試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3520[3520F-1] 更新車 中期仕様 種別表示器交換,運行番号・行先方向幕貼附:富士川車輌工業製

2016-12-24 21:40:51 | 京成線:3500形
払拭。

マイクロエース製京成3500形3520F更新車中期仕様(二代目)の第二次整備に着手した。
3527(3528F-1)の動力車化から徐々に整備効率が落ちてきた。
更に3519(3520F-1),3525(3528F-1)での失策が重なり当初計画より大幅に遅れて本格入場となる。


京成3500形3520F 更新車 中期仕様(二代目)。
3520F-1:[3520]-[3519]-[3518]-[3517]。
※PT-43形パンタグラフ搭載車。

3519は3527竣工直後に電装解除等の整備を終えていた。
残るは3520,3518,3517の3両である。
失敗が続いており速度より内容を優先し丁寧な作業を心掛ける。
第二次整備はM2車先行とし3520を入場させた。


3520(3520F-1)。

マイクロエース製3500形更新車のM2車入場は5両目に達し要注意点は抑えられている。
運行番号表示器ステッカーの平行貼附が曲者でここさえ乗り切れば外観上の難点は生じない。
焦る場面ではなく時間が掛かる事を前提にした。


入工中の3520。

車体を分解すると海側側面窓セルの流し込み接着剤痕が殆ど見られなかった。
山側は運転台後部吹寄部だけに接着剤が用いられていた。
接着剤不使用に助けられ海側側面窓セルは直ぐに取り外せた。
しかし山側の接着剤投入箇所が厄介だった。
目視すると側面窓部まで接着剤が広がっている。
無理に剥がすと窓枠を破損させる可能性が高い。
先ず連結面側から順次取り外し乗務員室扉~運転台後部側扉だけを残した。
次に乗務員室扉窓の前面寄へニードルを差し込み車体から浮かせる。
乗務員室扉窓部にプラスチックドライバーを挿しクラフトナイフとニードルを駆使しながら徐々に吹寄部の剥離を行った。
これにより破損無く側面窓セル撤去に成功している。


無事撤去された山側側面窓セル。

予想通り接着剤は側面窓断面まで流入していた。
車体に残った接着剤滓は塗装を傷めないよう爪楊枝で除去している。
3520F-1でも山側側面窓セルとの相性の悪さは健在らしい。
とにかく破損させなかった事が収穫と言っても良いだろう。


短縮した中央扉上部の嵌合爪。

3528で試行した中央扉上部嵌合爪短縮を本格採用する。
そのため両側ともニッパーでセルを切り落とした。
どの程度の長さが理想的か把握できず3528と同様の措置を採った。
この時側面行先表示器基準幕化も施している。
運行番号表示器は富士川車輌工業製ステッカーの[A23]を貼附した。
前面窓セルとの競合を抑えるため長手方向は従来の切り出しに戻している。
何故か天地方向まで詰めてしまい運行番号表示器モールドぎりぎりの寸法になってしまった。
単独照射試験を行うと僅かなずれが漏光に繋がると判明した。
長手方向を詰めたのは正解だったが天地方向がなかなか決まらない。
側面窓セルを組み付ける前に何度も照射試験を行い運行番号表示器の位置決めを繰り返した。


再変更した側面窓セル取付。

プリズムケースを車体へ戻し側面窓セルを取り付ける。
3525で側面行先表示器部を折損したため再度組付け方法を改めた。
連結面側から側面行先表示器手前の嵌合爪まで窓セルを嵌め込む。
ここでプラスチックドライバーを車体奥まで差し込み側面行先表示器部が車体断面へ当たらないようにした。
窓セルを側面行先表示器に直接入るよう車内側にしならせた。


嵌合させた側面窓セル。

側面行先表示器にセルが嵌まった事を確認し運転台側を嵌合させる。
S字形成形部を撓ませ垂直方向から窓セルを落とし込んだ。
中央扉上部の嵌合を短くしておりS字形成形部への負荷は最小限に留められたと思う。
原形のままでは折損に繋がったかもしれず嵌合爪短縮は正式工程に組み入れる。


予め切り込みを設けたライトレンズ。

種別表示器窓セル撤去方式も変更した。
これまで分割してからライトレンズを車体に取り付ける方式と車体に残したまま分割する方式を併用していた。
前者は何度かライトレンズを吹き飛ばした。
後者は切断時に車体へ負荷が掛かる。
そこでライトレンズを一度撤去し分割位置へニッパーを軽く当て溝を設けた。
再びライトレンズを組み付け車内側から種別表示器窓セルを撤去している。


車体に溶着されたライトレンズ。

この方式なら紛失の恐れも車体への負荷も余り気にしなくて済む。
3517も同様に施工し正式採用とするか考えたい。
この後種別幕を取り付けた。
種別幕ベースのプラ板は幅広としマイクロエース製白地[快速]幕ステッカーを用いている。




ステッカー貼附を終えた3520。

行先方向幕は富士川車輌工業製ステッカーである。
やや切り出しに失敗し運転台側が斜めになってしまった。
走行時は点灯する事に加えプリズムに青を挿しており余り目立たないのは救いだった。
富士川車輌工業製ステッカーは余り無駄使いしたくなく当分はこの状態とする。


3520 点灯試験[A23 快速 宗吾参道]:前照灯。


3520 点灯試験[A23 快速 宗吾参道]:尾灯。

点灯試験では[A23]の下部から僅かな漏光が確認できた。
あくまで記録上判る程度で済み実際には殆ど目立たない。
多少の傾きが残るもののこれ以上の調整は逆効果を招く確立が高く見送った。
運行番号表示器ステッカー切り出しの失敗はそれなりに上手く隠蔽出来たと言えよう。




3520更新車中期仕様(3520F-1:側面行先表示器基準幕化)。

理想的とまでは行かなかったが3520は竣工に至った。
これで嫌な流れは一応断ち切れたと思う。
基本的な作業は悪くなく3517(3520F-1)は運行番号表示器ステッカー切り出しに注意したい。

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