試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-373[ラシ337F-3] (元クハ103-773[元ラシ333F] 改番,グリーンマックス製103系用ベンチレーター搭載)

2017-06-12 21:39:48 | 国鉄/JR103系
安定。

銀河モデルマウントTNカプラーSP擬をKATO製元クハ103-773(元ラシ333F)に装着した。
時間の経過と共に追設したKATO製配管の安定度が高まってきている。
強度の不安が拭えたと思われ元クハ103-773を入場させた。


JR103系ラシ337F (1989/2,1989/3)。
ラシ337F-3:Mc69-M'177-T142-M149-M'280-T'c576+Tc373-M46-M'46-Tc374。
ラシ337F-4:Mc69-M'177-T142-M149-M'280-Tc774+Tc373-M46-M'46-Tc374。

元クハ103-773はクハ103-373(ラシ337F-3)へ改番する。
既にクハ103-373(ラシ337F-3:TOMIX製旧製品)は廃車済でラシ337F-3,ラシ337F-4は運用離脱中だった。
元クハ103-773をクハ103-373の種車とし代替する方針はクハ103-774(ラシ337F-4)車両振替時にはほぼ決まっていた。
クハ103-774(←元クハ103-786:元ラシ333F)の中間組込対応化では運転台側のカプラー付TR62起用を見送った。
その代わり銀河モデル製TNアダプター(3D-022)を採用し銀河モデルマウントTNカプラーを試用した。
途中で復心機構コイルバネ化が試験項目に加わりクハ103-373の車両振替は大幅に先送りされてきた。
ようやく作業開始を迎えたが先にクハ103-373が廃車されたため純粋な車両振替ではなくなっている。


元クハ103-773(元ラシ333F)。

元クハ103-773の床板はKATO製配管付銀河モデルマウントTNカプラーSP擬取付時に中間組込対応化を済ませた。
残るクハ103-373化の工程は車体関連だけに絞られる。
しかしクハ103-773(ラシ333F)車体振替時に多くの部品をクハ103-773へ供出し代わりにジャンク出自品を取付けた。
これにより細々とした項目が追加されている。


入工中の元クハ103-773。

先ず屋根板の整備から開始した。
ジャンク品出自の屋根板はクハ103-272(黄色5号)の製品仕様を保っていた。
そのため無線アンテナがA形とB形を足して2で割った様な形状をしている。
この形状ではA形無線アンテナらしさの欠片も見られないため根元から撤去した。


切除された無線アンテナモールド。

無線アンテナモールド切除は大半をニッパーで切断し基部を均したのみに留めた。
所有するクハ103形ATC車はTOMIX製を含めKATO製A形無線アンテナで統一されている。
アンテナ基部痕にΦ0.6mmのドリルで取付孔を設けるため敢えて深追いはしていない。
KATO製A形無線アンテナは廃車された元クハ103-373の発生品を起用した。
保管品のA形無線アンテナはTOMIX製High-Grade製品投入以降漸減傾向にある。
元クハ103-373解体時にA形無線アンテナを撤去したのは少しでも予備品残数を確保する狙いがあった。


発生品のKATO製A形無線アンテナを取付けた屋根板。

無線アンテナ取付孔は徐々に拡大する予定だったがΦ0.3mmのドリル刃が途中で折れた。
この影響で目安孔がアンテナ基部痕中心からずれてしまった。
最終径がΦ0.6mmでは自分の技量だと修正が利かない。
仕方なくずれた目安孔のままΦ0.6mmに拡大しA形無線アンテナを溶着した。
そのためアンテナモールド切除痕はKATO製A形無線アンテナ基部で隠せずに終わっている。


グリーンマックス製を採用したベンチレーター。

ベンチレーターはモハ103-444(ラシ327F)へ供出した際から撤去済で新たにグリーンマックス製103系用を搭載した。
先に車両振替を終えたクハ103-774でも採用している。
これによりクモハ103-69(1号車)からモハ102-46(9号車)までグリーンマックス製ベンチレーターが並ぶ。
クハ103-374(ラシ337F-3:TOMIX製旧製品)も車両振替計画が存在し編成内統一を考慮していた。
ところが部品破損により種車起用予定だった元クハ103-278(元ミツ6F)の戦列復帰が遠退いてしまった。
ベンチレーター統一にはまだ時間を要すると思われる。


