試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3302 現行色 回着 (車両番号剥離,スライダー印刷補修施工) ※モハ3310[3304F-2]車体更新種車

2017-06-14 21:32:32 | 京成線:3300形
今更。

セットバラし品のマイクロエース製京成3300形モハ3302現行色が回着した。
現在3300形はある程度のバリエーションが揃い増備を中断している。
その矢先に3304F現行色のセットバラし品が現れた。


京成3300形モハ3302 現行色(動力車)。

3304FはFS-361を履く1次車で台車交換をせずに改番可能な編成は3308Fのみに限られる。
その3308Fは現行色前期仕様(3308F-1)の1編成が在籍している。
4両編成の現行色中期仕様,後期仕様,晩年仕様は3304F,3320F,3344Fで各々出場させた。
現状では各プロトタイプを増強する強力な理由が乏しく3308Fの追加投入は見送られた。
仮に台車がKS-121であれば事情は変わっていたと思う。


入工中のモハ3302。

このタイミングでモハ3302現行色を導入したのは車体更新と動力ユニット確保が名目となった。
車体はモハ3310現行色中期仕様(3304F-2)の車体更新に用いる。
モハ3310は改番を繰り返した上に埃混入部の修正を図ろうとした際腰板帯を剥がしてしまった。
所有する3300形では屈指の状態が悪い車体でこれの改善を行う。


[モハ3302]。

[モハ3302]の車両番号標記印刷は来る改番に備え除去する。
久し振りの爪楊枝式印刷消去でやや感覚を失っていた。
更にいくら印刷を擦っても全く剥がれる気配がしない。
3304F現行色,3344F現行色LOTは標記剥離に苦戦した記憶が無い。
中には車両番号が浮いた状態の個体も存在した。
経年で印刷が定着する仕様なのかもしれない。


[モハ3302]。

急いて印刷被膜を傷めても損をするだけである。
考えてみると3298F復活赤電色(3298F-3)の印刷剥離も時間を要した。
3298Fリバイバル開運号(二代目)を種車としたが開運号関連の印刷は強固でなかなか除去できなかった。
この時もある程度経年が進んだ製品に手を着けた。
作業当時を思い出し銀印刷が崩れ始る事を待ちながら爪楊枝で擦り続けた。
そして一箇所が剥がれると一気に[モハ3302]が崩壊し始めた。
待ちに待った瞬間である。
それと同時に爪楊枝式印刷消去の感覚も蘇ってきた。
多少爪楊枝の角度を寝かさないと車体印刷断面に引き掛からず剥離できない。
海側で感覚が戻り山側はスムーズに車両番号標記消去を終えた。


僅かに印刷掠れのあるスライダー。

検品時から把握していた要修正点はPT-43形パンタグラフのスライダーの印刷だった。
1箇所だけスポット状に剥離しており油性ペイントマーカーで補修を行った。
3304F新赤電色(3304F-1),3316F新赤電色クロスシート試作車(3316F-1)では印刷自体が無く全面的に塗り潰した。
しかしモハ3302はメーカー印刷の大半が残っておりこれを活かす方向とした。
そこでモハ3312,モハ3309新赤電色(3312F-1)の通過標識灯枠印刷補修時と同様の手法を採っている。


目立たなくなったスライダー印刷剥離部。

爪楊枝の先に油性ペイントマーカーのインクを乗せスライダーの印刷剥離部に当てる。
これを数回繰り返し黒点の様な箇所を埋めた。
油性ペイントマーカーとメーカー印刷の色温度が異なるため若干の違和感は残る。
しかし遠目では十分に誤魔化せる状態になったと思う。
少なくとも3304F-1,3316F-1よりは上回った。
3312F-1で通過標識灯枠印刷補修を行っていなければ直接ペン先を当てていただろう。
印刷剥離は遠回りしたが印刷補修は施工直後で不幸中の幸いだった。


珍しく状態の良かったパンタグラフ周り。

3304F現行色,3344F現行色LOTはパンタグラフや配管取付に問題のある車両が多かった。
スライダー塗装剥離こそあったもののPT-43形パンタグラフに傾きは無く取付脚はパンタグラフ台に接していた。
配管の取り回しは通常通りで避雷器のぐらつきも生じていない。
導入編成の大半で修正を要したがLOTは変わらないはずでいまいち納得が行かない。
それだけ個体差の大きい製品だったのだろう。


[3302]のまま残る妻面。

車両番号は側面のみ消去したため妻面には[3302]が残っている。
3300形改番車での共通措置であり元モハ3302もこれに倣った。
走行時に視認できる確率は限り無く低いと思う。
フォントサイズの合致するインレタが存在しない事から車体転用後も種車を物語る箇所になる。




元モハ3302現行色(車両番号消去)。

元モハ3302の第一次整備を終えた。
これでモハ3310の車体更新準備は整えられた。
なお動力ユニットは未整備のままとした。
計画では休車状態が続くマイクロエース製3200形3212F試験塗装色ホワイト編成へ転用予定である。
3212Fは4T化に加えモハ3209の前面塗装状態が酷く一時は廃車候補にも挙げられた。
劣悪な塗装は手が着けられない状態に陥っている。
しかし3200形8M車グループの在籍数が少なく我慢を選択した。
現在は3300形の動力ユニット整備を進めている最中でモハ3210(3212F)電装時に同時進行させたい。

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