試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3026F 8次車 現行仕様 回着 (KATOカプラー化,動力ユニット清掃)

2016-03-10 21:29:36 | 京成線:新3000形
第四陣。

2016年2月度のマイクロエース製新製品は京成3600形系列の他に新3000形系列もリリースが重なった。
新3000形は3026Fのみを導入し今回は都合4編成が回着している。
3026Fは新3000形のバリエーション強化名目で3600形より遅れての第一次整備に着手となった。


京成新3000形3026F 8次車 現行仕様。
3026F:3026_8-3026_7-3026_6-3026_5-3026_4-3026_3-3026_2-3026_1。

マイクロエースからリリースされた新3000形は4編成目である。
初登場は3次車の3010F(3次車:3010F)だった。
当初の需要がどうであったか不明だが現在中古製品価格が異常に高騰している。
今の所新3000形系列では唯一の6両編成というのがポイントだろう。


3010F前期仕様(3次車)。

次にリリースされたのは7次車の3051Fだった。
通称新3050形で成田スカイアクセス線向けにカラーリングが変更されているのが特徴である。
先頭車は空間波無線アンテナ用台座が設けられた。
この車体は3010Fと同時に発売された新京成N800形N818F,北総鉄道7500形7508Fで使用されたもので金型は出来ていた。
3010Fと小差の6両編成にせず旬な3051FとしたのはAE系リリースの絡みもあったと思う。


3051F(7次車)。

3編成目は1次車の3001Fとされた。
この当時の新3000形は6両編成が勢力を拡大していた。
新3000形のバリエーションを増やすため8両編成の3001Fをプロトタイプにしたと思われる。
波打車輪化が従来製品と異なる点になった。
M2c車は再び3010F同様の空間波無線アンテナ用台座の無い車体を使用している。


3001F前期仕様(1次車)。

3001Fのキャッチコピーは[唯一の8両編成!]だった。
製品リリース直前に落成したのが今回製品化された3026Fである。
虚しいキャッチコピーとさせた3026Fをリリースするとは何とも皮肉に思える。
ベースは3051Fで空間波無線アンテナ用台座を持つのが3001Fとの識別点になる。
床下機器配置も異なり同じ8両編成ながら重複しない点がいい。


3001-8,3010-8,3051-8,3026-8 (3001F,3010F,3051F,3026F)。

従来製品から新3000形の特徴を抑えられていたため造形に不安は無かった。
工場変更の影響も少ない様で塗装に大きな差は見られない。
乗務員室扉後部の戸袋窓はUVカットガラスだが若干処理が変わったらしく光の角度によっては煌めいて見える。
デチューンされたのは波打車輪化部品の廃止である。
これはコスト都合と推測する。
この結果3001Fだけが波打車輪になり形式内で揃わなくなった。


3026F付属ステッカー。

製品付属の行先表示類ステッカーは久し振りにマイクロエースらしさが爆発した。
出来映えは3051F,3001Fから変わりなく良く言えば旧ROM風,悪く言えば幕式に見える。
3026Fは当初から新ROMであり種別表示文字の黒い縁取りが無く物足りない。
そして6種の種別,行先表示組合せが凄い。

◆[特急 京成本線経由]。
◆[通勤特急 上野]。
◆[快速特急 青砥]。
◆[(飛行機)快特 羽田空港]。
◆[(飛行機)急行 泉岳寺]。
◆[快速 (東成田)芝山]。

よくもこれだけ正統派を外したと思える。
特に[快速特急 青砥]は全く予想していなかった。
付属ステッカーに頼られるオーナーさんは驚いたことだろう。
なお行先表示類は富士川車輌工業製ステッカーを採用するため選択には困らない。


KATOカプラー化したFS-564非動力台車。

早速第一次入線整備に取り掛かった。
カプラーは全てKATOカプラーとした。
3600形同様Bタイプ用カプラーアダプターは廃止されている。
カプラー交換はこれまでアダプターを外して行ってきたが効率が悪いため台車に取り付けたままとした。
集電スプリングの取扱いに気を付ければ何の問題もなく交換できる。
わざわざ台車からカプラーアダプターを取り外していたのが馬鹿らしく思えた。
今後は手間の掛からないこの方式を標準とする。


完全に折り畳めないPT-71系パンタグラフ。

3026Fでは幾つか気になるポイントがあったがパンタグラフもその1つである。
何故か折り畳めず僅かに上昇した状態になる。
シングルアーム式パンタグラフの取扱いに慣れていないため手を出せないのが悔しい。
収納時には十分注意しなければならない。


同一構造に見えるPT-71系パンタグラフ (3001-7,3026-7)。

基本構造に変わりは無いらしい。
但し下枠の成形に違いがあるのが判った。
これが折り畳めない原因になっているかは不明である。
パンタグラフ搭載車全てが折り畳めないためエラーか仕様かも判断できない。


入工中の3026-5。

動力車は3001F,3051Fに倣い3026-5が指定されている。
3600形の動力ユニットは思いの外状態が良かった。
3026Fとは製造ラインが異なると思われ不安を抱きながら分解した。


主要部を分解した動力ユニット。

ところが導電板には指紋の跡も無く良好だった。
台車も白塊こそあるものの3600形と同レベルに収まっていた。
3300形3304F現行色,3344F現行色の状態が悪かっただけにこの向上ぶりは予想外である。


クリーニング前のFS-564動力台車。

他に気になったのは2点だった。
海側(3026-1:山側)後位寄の車体塗装被膜が若干薄く剥げているように見える。
全車で確認できたため仕様の可能性が高い。
側面窓の左下が角張って見え気になって仕方がないが諦めるしかないだろう。


塗装被膜の薄い車体塗装。

そしてもう1つはダミーカプラーがぐらぐらで下垂することだった。
スカートとの兼ね合いでTNカプラーSP化が難しく新3000形はダミーカプラーのままとしていた。
スナップが甘いためこの様な症状が出てしまったらしい。
3026-8入場時に対策を考えたい。


製品状態を守る側面行先表示器。

マイクロエース製京成形式では側面窓セル側面行先方向幕部の基準幕化を施してきた。
新3000形はLED式行先表示器で手を加えなくても黒色に見える。
視覚効果が低いためマッキーによる塗り潰しは施していない。
そのため3600形よりも整備が捗った。
第一次入線整備はKATOカプラー化で工程を終えた。


3026-2+3026-1 (KATOカプラー化)。

3026-8,3026-1はステッカー貼付が主だが表示器周りの漏光が激しい製品のため分解する。
ただ過去に3編成の細工を済ませており3600形の様に悪戦苦闘する事は無いと思う。
それにしても折り畳めないパンタグラフが気になる。

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