試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形モハ3171[3174F-2] 現行色 前期仕様 TNカプラーSP化(運転台側前進取付:中間組込車)

2017-09-27 21:29:47 | 京成線:3150形
簡略化。

グリーンマックス製京成3150形3174F現行色前期仕様+3186F新赤電色2両口(3174F-2)は増結用半ユニットが竣工した。
作業進行が遅くようやく3174F現行色前期仕様(3174F-1)の第二次整備を迎える。
モハ3183(3174F-2)に続き成田寄M2車のモハ3171を入場させた。


京成3150形モハ3171 現行色 前期仕様(3174F-1)。

モハ3171は中間組込専用車でライトユニットを持たない。
そのため集電板や導電板の研磨,通過標識灯非点灯化は作業項目から外れる。
更にM2車でもありヒューズボックス取付も必要無かった。
しかし運行番号表示器をライトケースに貼付しなければならない。
結局屋根板以外は分解しての作業となった。


入工中のモハ3171。

モハ3171の行先表示類は[ □]と簡略化されている。
種別表示板は手を加えず普通[]表示のままとした。
行先表示器はHゴム支持が印刷されているのみで少々寂しい顔付きをしている。
アクティブシルバー地が剥き出しの行先方向幕表現も違和感を抱いていた箇所だった。
先頭には立たないモハ3171だが併結編成の行先表示器は原則的に連動していた。
実車に則ると同時に前面見附の物足りなさを解消する。


基準幕擬化された前面行先表示器。

行先表示器はモハ3183(3174F-2)の[UENO 上野]幕と同じく青マッキーで塗り潰す。
モハ3171では外周から青枠を広げるようにマッキーを当て基準幕擬化した。
外周は斑無く形成出来たが中央部は雑な処理に留まっている。
ここは行先方向幕ステッカーを貼付するため余り気にしていない。
行先表示器がアクティブシルバー地から青地に変わるだけで京成形式らしさが増してくれる。
曲線区間では目に入る箇所でもあり製品仕様で基準幕を採り入れて欲しかった。
ただ別売だった京成3150形用ステッカーの販売戦略と関連があったのかもしれない。


色挿しを試行した尾灯プリズム先端。

ライトケース関連は無加工でも良かった。
試験要素として尾灯レンズ部を赤マッキーで塗り潰している。
但し密閉型のライトケースであり効果は期待していない。
ちょっとした光源角度で赤く煌めいてくれれば御の字である。
運行番号表示器は自作ステッカーの[B07]を貼付した。
この[B07]は切り出しに失敗し取り残されていた。
それでも中間組込車では十分に誤魔化せる。
自作ステッカーのため再用に拘らなくても良かった。
しかし新たに切り出すよりは作業効率が高まる。
そのためモハ3183とは異なる[B07]を掲げている。


輪心黒色化を施したFS-329C非動力台車。

行先方向幕ステッカー貼付は最終工程に廻し慎重さが求められるTNカプラーSP化に着手した。
モハ3171のFS-329C非動力台車は上野寄,成田寄共にアーノルトカプラーが採用されている。
共にカプラーポケットを撤去しTNカプラーSP対応化を図った。
FS-329Cは構造上輪心が目立つ傾向にあり3170F現行色後期仕様(3170F)が輪心黒色化の契機となった。
ウイングバネ式のKS-116台車に比べその効果はかなり高いと思う。
なお輪心黒色化は恒例のマッキーにて行った。


運転台側TNカプラーSP前進取付準備中のTR-180床板一式。

FS-329C非動力台車を取り外した序でに座席部品センターピン部の破損状況を確認した。
現在のところ特に異常は見られない。
モハ3183が要注意指定を受けているため万が一の場合にはモハ3171から転用が行えそうである。
ウエイトは台枠に固定したため座席部品の相互交換は容易に行えると思う。
各部の点検を済ませTR-180床板を組み立てた。
運転台側のTNカプラーSPは前進取付とするが常時使用である点がモハ3183とは大きく異なる。
3174F-2の肝となる連結部だがモハ3183の前進取付で基準点を定められた。
モハ3171では参考車両を持ち出さない初の単独施工となっている。


パーティングラインを基準に前進取付を行ったTNカプラーSP。

過去のTNカプラーSP前進取付施工車は何れもパーティングラインとほぼ同じ位置にTNカプラーSPが来ていた。
運転台側を垂直方向から見て前面車体裾のパーティングラインとTNカプラーSPのジャンパ連結器前端を揃える。
3150形M1車,M2車はTR-180床板の遊びが殆ど無い。
この方式であれば都度連結面間隔の確認を行わなくて済む。
微調整都合からゴム系接着剤併用は変わらないものの作業の手間は大幅に削減された。




モハ3171 [B07 高砂]:TNカプラーSP化(前進取付)。

最後に行先方向幕ステッカーを貼付した。
起用したのはモハ3183に揃えたグリーンマックス製[高砂]幕で眠っていた再用品である。
恐らくモハ3162現行色後期仕様(3162F-1)の行先変更時に余剰になったステッカーだと思う。
3162F-1は2015年12月に行先変更を行った。
万が一の出番に備え保管していたが約1年半の時を経過して復活を迎えている。
前面見附は行先方向幕貼付とTNカプラーSP化で雰囲気が大きく変化した。
前尾灯こそ非点灯ながら先頭車両と同等に格上げされたと思う。
但し3174F-2の導入名目は4+2混色編成出場であり3174F-1での単独走行は考えていない。
なお試行した尾灯レンズ赤色化は予想通り殆ど効果が得られないまま終わった。




モハ3171(3174F-2:輪心黒色化)。

TNカプラーSP化が終了しモハ3171が竣工した。
3174F-2の特徴である4+2編成組成は運転台側TNカプラーSP前進取付成功で山を越えられた。
また工程の簡略化が図れたのは大きな意義があった。
モハ3174現行色前期仕様(3174F-1)もこの方式で続く方針である。




モハ3171+モハ3184 (3174F-2:TNカプラーSP化)。


モハ3184+モハ3183 (3174F-2:TNカプラーSP化)。

早速竣工したモハ3171をモハ3184と連結させた。
連結面間隔はモハ3184+モハ3183とほぼ同じと言えよう。
モハ3171は丸妻の運転台側が接する関係で錯覚により広く見える。
連結器位置を基準にすれば誤差の範囲内に収まったと思う。

3171F-1はモハ3174,モハ3173,モハ3172が第二次整備待となった。
工程はモハ3173が一番少ない。
しかしTNカプラーSP前進取付の細工が楽になった。
先ずモハ3174を入場させ中間車の整備で3174F-2の出場に向かう。

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