に向上している。
なおプロトタイプは1979年3月から変更しなかった。




国鉄101系ツヌ115F クハ100形電装準備工事車組込編成(1979/3)。
[ツヌ115F]:Mc144-M'120-T'c12+Tc10-M241-M'234-T274-T101-M236-M'c174
※再生産品+旧製品。

サハ101形200番代用床板はツヌ113F(Tc74)へ改装予定の十一代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)から1両分だけ捻出できる。
だが編成増備用にサハ101形200番代用床板を確保する必要があり転用できない。
そのため旧クモハ101-144,旧クモハ100-174の車両更新のみに留め1979年3月からの繰り下げは見送った。
ツヌ115Fの特徴は引き続きクハ100-12(旧製品:電装準備工事車)となる。
中野区,津田沼区ではクハ100形電装準備工事車の配置そのものが少なかった。
クハ100形は24両を以て電装準備工事が廃されており初期製造車自体が少数派だった。
車歴表によると正式配置車両はクハ100-7,クハ100-10,クハ100-11,クハ100-12,クハ100-14,クハ100-19の6両であった。
このうち津田沼区への配置車両はクハ100-12のみで貴重な存在だったと言える。


ツヌ131F。

行先表示類は[13C 西船橋]から[09C 津田沼]へと改めた。
習志野区仕様と分けて行先均等化を図ろうとしたところ津田沼区仕様(黄色5号)では[津田沼]表示編成が存在していなかった。
意外にも津田沼区仕様での[津田沼]表示編成はツヌ131F(Mc70:青22号混色編成)のみだった。
十一代目ツヌ118Fの回着時に[津田沼]幕採用が確定していたのはこのためである。
なおクハ100-12の晩年はパンタグラフ踏板撤去車となっていた。
これに倣い一時パンタグラフ踏板を撤去した電装準備工事一部撤去済屋根板へ交換した。
その後サハ100-17(カノ13F:Mc59)との対比や希少度を高めるため原形に復している。
廃車は1980年3月21日付でプロトタイプを考えるとパンタグラフ踏板に限ればイメージ編成に留まると思う。


モハ100-120+クハ100-12 (旧製品+旧製品)。


サハ101-230+サハ100-17 (カノ13F:旧製品+再生産品)。

ツヌ115Fはクハ100形電装準備工事車組込という特殊性を除けば応用の利く全車非冷房車編成である。
そのためLP411前照灯編成と離合させても強引な感じは伺い難い。
敢えてクハ100-12のパンタグラフ踏板を復活させており離合にはカノ13Fが最も相応しく思える。
カノ13Fにサハ100-17(再生産品)が組み込まれていなければクハ100-12用屋根板再交換は見送っていたかもしれない。
1979年3月現在をプロトタイプとする編成は勢力を縮小したがまだ5本を占めている。
離合に齟齬の無い編成が比較的多くツヌ115Fでも持ち味となる。
ちょうど第二次冷房改造車が配置されていた時期に当たり3編成が所属している。
短期間で消滅した中野区,津田沼区の第二次冷房改造車だが初期出場編成で参照した編成表に含まれていたのは幸いだった。


カノ1F,ツヌ115F。
※旧製品,再生産品。

カノ1F(Mc178:旧製品)は元ツヌ113F(Mc185:第二次冷房改造車組込編成)を改番し中野区仕様へ変更した。
今後ツヌ123F(Tc78:弁天橋区仕様+旧製品)との対比名目で旧製品編成のまま存置させる事が決定している。
両先頭車両が更新されたツヌ115Fは全車非冷房車編成でありカノ1Fとは対照的な展開になった。
KATO製101系津田沼~習志野区仕様は塗装変更車が登場するまで旧金型先頭車両で占められてきた。
8編成目までが編成単位での回着となりその大半をLP402前照灯編成で出場させた。
その後車両更新及び車体更新が進みLP402前照灯車で残る旧製品編成はツヌ116F(T'c91),カノ1Fまで激減している。
他旧製品編成には錯覚に頼る前面見附向上対策が施され片側若しくは両先頭車両をLP411前照灯車に改装した。
ツヌ116Fもカノ1Fと同じく現状を維持する方針で長期に渡った旧金型先頭車両の更新はツヌ115Fを以て打ち切りとなる。
なおクモハ100形のみ旧金型車体で残るツヌ131F,ツヌ133F(Mc118),カノ13Fも特殊な編成であり更新予定は無い。


ツヌ133F。
※弁天橋区仕様+旧製品。


カノ13F。
※塗装変更車+旧製品。

仮に車体更新を行う場合には所要形式がクモハ100形に集中する。
対応するには新旧ツヌ118Fを1編成ずつ増備しなければならず手詰まりとなった。
これを補ったのが旧製品編成に於けるLP411前照灯車改装であった。
そのために朱色1号LP411前照灯(101系メイクアップパーツ3:11-516)の塗装変更まで手を伸ばした。
いんちき手法の甲斐あってツヌ102F(Tc75),ツヌ107F(Tc83)では旧製品先頭車両が生き残っている。




ツヌ115Fサイドビュー(クモハ101-144:車両更新車)。
※再生産品。

津田沼区仕様はATS-B形車上子付胴受を取り付けていない編成が大半を占める。
従ってツヌ115Fの運転台下部はやや物足りなく映る。
これは車両更新前から変わらない点で仕方がないだろう。
旧製品先頭車両の置き換えが旧ツヌ115Fを入場させた名目だった。
前面見附向上以外の収穫は印刷消去痕縮小とインレタ転写という意外な展開になった。
何れも今後が勝負でどうなるかは微妙である。
ツヌ115Fでの車両更新工程が技量向上の切っ掛けになる事を願っている。
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