[クハ103-773]。

車体の組立を済ませ改番作業に突入した。
[クハ103-773]から[クハ103-373]への改番となるため当然ながら節約式にしている。
当初は車両番号の転写状態から[クハ103-773]とする予定だった。
しかしA形無線アンテナ取付がずれたことで節約度を高めた。
1数字の転写ながら百位の改番で[3]の位置決めに難儀した。
当初から斜めになっていた[773]と[-]のバランスを考え配置する必要があった。
おまけにフォント太さの近いインレタが無く手こずらせる要因になっている。


[クハ103-][3][73]]。

フォントサイズが一回り小さいインレタを起用するしか方法が無い。
途中で作戦を変更し転写する[3]と[7]の上辺を合わせ潰し気味にバーニッシャーを押し付けた。
[3]のフォント太さは黙認し標記全体を優先している。
[クハ103-773]は全体的に凸凹感が生じていたが[3]が太くなった効果で改番前より見られる状態になったと思う。
なお転写方式は両側とも同様とした。




装いを改めたクハ103-373。

製品仕様の白幕だった運行番号,行先表示器には自作ステッカーを貼付した。
表示類はクハ103-774に揃え[47C 千葉]を選択している。
プリズム抑えは灰緑色で塗装した失敗作を用いた。
殆ど外観からの効果を得られなかったプリズム抑えはクハ103-774と共に中間へ封じ込められる。
元クハ103-773は前面塗装が厚塗りが原因でラシ333Fから離脱したがラシ337F-3では全く気にしなくていい。
先頭には立たないが配管付銀河モデルマウントTNカプラーSP擬装着とKATO製A形無線アンテナ取付が効果的に映る。
ジャンク品同等に成り下がっていた元クハ103-773はクハ103-373に生まれ変わった。




クハ103-373(ラシ337F-3:改番,グリーンマックス製103系用ベンチレーター搭載)。

整備を終えクハ103-373が竣工した。
外観上の特徴はグリーンマックス製103系用ベンチレーターが目立つ程度である。
最大の細工点だったKATO製配管付銀河モデルマウントTNカプラーSP擬の主要部は大半が隠れる。
あくまでクハ103-576(ラシ337F-3)に装着したKATO製配管付TNカプラーSPの側面見附に近付ける狙いだった。
所定の目的は達成されラシ337F-3,ラシ337F-4は戦列に復帰した。


クハ103-373,クハ103-774 (ラシ337F-4:KATO製配管付銀河モデルマウントTNカプラーSP擬装着)。

竣工したクハ103-773,クハ103-774を見ると多少惜しい気もする。
共に先頭に立たせても遜色ない雰囲気になったと思う。
これは復心機構をコイルバネ化した効果だと言えよう。
TNカプラーSP擬はグリーンマックス製2個モーター搭載動力ユニット装着車のTNカプラー化が切っ掛けになった。
肝心のグリーンマックス製動力車はコアレスモーター搭載動力ユニットの登場で更新と連動し淘汰されつつある。
復心機構コイルバネ化を意外な場所で活用する機会が訪れるとは思いもしなかった。


クハ103-774+クハ103-373 (ラシ337F-4:KATO製+KATO製)。

後付けのKATO製配管は個体差をどう少なくするかが課題だった。
若干位置が異なるが連結させると余り気にならなくなる。
配管そのものの存在感が大きく多少の誤差は許せるらしい。
連結性能もTNカプラーSP同等で今後脱線等が生じなければ完成形と言えるだろう。
一応暫くは試用扱いとし経過を見たい。


クハ103-576+クハ103-373 (ラシ337F-3:グリーンマックス製+KATO製)。

一方KATO製配管付TNカプラーSPを採用したクハ103-576との連結器部は違和感無く収まったと思う。
主項目だったKATO製配管付銀河モデルマウントTNカプラーSP擬採用は吉と出てくれた。
TNカプラーSPとの相性はクハ103-774+元クハ103-373(TOMIX製旧製品)で確認できており心配していない。

クハ103-373竣工で唯一の減点対象は車体高である。
TOMIX製旧製品からKATO製に変更されたためグリーンマックス製クハ103-576との段差が激しくなった。
万事上手く行かない辺りは自分らしいと言える。
この課題は今後の宿題にしたい。

この記事についてブログを書く
« モハ103-142+モハ102-267[ラ... | TOP | 京成3300形モハ3310[3312F-3]... »