試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3200形モハ3263,モハ3226[3264F] 新赤電色 後期仕様 3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ換装 ※再生品

2017-09-04 21:20:46 | 京成線:3200形
修復。

マイクロエース製京成3200形3264F新赤電色後期仕様(3264F)は京成形式とは異なる避雷器が装着されていた。
取付位置も全て海側で実車とは異なる。
マイクロエース製3500形3520F更新車現行仕様(3520F-3)出場で避雷器の転用を行う予定だった。


京成3200形3264F 新赤電色 後期仕様。
3264F:[3264]-[3263]+[3228]-[3227]-[3226]-[3225]。
※英字併記行先方向幕編成。

3520F-3は現行仕様に倣うためPT-43形パンタグラフからTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフへ交換した。
捻出品と予備品のPT-43形パンタグラフから避雷器をモハ3263,モハ3226(3264F)へ移設する直前まで行った。
しかしマイクロエース製新3000形3051F現行仕様(3051F)への転用に変更されている。
3051FはTOMIX製PT-7113-D形パンタグラフへ置き換えたが巨大な避雷器が弱点だった。
所有する京成3000系列ではグリーンマックス製京成3150形系列も避雷器が無い。
3051Fを優先した結果3264Fへの避雷器取付は中止された。


モハ3263新赤電色後期仕様(3264F)。

マイクロエース製3200形は3264FからPT-43形パンタグラフの形状が改善されている。
1stLOTに該当する3216F試験塗装色ライトブルー編成,3240F現行色よりスマートになった。
後の3300形,3500形用に近く無骨なイメージは払拭された。
ところが何故か避雷器形状まで変わってしまった。
3264Fの避雷器違いはメーカーエラーだと思われる。
明らかに形の違う避雷器は違和感を生み出すだけだった。
後日モハ3263,モハ3226を入場させ避雷器撤去を行っている。


入工中のモハ3263。

マイクロエース製3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフは3台の保管品を有していた。
何れも3232F現行色晩年仕様(3232F←3240F現行色),3240F現行色後期仕様(3240F)からの発生品である。
折畳時の変形や上昇時の座屈により元モハ3239(部品取車)等と交換された不良品だった。
避雷器単独取付を見送ったため発生品を修繕しPT-43形パンタグラフごと交換する。
入場対象はモハ3263,モハ3226の2両で各々パンタグラフ搭載台数が異なる。
先ずはパンタグラフ1台搭載車のモハ3263から作業を開始した。


修正したマイクロエース製3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ。

発生品で一番状態の悪かったPT-43形パンタグラフは上昇姿勢を保てなかった。
上枠とスライダーを分解し原因追求を行った。
このパンタグラフは上枠,下枠共に湾曲が激しく上昇時に大きく傾き座屈を招くと判明した。
各々を修正し走行時でも上昇姿勢を保てるまでに復旧させている。
他のPT-43形パンタグラフも下枠の歪みが原因で折畳時の形状を崩していた。
何れもモハ3263,モハ3226入場前までに修正を施し準備を整えた上で交換に結び付けている。
主項目のパンタグラフ交換自体は楽に終えられると思っていた。
ただ何が待ち構えるか分からずモハ3263を先行入場させた。
この考えは当たり予想外な苦戦を強いられる事になる。


上枠片側を外して取付けたPT-43形パンタグラフ。

モハ3263のパンタグラフは容易に撤去出来た。
3264Fは3240F現行色の塗装変更品と決め付けていたが誤りだった。
3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフとは取付脚径が異なる。
しかも1stLOT品の取付脚が思ったより太く即時交換とは行かない。
パンタグラフ台座の取付孔拡大が必要となり遠回りが始まった。
モハ3263では開孔径をどの程度にすれば良いか見当が付かなかった。
よってパンタグラフ取付孔拡大は現物合わせを繰り返している。
更に復旧したPT-43形パンタグラフを変形させると全てが台無しになってしまう。
再破損を防ぐため片側の上枠を外し慎重にパンタグラフ台枠を押し込んでいる。




モハ3263(マイクロエース製3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ換装)。

どうにか取付孔にPT-43形パンタグラフを挿入した。
しかし各ピッチも僅かに異なっていたらしく徐々にパンタグラフ台枠が浮き上がってくる。
固定には流し込み接着剤を用い安定度の向上を図った。
3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ搭載により屋根上の雰囲気が重く感じられる。
しかし避雷器が復活し概ね満足の行く答を得られた。


モハ3226新赤電色後期仕様(3264F)。

続いてパンタグラフ2台搭載車のモハ3226を入場させた。
注意点は避雷器の取付位置である。
予め避雷器位置を確認し上野寄,成田寄の識別を行った。
各々をモハ3226の両端に分けて置き誤取付防止策としている。


入工中のモハ3226。

モハ3263での迂回を基にモハ3226ではパンタグラフ取付時の現物合わせを廃止する。
パンタグラフ取付孔拡大後の径は約Φ0.7mmだった。
但しモハ3226のパンタグラフは2台とも全脚に流し込み接着剤が投入されていた。
撤去は容易に行えたものの取付孔内には接着剤滓が残る。


パンタグラフを撤去したモハ3226。

これを取り除くためΦ0.6mmのドリルを一度貫通させた後にΦ0.7mmに拡大した。
取付孔拡大の効果は高くモハ3263に掛けた時間内でモハ3226のパンタグラフ交換を終えている。
取付脚ピッチの差異はモハ3226でも現れたため流し込み接着剤で固定した。


京成形式特有の避雷器が再現されたモハ3263,モハ3226 (山側)。

発生品のPT-43形パンタグラフは瑕疵があり敢えて部品転用を行ってこなかった。
それによりモハ3263,モハ3226共に正規位置への避雷器取付が実現している。
たまたま3台の発生品とモハ3263,モハ3226に用いるパンタグラフの方向が揃ってくれた。
差異が生じた場合には避雷器を接着剤取付にしていたと思う。




モハ3226(マイクロエース製3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ換装)。

モハ3263,モハ3226のパンタグラフ交換を終え3264Fが再出場した。
3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフの起用で製品の雰囲気から少々変化が生じた。
課題だった避雷器は再用品起用により復活している。
菱形パンタグラフにしては3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフはやや特殊な構造を持つ。
それでもシングルアーム式パンタグラフより手慣れており復旧まで持ち込めた。






モハ3264+モハ3263 (3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ換装)。

製品状態では形状の異なる避雷器が海側に取り付けられていた。
京成らしさを欠く避雷器は単なる点の様にも見えた。
避雷器撤去後は何処か物足りない印象を抱いていたがこれは他マイクロエース製3200形の影響だろう。
なお避雷器取付に当たり事前に実車資料で山側取付を確認した。
恐らく間違いは無いと思う。




モハ3239+モハ3226 (3240F+3264F:3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフ搭載車)。

今入場により所有する3200形M1車は全編成が同一形状のパンタグラフで統一された。
3264F新赤電色以降音沙汰の無い3200形だが8M車やVVVF制御編成3294F等のリリースが考えられる。
今後は3300形以降で採用されているPT-43形パンタグラフが主流になると思う。
3200形1stLOT用PT-43形パンタグラフを搭載する編成は3264Fが最後になるかもしれない。

3264Fは[(千葉) 大森台 Omridai]幕が災いし離合に相応しい編成が少ない状態に変わりはない。
しかしマイクロエース製3298F新赤電色を導入しておらず3200形唯一の新赤電色で希少な存在である。
外観が揃った事を機に広義の新赤電色編成として活躍の幅を広げようと思う。

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