試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3815+3814[3818F] 5次車 中期仕様 FS-547台車色変更 (3705+3704[元3708F] 台車相互振替)

2017-09-08 21:22:23 | 京成線:3700形
逆転。

グリーンマックス製京成3700形3815+3814中期仕様(3818F)がFS-547台車色変更のため入場した。
FS-547サックスブルー成形台車供出車は各々3705+3704(元3708F:元登場時仕様)である。
点検項目は増えたが2両竣工/1日のペースは維持したい。


京成3700形3815 5次車 中期仕様(3818F)。

先ず3815と3705を同時入場させた。
元3708F入場車も復帰時の工程削減を考慮している。
そのため不具合が発見され次第3818F入場車と並行して修正を施す。
3708,3703,3702,3701(元3708F)では大きな瑕疵も無く推移してきた。
しかし3705では床下機器周り修正を強いられ大きく予定が狂った。


入工中の3705,3815 (元3708F,3818F)。

3815のTR-180床板は3812(3818F)と同じ原因で座席部品と台枠が分離出来なかった。
原因はメーカーで床下機器部品取付に使用したゴム系接着剤と判っていた。
ゴム系接着剤は微量ながら意外な粘着力を誇る。
部品流用が念頭にあり強引な取り外しは見送った。


作業進行を遅らせるゴム系接着剤(3815用)。

座席部品と台枠を結ぶ接着剤はクラフトナイフで切り裂いた。
ゴム系接着剤残滓の大半は爪楊枝で除去できたが粘着物質はクリーナーで拭き取っている。
やや捲れていた座席部品センターピン部は継続使用に耐えうると判断した。
FS-547台車を振り替え慎重にビス締結を行っている。


3705用床板でも生じていたゴム系接着剤進出。

3705用TR-180床板でも分離時に同様の症状が待ち構えていた。
当初はゴム系接着剤の除去で作業完了と考えていたが他箇所に不具合を発見した。
3705の床下機器部品はゴム系接着剤の塗布量が偏っていたせいか取付台座が変形していた。
台枠から床下機器部品取付台座の一部が離れ歪んでいる。
制御機器が斜めに見えるのが気になり修正に取り掛かった。


台枠と密着しない床下機器部品取付台座(3705用)。

メーカーによるゴム系接着剤使用量は余り多くなかった。
しかし成田寄には接着剤の塊が伺える。
これを除去すれば台枠との空間は廃せるものと考えた。
床下機器部品の撤去は台枠を傷めない範囲でクラフトナイフを捌いている。


ゴム系接着剤除去中のTR-180床板(3705用)。

座席部品に付着したゴム系接着剤残滓より量が多く床下機器部品取付部の清掃は時間を要した。
全てを取り除き床下機器部品を仮装着する。
ところが部品同士を合わせただけでも台枠との間には隙間が生じてしまった。
改めて座席部品取付台座を確認すると中央のリブが大きく張り出していた。
この様な個体に出会す機会が無くリブを切除すべきか迷った。
原因がリブにあるか判らないまま全て削り取っている。
施工は正しかったらしく表面の平滑化でようやく妙な空間が出来なくなった。


台車交換を終えたTR-180床板一式 (3705用,3815用)。

3705の床下機器部品取付は流し込み接着剤を投入している。
ゴム系接着剤でも問題無いと思えた。
しかし長期間に渡り変形したまま取り付けられていたため再発が考えられた。
固着度を優先し溶着を選択している。
入場は3815が主のはずだったが3705用床板修正への比重が高くなってしまった。
ただプロトタイプ未定ながら元3708Fの復帰を考えれば行って良かった措置だとは思える。




3815(FS-547台車色変更:台車交換)。

予定より大幅に遅れて3815の台車交換を終えた。
3818FのFS-547台車色変更自体を軽く見ていた。
そのため計画とはかなりかけ離れた進行になっている。
2両竣工/1日を守るため3814を強行入場させた。


3814 5次車 中期仕様(3818F)。

3704との同時入場で両車とも無瑕疵であれば多少時間を取り戻せる。
3814:座席部品センターピン部,3704:床下機器部品取付具合に不備は無いと期待した。
分解後は真っ先に3704の台枠と床下機器部品が密着しているかを確認している。
目視で識別出来る箇所であり3704用TR-180床板は特に手を掛けなくとも問題無いと判った。


入工中の3704,3814 (元3708F,3818F)。

3814の座席部品センターピン部は3815ほど捲れていなかった。
これで3704,3814の作業は一気に進められる。
ウエイトをゴム系接着剤で固定し双方でFS-547を交換した。
3813(3818F)で生じた妻面窓セル脱落はその後発生していない。
固定状況は各々独立した側面窓セルを表面から綿棒で押し込み確認している。
この入力に耐えられれば脱落の可能性は低いと思う。


FS-547台車振替が完了した3704,3814。

組立時に注意を払ったのは3814の台車ビス締結である。
捲れを完全に抑えられている訳ではなく3815と共にビスが停止した位置でドライバーを放した。
あくまで当面の使用に耐えられると考えただけで将来の不安が拭えたとは言えない。
今後TR-180床板の増強が無難だと思う。




3814(FS-547台車色変更:台車交換)。

3814の台車交換を終え3815+3814が竣工した。
どうにか2両竣工/1日を守れた。
と同時に実際は4両竣工/1日の工程だったと今更気付いている。
計算外の作業が生じると時間が押すのは当然だった。
幸いFS-547台車色未変更車は残り2両まで減少している。
急ぐ理由は存在せず3818F再出場へ向けて確実さを重視したい。

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